アメリカの大人気旅行先、アメリカ国立公園。アメリカナショナルパークを含む、アメリカ国立公園管理局 (NPS) が管轄する関連施設というのが、実は全米には2000以上もあり、1年間好きなだけアメリカ国立公園とその関連スポットに訪れることができる、アメリカ国立公園年間パス(ナショナルパークパス)があります。アメリカの国立公園は、年々入場料が高くなっていますが、この年間パスは、なんとずっと据え置き価格で、年々お得度が増しています。アメリカ国立公園を訪れるとき、アメリカ国立公園年間パスを購入した方がいいのか?購入するとどれくらいお得になるのか?購入方法や使い方などについて紹介します。
アメリカ国立公園パス
アメリカ国立公園年間パス (National Park Annual Pass) は、アメリカ・ザ・ビューティフル・パス (America the Beautiful Pass) という、美しい名前がついています。一年間国立公園へ行き放題になる、とてもお得なパスです。
アメリカ国立公園年間パス (America the Beautiful Pass) の値段は、80ドルです。
1枚の年間パスで、無料入場になるのは、実は1人だけではありません。
アメリカ国立公園の入場料は、多くのところで、車一台に対していくらという形で入場料を定めています。
そのため、車一台に乗っている人全員分カバーできるので、一台の車に乗っている家族全員がこの年間パス1枚で無料入場できてしまうのです。
有名な国立公園のほとんどが、入場料が 30ドル、35ドルとするので、一年間に3か所以上訪れるなら、買いとなります。
有名なアメリカ国立公園が勢揃いしている、グランドサークルを訪れる場合は特に、一回の旅行で簡単に年間パスの元が取れてしまいます。
国立公園のほとんどは、入場料が車一台あたりでかかるので、中に何人乗っていても、アメリカ国立公園パスで無料入場できますが、
施設によっては、車で入場しない、徒歩で入場するところもあります。
そういう場所の入場料は、1人当たりに対して入場料がかかります。
この場合、ナショナルパークパスの利用で、16歳以上は4人までカバーされます。子供(15歳以下)は、無料です。
人数オーバーの場合は、追加の人の分だけ、通常の入場料を払って入場することになります。
例えば、ニューヨーク周辺では、エジソンの邸宅 などが徒歩で入場となり、アメリカ国立公園年間パスの利用で大人4人までカバーされます。
アメリカ国立公園パス 購入方法
アメリカ国立公園パスを買う方法は、2 通りあります。
① 国立公園の入場窓口や、ビジターセンターで直接購入
アメリカ国立公園パス購入方法の1つ目は、直接国立公園へ向かい、入場の入り口で、年間パスを買う方法です。場所によっては、国立公園のビジターセンターでも年間パスを買うことができます。
大体のところでクレジットカードが使えると思いますが、一応現金も準備しておくと安心です。
アメリカ国立公園年間パスを購入できる場所の一覧は、こちら です。
② オンラインで購入
アメリカ国立公園パス購入方法の2つ目は、事前に サイト からオンライン購入し、郵送してもらう方法です。
ただし、郵便に日数がかかるので出発日まで時間がある場合に限ります。
アメリカ国立公園パス 使い方
アメリカ国立公園へ入場する時には、毎回、国立公園パスと写真付き ID(運転免許証やパスポートなど)を持っていって見せます。
パスの裏にサインをした所持者 (Passholder) と、ID の名前が一致していることを確認されます。
そのため、パスを利用する際は、必ずその人が一緒にいないと使えません。
以前までは、サイン欄が二人分あり、共有して利用することができたのですが、2024年からルールが変わり、年間パスの所有者は1人だけとなり、家族間でも貸し借りができなくなりました。よって、アメリカ国立公園年間パスを使う時は、年間パスの所持者本人がいないと使えません。
アメリカ国立公園パスが使える場所・使えない場所
アメリカ国立公園年間パスが使える場所は、アメリカ国立公園 (National Park)、国定公園、史跡、施設 など、全国で2000か所以上の対象施設があります。
国立公園パスが利用できる場所のリストは こちら です。
全米のあちらこちらで、ほとんどどこでも使える、お得なパスなのですが、実は思いがけず利用できない場所もあります。
グランドサークルのコースでもおなじみの場所なので、注意してください。
・ アンテロープキャニオン
・ モニュメントバレー
・ ホースシューベント
・ ザ・ウェーブ
ナショナルパーク(国立公園)だと思われがちな場所ばかりなのですが、実は、管轄が、アメリカ国立公園ではないんです。
アンテロープキャニオンと、モニュメントバレー、ホースシューベントは、ナバホ族の領地となり、ナバホ族が管轄している場所なので、アメリカ国立公園パスが使えません。
ザ・ウェーブは、国の土地ではありますが、管轄が Bureau of Land Management (BLM) となるため、年間パスが利用できません。そもそも、ザ・ウェーブは、行きたいと思った人が誰でも行けるわけではなく、抽選会が行われていて、抽選で当たった人しか訪れることができない面白い場所です。一日たった20人しか行けません。
ナショナルパークパスは、各州の管轄下にある州立公園でも使用することができません。
アメリカ国立公園パスの有効期限
アメリカ国立公園年間パス (National Park Annual Pass) の有効期限は、1年間です。
ナショナルパークパスのカードの使い始めにパンチで穴を開けて、利用開始月の印をつけてくれます。
年間パス (Annual Pass) なので、1年間というのはわかりますが、
よく迷ってしまうのが、最後の月はいつまでになるのか?正確な利用日はいつまでになるのか?年間パスの有効期限日です。
アメリカ国立公園パスの有効期限の正確な日にちのルールがわかりにくいです。
8月に利用開始をしたら、利用最終日は、来年の7月でしょうか、8月でしょうか?
