ニューヨーク一の繁華街、普段は旅行者がいっぱいで年中人が絶えることがない、タイムズスクエアも、今年は、コロナにより、大きく変身しています。ロックダウン中は、ほとんど人がいませんでしたが、最近では、ニューヨーク周辺から家族連れで遊びにやって来ていたり、大道芸人や、着ぐるみ、ベンダーなども戻りつつあり、少しづつ活気を取り戻して来ています。タイムズスクエアといえば、ビルボードの巨大な広告の数々が印象的ですが、ロックダウンを経て、デジタルビルボードの数がさらに増えてきています。今、ビルボードで最も目を引くのは、コロナ禍で大活躍だった医療関係者たちへの感謝のメッセージと、そしてなんとアートです。Mr. Brainwash の作品なども登場していて、道行く人たちの注目を集めています。
可愛らしいミニオンの広告が登場したと思ったら、続いて表示されるのは、”Together… …but Apart”、「みんな一緒に、でも離れて」、という、他の人と6フィート(約二メートル)の距離を取る、ソーシャルディスタンスを推奨するメッセージが流れます。パンデミック中ならではの光景です。
タイムズスクエアといえば、ニューヨークの大晦日のカウントダウンの会場としても世界的に有名です。
右手の細長い建物は、かつて、ニューヨークタイムズの本社があった、One Times Square のビルですが、ここが、12月31日23時59分から、カウントダウンと共に行われる、Times Square Ball のボールドロップの場所です。もちろんこの周辺は、人気の広告スペースなのですが、デジタルのビルボードの数がかなり増えている気がします。
今年は、タイムズスクエアのメインイベントである、ブロードウェイミュージカルが、完全に閉鎖となってしまいました。その他のアトラクションも現在閉鎖中で、今珍しくタイムズスクエアは空いていて訪れやすくなっています。家族連れなど写真撮影にやって来ている人がたくさんいて、ほのぼのとした雰囲気で盛り上がっています。ロックダウン中からしばらく立入禁止となっていた、チケッツ (tkts) 上の階段も今は一般開放されています。
そんなタイムズスクエア周辺で、目を惹いたのが、Ernst & Young の看板が目印の Five Times Square。LAを拠点に活躍するストリートアーティスト、Mr. Brainwash の作品が飾られています。
ミスターブレインウォッシュらしいキャラクターと共に、”NEVER NEVER Give Up!”、”I Love You!”、”Belive!” などポジティブなメッセージが描かれています。
Banksy 風のキャラクターも登場します。Mr. Brainwash は、かつて、Banksy の作品、”Exit Through the Gift Shop” に登場したこともあります。
こちらには、ニコちゃんマークやバスキアの王冠マークも登場。コロナ危機の時によく耳にした、”We all in this together” と一緒に。
今春、LA に、ポップアップミュージアム をオープンする予定だったようですが、現在、コロナのため、延期されているようです。
ミスターブレインウォッシュは、以前、ミートパッキングディストリクトでもアート展を開催していました。有名キャラクターのパロディや “Life is Beautiful” などシンプルなメッセージを独特のタッチで表現する、面白いコンセプトアーティストさんです。
ミスター ブレインウォッシュ Mr. Brainwash のストリートアートの世界 ニューヨーク ハイラインの隠れ人気ギャラリー Life is Beautiful!
E&Y ビルの 7th Ave の向かいのビルボードには、色々なデジタルアートの作品が、順番に登場していました。
例年のような売上は期待できないと思いますが、ベンダーや露天のお店、ストリートパフォーマー、着ぐるみも戻って来ています。
ニューヨークがコロナ危機を迎えたロックダウン中から登場しているのが、一緒に乗り切ろうというメッセージです。
ビルボードだけでなく、バス停などにも医療関係者への感謝を表現したポスターが貼られています。
コロナ危機の最中は、医療関係者に感謝を表明する様々なイベントが登場しました。
こちらは、ニューヨーク州のコロナ予防メッセージ。
地下鉄の駅などでも見られる独特のデザインのポスターです。
Barclays の入っているビルでも、美しい緑い囲まれた♡などアーティスティックなものが登場していました。
ロックダウン中のタイムズスクエアは、こんなに閑散としていました。
現在は、ロックダウン中に比べると、かなり人が増えていますが、激混みとなる例年と比べると圧倒的に空いていて、普段とはちょっと違った雰囲気となっているので、立ち寄ってみるのもいいと思います。