ABCカーペット & ホームニューヨーク一のおしゃれインテリアショップ

ユニオンスクエアからフラットアイアンビルへと続くブロードウェイ沿いはおしゃれなインテリアやキッチン用品のお店がたくさん並ぶ通りです。その中でも特に大きくてバラエティに富んだ品揃えのいいお店は、18-19ストリートにあるインテリア雑貨好きにとてもうれしいお店、ABCカーペット＆ホーム (ABC Carpet & Home)です。ニューヨークのミシュランスターシェフ、ジャンジョルジュ (Jean-Georges) のローカルのオーガニック食材を使うレストラン、ABCキッチン (ABC Kitchen) も1階に入っていてとても人気があります。
このABCカーペットのインテリアショップは、世界中から目利きのバイヤーさんが集めたビンテージ家具や、ハイクオリティの雑貨や家具が集まる、まるでミュージアムのような素敵な空間が広がるお店です。

ABCカーペット＆ホームは、名前からもわかるように、もともとはカーペット屋さんでした。創業者はオーストリア出身のSam Weinribさんで、1897年にロウアーイーストサイドで始まったそうです。驚いたことに、最初は手押し車で中古のカーペットを売り歩くビジネスだったようです。1947年には店舗を持つようになり、その後、1961年に現在の場所、ユニオンスクエアとフラットアイアン地区の間のブロードウェイ沿いに移転し、ビジネスはみるみる成長していくこととなります。

最上階、6階にあるカーペットコーナー。ワンフロアー丸ごとなのでとっても広いカーペット売り場で感動します。

まず、ABCカーペット＆ホームの「ABCホーム」を作り出したのは、Samさんの娘婿であるEvan Coleさんです。1982年に彼が入社した当時、年間収益は300万ドルでした。それから2004年までの22年間、ABC Carpet & HomeのChief Executiveとして活躍し、2004年には、収益を1億7千万ドルにまでひきあげた敏腕ビジネスマンです。

Evan Coleさんは、家具などのインテリアをファッションのようにとらえ、家具を小物雑貨などと一緒にトータルにコーディネートし空間作りをすることで成功させることができたそうです。今現在の店内をみると、Evan Coleさんのコンセプトが手に取るように伝わってきます。Evan Coleさんはその後、ABC Carpet & Homeを辞め、ロサンゼルスにH.D. Buttercupという、ハイエンドのインテリアショップを開きます。2010年にサンフランシスコにも支店ができ大成功している様子です。　

ゴージャスなシャンデリアとクールなインテリア家具を集めて作られたこちらのお部屋は、ブティックホテル風のかっこいい雰囲気。

他のお店ではなかなか見つけられないようなセンスの英国風の椅子やキラキラとまばゆいシャンデリア。

ラケットでデコレーションされたこんなシャンデリアもあるんですよ。

本を積み上げて作った柱を始め、ユニークなインテリアセンスです。

ベッドルームやバスルームのリネンも素敵なものがいっぱい。

このお店をミュージアムみたいと称したのは、色々なセンスにあわせたお部屋作りがされていて、夢が広がるからです。

フロアごとにコンセプトが違うので階が変わるごとに違う世界が広がっていて、本当におもしろいです。基本的には高めのお値段のラインの商品が多いですが、下の方のフロアにいくと価格帯が下がってきます。自宅はもちろん、オフィス、レストランやリテイル店などビジネス用のインテリアを買い揃えるのにもよさそうなお店です。