実は、有効期限は、利用開始月と同じ月までになります。そして、日にちは、月末までになります。
つまり、8月に利用開始した場合、パスの有効期限は、翌年の8月末日までです。
利用開始日が月初の1日から使い始めても、月末の31日から始めても、同じ、8月31日までの有効期限になります。
アメリカ国立公園パスを忘れた場合
アメリカ国立公園旅行のときに、アメリカ国立公園年間パスを家に忘れてきてしまったらどうなるでしょうか?
最初の一回目はパスを購入するので忘れようがないのですが、年間パスなので、2回目、3回目の旅行のときに、うっかり家にパスを忘れてきてしまうようなことが起こりえます。
とりあえず、現地で普通に入場料を払っておいて、パスと一緒にレシートを見せてあとで返金してもらえるかな?と、淡い期待をしてしまうのですが、これは残念ながら返金してもらえません。
なので、アメリカ国立公園への旅行時には、ドライバーズライセンスやパスポートと一緒に忘れないように持っていくように気を付けないといけません。
ちなみに、アメリカ国立公園の年間パスを紛失した場合、再発行をしてもらえるでしょうか?
実は、再発行してもらえません。買ったときのレシートを見せても、再度発行はしてもらえないので、年間パスは大切に保管しておかないといけません。
アメリカ国立公園パスでどれくらいお得になるの?
アメリカ国立公園の一番王道のコース、グランドサークルのコースで見てみます。
・グランドキャニオン国立公園 35ドル
・ザイオン国立公園 35ドル
・ブライスキャニオン国立公園 35ドル
上記 3か所を訪れただけで、すでに、入場料は 105ドルです。アメリカ国立公園パスは80ドルなので、簡単に元が取れました。
アメリカ国立公園を3ヵ所以上回る場合は、アメリカ国立公園年間パスを持っているとお得です。
グランドサークルを回る人は、まだ他にも色々な国立公園がコース上にあり訪れると思うので、もっとお得になります。
その他、有名な国立公園の入場料を例にあげると、
・ヨセミテ国立公園 35ドル
・セコイア & キングス・キャニオン国立公園 35ドル
・イエローストーン国立公園 35ドル
・グランドティトン国立公園 35ドル
・デスバレー 30ドル
・エバーグレーズ国立公園 30ドル
国立公園パスを持っていたら、かなりお得にたくさんの国立公園を巡ることができます。
アメリカの人気の国立公園は、まだまだたくさんあります。是非訪れてみてください。
アメリカ国立公園には、色々と記念日があります。
8月25日は、アメリカの国立公園の誕生日です。そして、8月4日は、グレートアメリカアウトドア法記念日 です。
アメリカ国立公園では、無料入場できる日が1年間に6日間あります。そんな日を狙ってピンポイントで訪れることも可能です。
また、アメリカ国立公園では、小学校4年生は無料で入場できる特典もあります。詳細は こちら。
そして、62歳以上のアメリカ市民&永住権保持者であれば、シニア生涯パス (Lifetime Senior Pass) $80 や シニア年間パス (Annual Senior Pass) $20 など、特別なアメリカ国立公園年間パスもあります。詳細は こちら。
アメリカ国立公園を訪問する際は、事前予約が必要かどうかなど状況も確認してから訪れましょう。
アメリカ国立公園の詳しい無料入場情報はこちらの記事をどうぞ。