ニューヨークで現代アジアアート展!アジアソサエティ Triennial Part 2 今週末まで開催

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ニューヨークのアジアソサエティ(Asia Society) では、今週末の6月27日までアジア各国の現代アーティストの作品が大集合した、現代アジアアートの特別展、アジアソサエティトリエニアル (Asia Society Triennial) パート2が開催されています。アジアソサエティトリエニアルは、もともとは、昨年、2020年に予定されていた3年に一度開催される大規模なアートイベントでしたが、アジアソサエティは、ニューヨークの他のミュージアム同様、昨春から長期間閉鎖されていたため、フォーマットを変更し、昨秋の再開後、パート1とパート2に二つに分けての開催となっています。ニューヨークでは、あまり見かけることのないアジア各国の個性豊かな作品の数々が展示されています。

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ニューヨークのアッパーイーストサイドにあるアジアソサエティでは、2021年6月27日まで、アジアの様々な国のアーティストたちをフィーチャーした、現代アートの特別展、アジアソサエティトリエニアル (Asia Society Triennial) のパート2が開催されています。アジアソサエティ再開直後の2020年10月27日から2月7日まで開催された、トリエニアルのパート1 に続いて、今回のパート2は、3月26日から6月27日まで開催されています。
ニューヨークでは、コロナ対策のルールが緩和されて来ていますが、アジアソサエティでは、これまで通り、無料の事前予約制、館内ではマスク着用必須、入館時の体温チェックなどが継続され、金曜日から週末にかけて週三日間、午前11時から午後3時までと営業時間を短縮しての開館となっています。
2階と3階の2フロアが会場となっていて、それぞれのフロアに大ギャラリーと小ギャラリーがあります。

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2階の大ギャラリーに入っていくと、どこかの民家に入り込んだ気分になります。こちらは、インド人アーティスト、Abir Karmakar の作品で、民家の様子が、全て西洋風の絵画で再現されています。棚やクーラーなど生活必需品と合わせて、描かれているのは、様々な宗教の神様や典型的なモチーフの数々で、それらが混在している様子がアジアらしい雰囲気を出しています。

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こちらは、シンガポール出身、ベルリンとシンガポールで活動しているアーティスト、Song-Ming Ang さんの音と白黒の抽象的なイラストが融合したインストレーションアートです。

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2階の大ギャラリーの最後のエリアは、何か宗教的な儀式が行われていたかのような雰囲気ですが、こちらは、シンガポール人アーティスト、anGie seah の作品です。ミステリアスな雰囲気の参加型のインストレーションアートを得意とするアーティストです。

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ゲームやアニメの世界に中に入った感じとなるのが、中国人アーティスト、Lu Yang さんの作品です。バリの踊りなどダンスをCGに取り込んでいる様子の映像などが上映され、バーチャル空間に入り込んだ気分になります。

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3階の小ギャラリーには、美しい青色が印象的なミステリアスな世界感の作品群が飾られています。正面には、レオナルドダヴィンチの最後の晩餐風の作品が飾られています。

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こちらは、The Final Feast と題された、インド人アーティスト、Vibha Galhotra の写真 (Staged Photography) の作品です。パーティ会場で、セレブたちが、ケーキのように地球を切り刻んでいる様子が、描かれている環境問題をテーマにした作品です。

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3階の大ギャラリーの最初のエリアは、工芸アート風の作品が並んでいます。正面の作品は、ベトナム人アーティスト、Dinh Q. Lê、奥の陶磁器に現代風のデザインが描かれた作品は、イラン出身、イギリスで活動するアーティスト、Reza Aramesh によるものです。

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金属の鍵穴部分を、ミニマリスト風に美しく配置したこちらは、インド人アーティスト、Prabhavathi Meppayil の作品です。

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こちらは、韓国人アーティスト、Mina Cheon のエリア。多くの人が思わず惹きつけられていたのが、Art History Lessons by Professor Kim と題された面白い映像です。政治的なテーマを、シリアスでなく、面白可笑しく表現する、ポリポップ (Polipop) を提唱しているアーティストです。

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3階の大ギャラリーの最後のエリアは、台湾人アーティスト、Joyce Ho さんのシンプルでありながら、独特な雰囲気の作品群が飾られています。思わず見とれてしまう不思議な映像作品に合わせ、

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真っ白な彫刻や、

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きっちりとたたまれた白シャツなどが置かれ、独特の空間が作り出されています。

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どこかで見かけたことがある作風だと思ったら、台北の観光スポット でも紹介したことがある、台湾の台北駅の地下道の鳥と人が合体したような作品も、Joyce Ho さんのものだったようです。活躍されているアーティストさんのようです。

前回、冬に訪れた時には、閉鎖されていたミュージアムショップも、今は、再開しています。

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Triennial は、今週末の日曜日、6月27日が最終日なので、見てみたいという人は急ぎましょう。前回は、訪問者も少なかったですが、今回は、だいぶ増えて来ていました。
Triennial のパート1の様子は、こちらです。

アジアソサエティミュージアム ニューヨークで珍しいアジア各国アーティストの現代アート特別展トリエニアル開催中!

ニューヨークで現代アジアアート展!アジアソサエティ Triennial Part 2 今週末まで開催 was last modified: 6月 24th, 2021 by mikissh