バレンタインデーといったら、チョコレートやバラの他にもうひとつ欠かせないものがあります。それは、カード。アメリカ人は意外とクラシカルな習慣を大切にしていて、事あるごとにカードを渡すということを怠りません。バレンタインも、チョコレートやバラには必ずカードを添えて。お誕生日もクリスマスもギフトをあげる時は必ずカードを添えて。本人を目の前に渡すから、気持ちは口で伝えられるじゃない、と思う人もいるかもしれませんが、アメリカではこのカードに気持ちを書いて渡すことは必ずといっていいほどの習慣になっています。
そんなアメリカの素敵な習慣に欠かせないカードは街中色々なところで買えますが、私が一番よく利用していて、もっともおすすめだと思うカードの専門店は、パピルス(PAPYRUS)というお店です。このお店に行けば、とにかく種類豊富にあらゆる目的のカードが揃っていますし、デザインも質もいいものばかりを扱っているのできっと気に入ったものが見つかると思います。
このハミングバード(ハチドリ)をトレードマークにしたPAPYRUSは、プレミアムギフトカードとアクセサリーの専門店ですが、ヨーロッパ系移民が1950年にサンフランシスコでファミリービジネスとして創業した会社で、実はかなりの老舗なのだそう。現在では、450以上の店舗を持つ巨大ブランドとなっていて、アメリカでは大人気のお店なのです。
カードショップには、カード以外にもテディベアのようなかわいいぬいぐるみも並んでいます。
バレンタインは恋人とのロマンティックな日でもありますが、同時に、いつも愛するファミリーや、子供たちだとクラスのみんなでカードなどを交換したりして、”いつもありがとう”の気持ちを伝える日でもあります。
クリスマスなどはボックスでまとめ買いするカードですが、それ以外にもお誕生日や、ベビー誕生のお祝い、招待を受けた時のお礼、記念日、など何かとカードを贈る機会があるので、メンバーになって特典を受けることもできます。PerksというPapyrusのメンバーになると3枚買ったら1枚フリーの割引などいくつか特典があります。
バレンタインシーズン、街中のお店のショーウィンドウも赤やピンクに彩られとても華やかな季節です。色々かわいいものがいっぱいなので、ついつい寄り道してぶらぶらみてまわってしまう今日この頃。
ハローキティはもうアメリカでも定番のかわいいキャラクター。日本みたいに洋服を着替えてオリジナルの雰囲気をそのまま生かした感じのイメージチェンジではなく、アメリカのキティちゃんはもっと個性的なイメージチェンジをしているケースが多いです。今回はハートのめがねをかけたピンクキティですが、
以前、M.A.Cコスメで小悪魔的なキティちゃんがイメージキャラクターとして出てきて爆発的に人気だったこともありました。そう、キティちゃんは国境を越えて人気者なのです。
ハートのグッズがいっぱい。
ワンちゃん好きは釘付けになるかわいいデザインのカードも盛りだくさん。
バレンタインデー当日は毎年、カードショップ、チョコレートショップが男性たちで大混雑、レジも大行列になっています。そして、臨時のバラ売りがストリートや駅前に現れたり、フラワーショップの宅配係りも朝からバラをいっぱい抱えて街中走り回っているのを見かけたりもします。今年はバレンタインデーの当日が土曜日なので、前日の金曜日の夕方はかなり混みあうかもしれません。
オンラインショッピングが隆盛の時代ですが、こんな昔ながらの実店舗(ブリック&モルタル)のお店でもこういうアーティスティックな素敵な商品を扱い成功しているのです。特別感を伝えることのできるカードを贈る文化はアメリカでもまだまだ続いていきそうです。