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赤毛のアンの家 プリンスエドワード島

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プリンスエドワード島といったら『赤毛のアン (Anne of Green Gables)』です。
ここは、恋人の小径 (Lovers Lane) です。
なんてロマンティックで想像力あふれる名前なの、と思いませんか?
そう、この森の小道にそんな素敵な名前をつけることができるのは、あの 『赤毛のアン』のアン・シャーリーをおいて他にいません。
赤毛のアン(Anne of Green Gables) の物語に出てくるあの恋人の小径が、なんと本当にここに現実にあり、歩くことができるのです。

赤毛のアンのゆかりの地、キャベンディッシュにある、グリーンゲーブルズハウスには赤毛のアンの物語の世界が広がっています。

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グリーンゲイブルズハウスの中を見てみましょう。赤毛のアンの物語を読んだ人、アニメを見た人、映画を見た人は思わず知っている光景に感動してしまうと思います。

家の2階に、赤毛のアンの部屋(Anne’s Room)、マリラの部屋(Marilla’s room)、マリラがアンの洋服を作っていた裁縫部屋(Sewing Room)、アンの憧れの客室(Guest Room)、1階に、マシューの部屋(Matthew’s room)があります。

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1階には、ダイニング、キッチン、パントリーなどがあります。
よーく目を凝らして食器棚の中を見てみると、なんとあのダイアナを酔わせてしまった「いちご水」まで置いてあります。

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そして、有名なおばけの森 (Haunted Woods) もあるんですよ。

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森の中には、途中かわいいベンチまで置いてあり、赤毛のアンとお友達が楽しんでいた物語クラブが集まって、想像力を膨らませながらまた新たな楽しい物語をつくることができそうな場所でした。

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ところで、『赤毛のアン (Anne of Green Gables)』の物語はなぜあんなに日本人の間で人気なのでしょうか?
赤毛のアンのお話は世界中で読まれているのですが、特に日本では知名度が高く、愛され続けてきた作品です。
プリンスエドワード島出身のルーシー・モード・モンゴメリが書いた『赤毛のアン』は、それこそカナダ人より日本人の方が知っている人が多いといっても過言ではないかもしれません。初めの頃は、日本からわざわざこんな遠いところにある小さな島まで大勢の女性観光客が訪れてくるのはどうしたことか?と島の人たちは驚いていたようです。
この物語を初めて翻訳して日本に紹介した、村岡花子の生涯を描いたお話が2014年NHK連続テレビ小説「花子とアン」で放映されています。翻訳された本が初めて出版されたのは62年前の1952年です。クリスチャンだった村岡花子は日本を出て行く宣教師に1冊の本を譲り受けました。それが、『赤毛のアン』だったのです。翻訳し、出版された『赤毛のアン』、孤児アンが強く前向きに生きていくお話が戦後の日本人の心に響いたのか大ヒットに。そして、周知のように『赤毛のアン』のアニメがテレビで放送され日本人なら誰でも知っている名作となっていったのです。

おばけの森を抜けていくと、とても美しい緑の草原に出ます。

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そして、モンゴメリの住居跡、ブックストア、キャベンディッシュ合同教会、グリーンゲイブルス郵便局があります。

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教会からすぐのところに、モンゴメリの墓地があります。たくさんの真っ赤なお花で飾られているのがルーシー・モード・モンゴメリのお墓です。彼女の夫Macdonald牧師と一緒に埋葬されていて、結婚後の苗字のMacdonaldになってます。同じ墓地の少し離れた場所に彼女の母親と祖父母のお墓もあります。ここの共同墓地、”造花は禁止”という注意書きがありました。人工的なものをよしとせず自然のままの姿を愛するプリンスエドワード気質がよくでています。

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プリンスエドワード島をドライブしていると、”きらめきの湖(輝きの湖)”がたくさん見られました。きらきらと輝いて本当に綺麗。アンの時代からずっとずっと島の自然が変わらないままでいることに感動します。

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アンの家、グリーンゲイブルズのお庭にきつねがいました。プリンスエドワード島を訪れた時は是非周りの草原を見渡して見て下さい。ふらっときつねや、うさぎがいて、本当に物語の世界に入り込んだような気持ちになります。

