この日は、普段なかなか訪れることのないハーレムにやってきました。今ニューヨークで話題のミュージカルハミルトンのアレキサンダー・ハミルトンが住んでいた家が実はニューヨークのハーレム、ハミルトンハイツに存在するんです。しかも、現在でも、国定記念(ナショナルメモリアル)の家として、国立公園局が管理し、見学できるようになっています。知らなかったので、早速どんなものか見に来てみました。やはりミュージカルの影響か、週末にふらっとやってきたニューヨーカーたちが意外といます。
元々の場所から何度か近所内で移築され、現在の場所には2011年に移ってきたようです。
家の中に入ると、パンフレットをくれたり、オーディオを貸してくれたり、入場無料ですが至れり尽くせりで、とても親切です。歴史順にコンパクトに展示されています。
分かり易く展示してあるのですが、一番のおすすめは、ハミルトンの生涯を描いた映像をみることです。とてもよくまとまったいい内容の映像なのですが、常時上映しているわけではないようで、リクエストをしないといけないようです。ちょうど訪れた時、ハミルトンの生涯について色々質問したり、おすすめの本を聞いたり、熱心な女性がいて、その人のリクエストで映像が上映されることになったのですが、そうでなければ、映像があることすら知らないまま帰っていたと思います。その映像を一本見れば、アレキサンダー・ハミルトンって誰なのか、彼の生涯のことが一気にわかります。
こちらがその映像の一部、Trailerです。
当時の中心地であったダウンタウンから遠く離れ、郊外といってもいい自然溢れるハーレム、馬車で90分かけてオフィスのあるウォールストリートに通っていたそうです。
実は、この家が完成し、住み始めたのが1802年、副大統領アーロン・バーとの決闘で亡くなったのが、1804年と2年程しか住むことができなかったようです。家族はその後も30年間所有していたそうです。
自分達で周ることもできますが、ツアーも一日数回行われているので参加してみるのもいいかもしれません。
このハミルトンの家、Hamilton Grangeの後ろの崖の上には目を引く中世のお城のような建物があります。このあたりに来るのは初めてということもあり、せっかくなので、このあと丘を登り立派な建物の方へ向かってみます。
今回紹介したHamilton Grangeを含め、ニューヨーク周辺には、実はNational Memorialが3つあります。Federal Hall、General Grant National Memorialとこれらは訪れたことがあるのですが、今回訪れたHamilton Grangeの存在は全く知りませんでした。
また、National Monumentというものもニューヨークには4つあり、自由の女神、Governer’s Island、バッテリーパーク内のCastle Clinton、African Burial Groundなどが該当します。知っているようで意外と知らないニューヨークのトリビアです。