ニューヨークのリンカーンセンターを拠点にする歴史あるバレエ団、アメリカンバレエシアター(American Ballet Theatre) の素晴らしいショーが、7月21日、ロックフェラーセンターで開催されました。アメリカンバレエシアターは、例年、春と秋はリンカーンセンターで、その他の時期は、世界各地で公演を行っています。昨春以来、他のパフォーミングアートグループ同様、劇場での公演が中止となっていましたが、今夏は、なんとロードトリップで、アメリカの7都市を巡り、屋外ステージで、バレエを中心にした、コンテンポラリーダンスショーを披露していました。そして、その最後を飾ったのが、アメリカンバレエシアター創設後初めて公演を行ったという記念の場所である、ニューヨークのロックフェラーセンターでした。
昨春以来、すっかり静まり返っていたパフォーミングアートの世界ですが、ニューヨークでは、今秋からの劇場での公演再開を前に、屋外ステージでパフォーミングアートイベントが現在数多く開催されていて、盛り上がりを見せています。
先日7月21日、ロックフェラーセンターの屋外特設ステージでは、アメリカンバレエシアターの今夏のアメリカ7都市を巡るツアー、ABT Across America の最後を飾るショーが開催されました。
会場への入場は公演時間の一時間前からオープン。ちょっと早めに到着したので、ステージでバレエダンサーたちが練習している様子も見られました。
屋外ステージの解放感溢れる劇場での公演で、とても素晴らしいショーでした。
アメリカン・バレエ・シアター (American Ballet Theatre) は、1939年に、ニューヨークで設立された歴史あるバレエ団です。例年、ニューヨークでは、春に、メトロポリタンオペラハウス、秋に、David H. Koch Theater で公演を行っている他、世界各地を巡って公演を行っています。今夏は、アメリカ中西部、サウスカロライナ、バージニアなど7都市を巡る、ABT Across America の屋外ステージ公演のツアーが行われました。ABT Across America の最後を飾ったのが、ニューヨークのロックフェラーセンターです。アメリカン・バレエ・シアターが、1939年に設立後、最初に公演を行った場所が、かつてロックフェラーセンターの 6th Ave & 49th St にあった劇場で、縁の場所だそうです。
ブロードウェイミュージカルのシカゴのような雰囲気のジャズ音楽が流れ、カッコいいモダンなダンスも見られました。短い公演時間の中でも、クラシックバレエからコンテンポラリーバレエまで色々楽しめる公演でした。
アメリカンバレエシアターは、昨春以来、オンラインや屋外ステージなどで活動して来ていましたが、いよいよ今秋、10月20日からリンカーンセンターの David H. Koch Theater で、ジゼル(Giselle) がはじまります。久しぶりの劇場での公演が楽しみです!

ニューヨークロックフェアラーセンターで開催された、ABT Across America フィナーレを飾るショーの様子はこちらです。