ブルックリンのウィリアムズバーグと言えば、ウォールアートなどのストリートアートが有名ですが、昨年、完成した新オフィスビル、25 Kent では、ブルックリンフリーやスモーガスバーグのウィンターマーケットの他、現在、1階部分は、アートギャラリーとなっていて、リゾート感溢れる巨大な球形の作品など面白いアート作品が色々と展示されています。
ブルックリンのウィリアムズバーグは、小さなお店が多いエリアですが、近年、イーストリバー沿いのウォーターフロントには、居住用ビルや大きなホテルも増えて来ています。そんなエリアに、昨年10月に完成した最新のオフィスビルが、25 Kent です。スニーカーで大人気の KITH や Randolph Beer など、既に、テナントも決まりつつあるようですが、まだまだ空きスペースがあるため、現在、週末には、ブルックリンフリーとスモーガスバーグのウィンターマーケットが開催されています。
期間限定のポップアップアートギャラリーとなっているのは、高層オフィスビル、25 Kent の1階部分です。ビルの1階部分は、真ん中の通路を挟んで、南北二つのエリアに分かれています。
北側のスペースでは、現在、Anne Spalter:Vacation Planet と題された展示が開催されていて、面白い球形のキャンバスに、海などリゾート感いっぱいのモチーフが描かれた楽しい作品群が広いスペースに点在しています。
Anne Spalter さんは、ブルックリンベースの新メディアを使った作品を得意とするアーティストで、今回の作品も、高精度の写真を、球面にプリントするというあまり見かけない面白い作品です。会場には、くつろげるように、椅子なども配置されていて、ちょっとしたバケーション気分に浸れます。こちらのポップアップ展は、今週末の2月23日まで開催されています。
2月16日で終了してしまいましたが、もう一方の南側のスペースで開催されていたのが、ACPW:Adrenaline と題された、4人のキューバ系アーティストのグループ展です。
こちらは、Jorge Wellesley さんのシュールな雰囲気の作品の数々で、草間彌生さんの銀色のボール を彷彿とさせる、金属球が印象的です。
訪れた時は、まだ作品が描きたてのような感じで、スタジオのような雰囲気でした。
それぞれのアーティストの作品が、広い空間に美しく配置されていました。
ドガのデッサンをもとにしたこんな作品群も。
白い巨大なキャンバスにうっすらと影が見える影絵のような作品もありました。それぞれユニークな作風でなかなか面白い展示になっていました。
25 Kent でポップアップギャラリーを開催していたのは、空きスペースをローカルコミュニティーの文化的なイベントなどに活用する事業を行っている Wallplay です。Wallplay は、2013年に、Laura O’Reilly さんが創業した面白いビジネスモデルの会社で、ウィリアムズバーグの 25 Kent の他、カナルストリートの On Canal、Seaport District などのスペースも手掛けているようです。
ニューヨークの街中には、面白いみに架ける銀行のATMなどのような同じようなものばかりが増殖している一方、エリアによっては、空きスペースも増えています。そんな中、その都市ならではの個性的な楽しい空間を提供し、スペースとコミュニティー、都市の魅力を高めていくというのは、なかなか面白いクリエイティブな活動だと思います。
25 Kent では、3月末までの冬の間の週末、ブルックリンフリーとスモーガスバーグのウィンターマーケットが開催されています。
ウィリアムズバーグ周辺には、色々なグルメやショッピングスポットなどがたくさんあります。
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