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とうとうニューヨークでも買い物袋が有料化されます

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日本では、すっかりレジ袋が有料のお店が増えているようですが、今後、ニューヨークでも、法律により、10月1日からレジ袋が有料化されることになります。
5セントとちょっとした金額ではありますが、全体としては、人々の行動に影響を与えるのではないかと思います。

昨日、ニューヨークの市議会で、プラスチックバッグに5セントのフィーを導入することが議決されました。些細なことのように思えますが、フィーをいくらにするのか、市の取り分はどうなるかなど、なんと議会で数年間もかけ議論されてきたテーマだそうで、投票結果は、賛成28反対20となかなかの接戦だったようですが、とうとう決定しました。プラスチックバッグにフィーを、と伝えられているため燃やすと有害なプラスチックバッグを減らしたいのか、と思わせますが、紙バッグも同様に扱われます。デリバリーやテイクアウトにはフィーをかけないなど、細々とした例外はあるようです。今年の10月1日から施行されますが、来年の4月頃まで移行期間ということで、取り締まりは行われないそうです。

ニューヨークでは、この法律によりプラスチックバッグの使用が60%程度減少することを予想しているそうです。
プラスチックバッグの生命力は強く、ある場所でたまたま野に放たれたプラスチックバッグは全然関係のない場所の自然汚染の原因となることも多くあるため、プラスチックバッグの使用を減らしていくというこのような対応自体は歓迎すべきことだと思います。

アメリカでは、このような法律はそれぞれの自治体ベースで決定され、サンフランシスコワシントンDCなどいくつかの大都市をはじめ、このようなルールを導入している自治体は増えてきています。

税金の増収狙いなのでは、と思ってしまいますが、今回の目的は、あくまでも全体として使い捨ての買い物袋の使用を減らすことのようで、そのフィーはお店側がキープできるそうです。
一般的に使えるものは使いまわし、無駄使いを減らすというのは、常に歓迎すべきことだと思いますが、心配なのは、有害さが明白なプラスチックだけではなく紙もダメ、その反面、例えば、使い捨てのプラスチックボトルは大丈夫と、その法律の論拠、対象が明確でなく、他の自治体の前例に倣い日和見的にランダムに法制化されることだと思います。そもそも多くの経済活動自体そのものがゴミを作り出すということも真実で、明らかに有害な場合以外は、何が良くて、何か良くないかについてどこで線引きするか、どの程度の経済活動と環境保護のバランスが最適か、各自治体レベルの判断がどの程度地球全体にとって有効か、について判断することはとても難しい問題です。

とうとうニューヨークでも買い物袋が有料化されます was last modified: 9月 6th, 2016 by mikissh