日本の阿部首相が、12月26日、27日、オバマ大統領と共に、ハワイの真珠湾（パールハーバー）を訪問することが発表されました。2016年春にはオバマ大統領がアメリカの現職大統領として初めて広島を訪問しましたが、今度は、日本の首相による初のパールハーバー訪問が実現します。

アメリカでは、先月、大方の予想に反し、トランプさんが新大統領に選出されました。どこまでがパフォーマンスで、どこに本心があるのか分かりにくく、何を成し遂げていくのかは実際に就任してみないと分からないという先の見えにくい状態になっています。
アメリカ大統領選の結果もそうですが、イギリスのEU離脱、また昨日、イタリアで行われた国民投票、リファレンダムの結果と、世界的に政権や社会への不信が募っているように感じます。その背景には、世の中が急速に変化し、複雑化する中、時代背景の異なる時代に決められた様々なルールに縛られ、機動的、建設的に決断、前進できない政治の機能不全が挙げられるのかもしれません。

そんな中、久々の政治的な明るいニュースが、日本の首相によるパールハーバーの初訪問です。今春のオバマ大統領の広島訪問に後押しされ、来年1月の大統領の交替で日米関係の先行きが不透明な現在、慣例を破り、75年目となる12月7日を前に、行動を起こす決断をしたのは素晴らしいことだと思います。

広島平和記念公園と資料館を訪れて

広島やパールハーバーは、現代へとつながる歴史を理解し、平和を認識、維持していくためにも、首相だけでなく、多くの人に訪れて欲しい場所だと思います。

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