パリを代表するモニュメント・名所は、エッフェル塔、ルーヴル美術館など色々ありますが、そんな中の一つが、凱旋門 (Arc de Triomphe) です。ニューヨークには、ワシントンスクエアパークやプロスペクトパークなどに凱旋門がありますが、そんな世界各国にある凱旋門のモデルとなった元祖といったら、このパリの凱旋門です。ナポレオンの戦勝を記念して建てられた、パリの凱旋門、下から眺めるだけでなく、凱旋門の上に上ることもでき、展望台となっている屋上からはパリの美しい景観が楽しめます。パリの街が次第にライトアップされていき、輝きはじめる日没前後は、たくさんの人がやって来ています。
凱旋門 (Arc de Triomphe) は、パリ市街北西部の8区、16区、17区の境にあり、パリ中心のコンコルド広場からシャンゼリゼ通りを真っ直ぐに見下ろすように建っています。凱旋門は、ナポレオン・ボナパルトがフランス皇帝となってすぐの1805年、フランスとオーストリア・ロシア帝国の間で起こったアウステルリッツの戦いでの戦勝を記念し建てられたもので、1806年から建設がはじまり、1836年に完成した、高さ 50m のモニュメントです。
門と言うと、普通、2方向だけに向いているものなのですが、パリの凱旋門は、幅に差はありますが、4方向となっています。広い門には、左右2体の彫刻が飾られています。
凱旋門の横側にあたる、こちらの狭い門は、彫刻はありませんが、それぞれの門に、フランス革命、ナポレオン時代の重要な出来事を描いたレリーフが刻まれています。
凱旋門に向かって正面のシャンゼリゼ通りの真中は、旅行者に人気の撮影スポットで、いつも行列ができています。
近くから見上げるだけでその巨大さに圧倒される凱旋門ですが、そんな大きな凱旋門に登って見る景色も素晴らしいです。屋上は、展望スペースになっており、凱旋門を中心に放射状に広がるパリの光景を見晴らせます。
凱旋門への入口は地下からアクセスできるようになっており、地上には凱旋門の所へ渡る信号はなく、円状の道路は常に車が走っている忙しい場所で、人は横切れません。
凱旋門の階段をまず284段上っていくと、展示スペースや、お土産屋さん、トイレのあるフロアに到着します。
一休憩した後、さらに、40段程上ると、待ちに待った凱旋門の屋上に到着します。
凱旋門の周囲360度を見渡せます。真っ直ぐ伸びる美しいシャンゼリゼ通り。
凱旋門からは、12本の道路が放射線状に広がっています。北東の遠くの方には、サクレ・クール寺院なども見られます。
美しい夕日が山の向こうに沈んで行きます。
北西には、パリの高層ビル街、La Defence も見えます。
そして、やはり一番人気があるのが、エッフェル塔のある南側です。暗くなると、放射状の道路を走る車のライトの光景も綺麗です。
特に、日の入りの夕暮れ時から、パリの街がライトアップされはじまる時間帯は、たくさんの人が押し寄せる人気スポットとなっています。
凱旋門の下には、第一次世界大戦の戦没者を悼んで、”Tomb of the Unknown Soldier” のメモリアルがあり、厳粛な雰囲気となっています。
パリを一日歩き周ってちょっと疲れていたこともあり、凱旋門の上まで行くかどうか、迷っていたのですが、上ってみてよかったです。パリパス を使っていってきました。
凱旋門 Arc de Triomphe
Place Charles de Gaulle, 75008 Paris, France 地図
こちらは、グランパレの近く、Champs-Élysées – Clemenceau の駅の側から見た、凱旋門の様子です。シャンゼリゼ通りの横断歩道の真中から遠くに見えた凱旋門も美しかったです。
パリの旅はこんな風でした。