今日は4月1日、エイプリルフールの日!毎年恒例、世界の多くの国々で、はめをはずし、ちょっとしたいたずらを楽しむ日ということになっています。
ただし、最近では、日常的に、現実にみんなをびっくりさせるようなものが登場したり、嘘か本当か分からないことがニュースが流れたり、とエイプリルフールの日の特別性が薄れつつありますが、今年もエイプリルフールにちなんで、コンシューマープロダクツを扱う企業の知恵を絞ったアイデア競争を楽しむことができる日となっています。
日常でも嘘のようで本当の話が増えていますが、今年もエイプリルフールに合わせた様々なおもしろいいたずら広告が登場しています。そんな中から目についた印象的なものを紹介します。
人気のテーマは、ペット、絵文字、そしてトランプさんのようです。
NYC エイプリルフールズデーパレード
ニューヨークでは毎年恒例のイベント、今年で第32回目となる、April Fool’s Day Parade がフィフスアベニューで行われました。今年のテーマは、“MAKE RUSSIA GREAT AGAIN!” (ロシアを再び偉大な国に!)ということで盛り上がったようです。主催者によると、今まで一年の中で1日だけの特別の日だったエイプリルフールを、公式に April Fools’ Year ということで、365日に延長するそうです。
国際枕たたき大会
今年は4月1日が International Pillow Fight Day (インターナショナル ピロー ファイトデー)の日となり、世界の様々な都市で枕たたき大会が行われました。ニューヨークでも毎年、ワシントンスクエアパークで開催されています。
こちらは昨年の様子です。思わずわらってしまうおもしろいイベントです。
Google Gnome & Google Play for Pets
毎年エイプリルフールのいたずら広告に力を入れている会社といったら、何を隠そう実はあのグーグルです。昨年はGmailの不評だったいたずらもありましたが、今年もグーグルマップ内でパックマンが飛びでてくるなどおもしろいアイディアで、頑張っています。
通常おうちの中で命令を伝えると働いてくれる Google Home。そのお庭バージョンということで Google Gnome が紹介されています。庭の水まきのときは、水を出すよう指示を出すだけ。ただし、家の中の Google Home がすべき仕事は引き受けてくれません。融通が利かない所もグーグルらしく描かれている?のかもしれませんね。
https://youtu.be/vNOllWX-2aE
大人も子供もアプリで色々楽しむ時代。もちろんペットもアプリを使うよ、ということで、こちらがペット用の Google Play です。
ホンダホーン絵文字
車のクラクションっていい意味でも悪い意味でも色々な状況で使われるけれど、音は通常一種類しかありません。それをもっとわかりやすくするために、その時の感情を絵文字ボタンにして車につけておけば、その場にあった気持ちをクラクションで表現できる、という素晴らしいアイディアです。色々な音が出るとたしかに楽しい気もしますね。
ラグジュアリークレーンホテル
クレーンの上に豪華なスイートルームを作ったというアムステルダムの話題のホテル。
クレーンを改装してつくったラグジュアリーホテルは、その名も Crane Hotel Faralda というホテルで、Booking.com にもちゃんと存在しています。
トップデザイナーがデザインした高層ビューが楽しめる400ユーロのスイートルームです。
火星での生命保険
NASA や SpaceX などにより、火星に人類が現実に辿り着くことができる可能性が出てきていますが、一足早く先を見据えたこんな火星における生命保険が登場しました。今購入しておくと安いのかもしれません。
ペット用賃貸物件
これからはペットも自分専用のアパートを探す時代?!
アメリカのオンライン不動産リスティングサイトの Trulia では、ペット用の物件のリスティングサービスを開始するようです。
世界最大の旅客機登場?
エミレーツ航空は、トリプルデッカーのスイミングプール付きの世界最大の旅客機、APR001を計画しているようです。
Emirates unveils plans for world’s largest commercial aircraft. The triple-decker APR001 includes a swimming pool, games room, gym & park. pic.twitter.com/VEvTRkXT9O
— Emirates (@emirates) March 31, 2017
水に浮かぶニューヨークの公園
空いている土地の少ないニューヨークでは、水上スペースを有効利用し、公園をつくろうという動きがあります。野菜やフルーツを育てている水上移動式の公園が4月からオープンとなるようです。
グレートウォール・オブ・アメリカ
トランプ大統領が確約したメキシコとアメリカの国境に作る壁「グレートウォール」の計画がいよいよ動き出しています。
アメリカのメキシコの国境に計画予定の壁の要件が発表され、業者の入札ビッディングがいよいよスタートしています。
高さ30フィート、地下6フィートの壁を2000マイルに渡ってつくるという巨大プロジェクトです。
メキシコとアメリカの国境に作る壁「グレートウォール」を作る上での面白い要件の一つは、アメリカ側に関しては “aesthetically pleasing” にすることです。つまり、美しい景観にしなければいけないのだそうです。
ケインズ的経済政策の大型公共プロジェクトとなり、関係する業者的には夢のプロジェクトと言っていいかもしれませんが、多大な税金を使う政策として、本当に必要なものなのか?は多くの人にとって疑問でしょう。
では、メキシコ側ではこの「グレートウォール」にどんな反応を示しているのでしょうか?
どうやら壁が完成した暁には、メキシコ側ではウォールクライミングを楽しむ計画があるようです。
以上、エイプリルフールのお話でした。
エイプリルフールだけど、実はすべてのお話が冗談ではありません。本当の話がいくつか入っています。
この中で本当の話だったのはこちら。
国際枕たたき大会、アムステルダムのクレーンホテル、ニューヨークの水上公園、実際に進行していくかは分かりませんが、メキシコ国境のグレートウォールの建設計画、これらは現実のお話です。
昨年のエイプリルフールの様子はこちらです。