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ところで、昔「赤毛のアン」を読んだことある、アニメで見たことある、という人たちも、どんなお話だったか覚えていますか?
私はプリンスエドワード島へ行く前に少し復習してから行きました。
「赤毛のアン」は、孤児だったアンがグリーンゲイブルズのマシューとマリラ兄妹に引き取られ成長していくお話です。
アンの魅力は何だと思いますか?
空想好きで悲しい出来事も想像力で乗り越える前向きな性格のアン。
勉強でも何でも努力を惜しまずがんばりぬく力を持ったアン。
そして、人が苦手なはずのマシューがアンには無償の愛を注ぎ続け少しづつ変わっていきます。本当はマシューのお手伝いができる男の子を養子にしたかったのですが代わりにきてしまった女の子のアンを養子にしてくれました。もし自分が男の子だったらよかったのに、と大きくなったアンがマシューに話した時も、

そうさのぅ、わしゃあなぁアン、1ダースの男の子よりもおまえにいてもらう方がいいよ。
いいかい?1ダースの男の子よりもだよ。
そうさのぅ、エイブリー奨学金を取ったのは男の子じゃなかったろ?
女の子さ、わしの女の子だよ。わしの自慢の女の子じゃないか。アンはわしの娘じゃ。
(「赤毛のアン」より)

いつでもどんな時でもアンの味方でい続けてくれた優しさあふれるマシュー。
そしてもうひとり、物言いは厳しいのに本当はとても愛情深く、心からアンのことを好きで大切に思ってくれていたマリラ。
そんな二人とアンの心温まるお話が何世代にも渡ってファンをひきつけてきたのでしょう。

一般的にこの物語は、1人の女の子が少女から大人へと成長していく子供の時に読む物語として認識されているのかもしれませんが、実は大人になってから読む方がこの物語をより楽しめるように思えます。アンを育ててきたマリラやマシューの気持ちも心から共感できるようになるし、アンの子供とは思えないほどの巧みな会話も笑って聞けるようになります。アンの会話にある独特な世界観はこの作品の魅力のひとつでしょう。

アンの名言

明日がまだ何ひとつ失敗をしない新しい日だと思うとうれしくない?
(略)
1人の人間がするまちがいには限りがあるにちがいないわ。
だからいくらあたしだって、しつくしてしまえばそれでおしまいよ。
そう思うと気が楽になるわ。(「赤毛のアン」より)

「一生懸命やって勝つことの次にいいことは、一生懸命やって負けることなんだわ」
(「赤毛のアン」より)

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この物語は昔話や童話にしてしまうにはもったいないほどいいお話だと思います。
60年以上も前に書かれたとは思えないくらい、現代でも通じることがたくさん描かれています。
正直、赤毛のアンの物語が12冊にもなっているとは知らなかったのですが、基本の1冊目だけでも十分楽しめますし、押さえておきたい1冊だと思います。

「赤毛のアン」は小説以外にも子供用やマンガなど色々なバージョンで出版されています。興味のある方は、eBookJapanで無料立ち読みもできます。

「赤毛のアン」のアニメは1979年に放映開始になり、今年で35周年目。それを記念して、赤毛のアンメモリアルボックスまで発売されたというのだから人気度が伺えます。
プリンスエドワード島へ行ってみるとわかると思いますが、島の自然の様子などが本当にアニメで見たままあり感動します。
それもそのはず、 当時アニメの製作スタッフはプリンスエドワード島でロケを行ったというのですから。
「赤毛のアン」のアニメは、ジブリで有名な高畑勲が脚本・監督、宮崎駿が画面構成を手がけた作品ですが、アン役の声優が希望した人にならなかった等色々あったようで、宮崎駿は途中でチームを抜けてしまったなんていう裏話もあるようです。
日本の世界名作劇場のアニメは、なんと海外でも放送されたことがあるんですよ。その中でもイタリアでは全ての作品が放送され、一番人気があった作品は『赤毛のアン』だったそうです。

プリンスエドワード島に訪れる時は、是非この素敵なアンの物語のことも思い出して下さい。

赤毛のアンの家 プリンスエドワード島 was last modified: 8月 22nd, 2016 by mikissh

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