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アールデコの壁画が美しい AT&T Long Distance Building Lobby

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ニューヨークの様々な建築遺産をめぐることができるニューヨークの人気イベント、オープンハウスニューヨークで、AT&T Long Distance Building を訪れてみました。20世紀、世界中のコミュニケーションを支えた電話会社のビルということで、ロビーには、そんなイメージのアールデコ調の豪華な壁画が描かれています。ロビー中央にいる女性が、そんなメッセンジャー的存在。周りに描かれているのは世界のそれぞれの大陸をイメージした絵です。オフィスビルのロビーのデザインがその企業イメージからデザインされており、当時、コミュニケーションの要であった通信を独占し、世界最大の電話会社でもあった AT&T の強大さを偲ぶことができます。

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20世紀に爆発的に成長した通信事業の代表的な企業、AT&Tは、独占禁止法による圧力、さらにインターネットの登場により、それまでほぼ独占状態というビジネスモデルが崩れ、通信業界の業績は下降基調にあります。そんな中、AT&T は、Time Warners を買収し、付加価値のあるコンテンツのコントロールといった別の方向性での戦略を模索しているようです。AT&T による Time Warners の買収のニュースはあらゆる方向から注目されていますが、このような巨大メディアとそのディストリビューションの合併に対して厳しい目が向けられることは確実で、合併が承認されるかは分からない状態です。

こちらの記事でよくまとめられていますが、AT&T という会社は、もともとは、電話を発明した Alexander Graham Bell さんの会社に端を発し、一時は独占的な存在となった世界最大の電話会社でもあった企業です。

1932年に完成したアールデコ様式のビル、AT&T Long Distance Building は、もともとはAT&Tが占有していたビルでしたが、現在では様々な企業の入居するオフィスビルとなっています。ロビーには、豪華なアールデコの壁画が広がっています。
世界旅行のようなアートデザイン、ひとつめは、羊とカンガルーが象徴的なオーストラリアです。

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こちらは、アジア。そのイメージの代表として描かれているのはどうやら中国のよう。

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ヨーロッパのイメージの代表となったのは、イタリアとフランス。ローマのSt.Peter’s Basilica と、パリのノートルダムが描かれています。

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そして、次の大陸はアフリカ。ワイルドなライオンなどに囲まれて、エジプトのピラミッドも見られます。

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この AT&T Long Distance Building の壁画は、壁画アーティストの Hildreth Meière さんによるものです。ロックフェラーセンターの展望台、トップオブザロックへ向かう途中、2階から見ることができるRadio Cityの壁画 “Dance, Drama, Song” なども Hildreth Meière さんの作品として有名です。

Top of the Rock (28)

以前、こちらの記事で紹介したことがある、ミッドタウンの St. Bartholomew’s Church のモザイクとステンドグラスも実は Hildreth Meière さんのデザインで、色々なところで活躍されています。

その他、Hildreth Meière さんの様々な作品がこちらのビデオで紹介されています。

1991年にこの AT&T Long Distance Building のこのロビーのデザインは、ニューヨークシティのランドマークに認定され、大切に維持されています。

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AT&T Long Distance Building Lobby
32 Avenue of the Americas MAP

アールデコの壁画が美しい AT&T Long Distance Building Lobby was last modified: 10月 31st, 2016 by mikissh