ニューヨークでは、毎年夏休みが明け、9月初旬になると思い出されるのが、世界を震撼させた2001年9月11日に起こったアメリカ同時多発テロ事件です。今年は、事件から21周年目となり、例年通り、911メモリアルにて追悼イベントが行われる予定です。911追悼記念式典も、旧ワールドトレードセンター跡の911メモリアルプラザにて開催されます。日没の午後7時過ぎからは、かつてのワールドトレードセンタービルのツインタワーを模した、2本の青い光線、トリビュートインライト (Tribute in Light) が夜空を照らし、幻想的な雰囲気に包まれます。911メモリアルプラザは、911追悼式典終了後、午後3時から一般開放され、夜遅くまで多くの人々が集まります。
ワールドトレードセンターのシンボルとなっているのが、ニューヨークで最も高い高層ビル、ワンワールドトレードセンター と、斬新なデザインの建築 オキュラス (Oculus) です。
ツインタワーのあったワールドトレードセンター周辺には、すっかり新しいビルが立ち並んでいます。
過去の悲しい記憶もあり、しばらくは少し近寄り難い雰囲気を醸し出していた、ワールドトレードセンターでしたが、今では雰囲気一転、カラフルなウォールアートも登場し、人々のための明るい憩いの広場となっています。
そんなワールドトレードセンターの真ん中に位置するのが、ツインタワー跡地に作られた、911 メモリアル・プール (911 Memorial Pools)、ノースプール (North Pool) と サウスプール (South Pool) と呼ばれる、二つの巨大な追悼の池です。911メモリアルは、9月11日には、献花のお花でいっぱいになります。
911メモリアルには、この時期、遺族や関係者、事件を偲ぶ人たちがたくさんやって来ます。
911事件は、アメリカ中を震撼させた歴史的な大事件と言うことで、現在でも、911メモリアルは注目の場所となっており、9月11日前後は特にメディアの姿も多く見かけるようになります。
911メモリアルのメモリアルプラザにある 911メモリアルミュージアム は、犠牲者を慰霊するメモリアルの一部であるとともに、アメリカ、特にニューヨークにとって、この21世紀の歴史と未来に大きな影響を与えた、911アメリカ同時多発テロ事件について、人々に伝えていく重要な役割を担っているミュージアムです。旅行者も含め、日々多くの人々が訪れています。
911メモリアルミュージアムは、9月11日は、関係者のみの入場となり、一般向けには閉館となりますので、もし、旅行で訪れる場合は、その前後の日にちに行かれることをおすすめします。
911メモリアルミュージアムは、ニューヨークの観光名所で、トリップアドバイザーなどのラインキングでトップになる必見スポットです。
911メモリアル周辺の見どころとしては、911メモリアルの南側にある消防所の建物の壁には、911事件の様子が描かれた、FDNY Memorial Wall などの記念碑があります。
911メモリアルプラザの南側には、見晴らしのいい公園、リバティパークも誕生しています。
メモリアルデーの9月11日は、こんな様子です。
911事件では、343人もの消防士が犠牲になりました。ハドソンスクエアにある消防博物館では、ニューヨークの消防の歴史などの他、911のメモリアルなども展示されています。現在、”One Day in September” と題された911事件と消防士をテーマとした写真展が開催されています。明日9月11日は、入館無料で見学することができます。
リンカーンセンターでは、朝8時に、Table of Silenceと題された、コレオグラフィーの追悼イベントが開催されます。その様子は、現地の他、ライブストリームでも見ることができます。
ニューヨーク、ワールドトレードセンターの911メモリアルの他、犠牲者が住んでいた、ニューヨーク周辺の街、ジャージーシティのリバティステートパークをはじめ、他にも様々な911メモリアルが建てられています。リバティステートパークなどでもセレモニーが開催され、多くの人が集まります。
夜には、トリビュートインライトの青い2本の巨大な光線が夜空を照らします。