大都会ニューヨーク、マンハッタンの中にも、郊外のように緑が溢れ、静けさに包まれた場所があります。メトロポリタン美術館の分館、中世ヨーロッパアートの美術館、クロイスターズ美術館 (The Cloisters) です。ニューヨークにいながらも、ヨーロッパにあるのどかな教会、修道院に迷い込んだような気分が味わえるお気に入りの場所です。ゲストが来てくれた時は、多少時間がかかっても、この美術館を案内するようにしています。美しい空間に感動し、とても喜んでもらえます。美術館の中も緑がいっぱい。美しい回廊に囲まれた中庭には、オリーブの木が並んでいます。
クロイスターズ美術館 入場料 チケット
大人 30ドル
学生 17ドル
シニア(65歳+)22ドル
子供(12歳以下) 入場無料
クロイスターズ美術館のチケットは、メトロポリタン美術館の同日入場料も含まれています。
オンラインでチケットを購入する
クロイスターズ美術館 公式サイト チケット購入ページ から、時間指定チケットを購入できます。
「クロイスターズ美術館」と「メトロポリタン美術館」は、同日共通のチケットで入場することができます。
どちらか一方先に訪れる方をオンラインで時間指定チケットを購入することができます。
開館時間・休館日
開館時間
木 – 火: 10 a.m. – 4:30 p.m.
休館日
定休日:水曜日
1/1、5月第1月曜日、サンクスギビングデー(11月第4木曜日)、クリスマス (12/25)
クロイスターズ美術館
メトロポリタン美術館の分館、クロイスターズ美術館 (The Cloisters) は、フォート・トライオン公園 (Fort Tryon Park) に隣接しています。マンハッタンの中心から30分くらい離れた場所にあるのですが、地下鉄A線190 Street駅が最寄りの駅です。改札を出たらエレベーターで地上にでます。一度やってしまったのですが出口を間違えるとすごく遠回りになってしまいます。エレベーターで地上に上がると、もうそこはすぐフォート・トライオン公園の入り口です。美術館なしでここだけでも十分楽しめる公園です。散策しながらクロイスター美術館へ向かいます。めずらしい植物や綺麗なお花がたくさん咲いているんですよ。
クロイスターズミュージアムに到着です。
一歩ミュージアムの中に入ると、今までいた世界とはまるで違い、タイムスリップしたように違う空気に包まれます。
中世の聖歌が聞こえてきそうです。ちなみにこちらは、Janet Cardiff の The Forty Part Motet。昨秋は、こちらと同様の作品がこのクロイスターズに設置されていました。
ちょっと遠い立地にあることがプラスになり、この美術館の幻想的な雰囲気を保てているのがいいところです。
中世ヨーロッパを思わせる回廊(クロイスター)。
風にそよそよとなびく中庭の咲き乱れる季節のお花もとても綺麗です。
中世美術の宝庫
美術鑑賞の途中でちょっと外に出てみると、そこはまるでお城のテラス。この美術館は、ロックフェラーセンターで有名なジョン・ロックフェラー2世が建て、寄付したものだそうです。
眼下に広がるリバービュー。この美しいビューが壊されることのないようにと、ロックフェラー氏は、目の前のニュージャージー側のパリセイド岸壁までもを買取ったという話です。
まるで歴史のある教会の雰囲気そのものの空間。この美術館は、ヨーロッパ各地から様々なパーツを取り寄せて建設したそうです。
中庭にあるハーブ園、植物園は、珍しいものがいっぱい。この芸術的にぴしっと形作られた枝を見て下さい。
庭の中央にみごとなひょうたんを発見。
趣のあるおしゃれなガラス。
美術館内には、12-15世紀頃のヨーロッパの美術作品が五千点以上も展示されています。
立派な祭壇があるBoppard Roomの見事なステンドグラス。聖母マリアと、5人の聖人がモチーフとなっています。
有名なFlemish、南部オランダのユニコーンをモチーフにしたタペストリー。The Hunt of the Unicornという7つのタペストリーのシリーズもののひとつです。このミュージアムの代表的作品です。
Palmesel、ロバに乗ったキリスト。15世紀ドイツの作品。
以前行われた、クロイスターズでのファッション特別展も素晴らしかったです。
クロイスターズ美術館 The Cloisters
99 Margaret Corbin Dr, New York, NY 10040 MAP
クロイスターズ再開後の様子はこちらです。
赤や黄色の紅葉に彩られる季節にもとてもおすすめの場所です。
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