ニューヨークを代表する高級デパート、バーニーズニューヨークが、残念ながらもうすぐ閉店となってしまいます。ホリデーシーズンになると、毎年クリエイティブなホリデーウィンドウで楽しませてくれていたのですが、今年は、閉店に伴い、マディソンアベニューにあるバーニーズニューヨークの本店では、現在最大50パーセントオフとなる大閉店セールが開催されています。優雅にショッピングという雰囲気ではありませんが、名残惜しく、最後のショッピングを楽しむお客さんがやってきていました。
バーニーズニューヨークは、ニューヨークで1923年に創業した高級デパートで、マディソンアベニューの 60ストリートと 61ストリートの間にある本店は、毎年、クリエイティブなホリデーウィンドウで楽しませてくれていた、ホリデーウィンドウ巡りスポットの常連のデパートでした。現在は、ホリデーウィンドウどころではなく、閉店準備中の、大閉店セール開催中のお知らせだけという、とても悲しいウィンドウになっています。
今夏、紹介しましたが、バーニーズニューヨークは、今年、2019年8月に、1996年に続き2度目となるチャプター11の破産申請を行いました。それ以降、22店舗中15店舗を閉鎖し、売却先を探していましたが、2019年11月、ブランドマネージメント会社の Authentic Brands Group が、ブランドネームのみを買い取り、同じくニューヨークの高級老舗デパートであるサックスフィフスアベニューにその使用権がライセンスされることとなり、2020年には、ニューヨークのマディソン街の本店を含め全店舗が閉鎖される予定となっています。
デパートの入り口をはいってすぐ目に入ってくるのは、売り切りセールの大広告ばかり。デパートというよりは、もう大セール会場です。
エスカレーターを上がっていくときも、セール広告のオンパレード。
ニューヨークのデパートで一番人気のコーナーといったら、やはり、あそこです。靴売り場。
マノロブラニクなど人気ブランドの棚はスカスカになってきていました。
広い靴売り場のフロアー全体が大変なことに。
靴のフロアは特に大変な印象でしたが、他のファッションフロアは、穏やかな時が流れています。
ゆっくりとセール品を見て回る余裕がまだまだあります。ブランド商品の目利きができる人は、お得に掘り出し物が見つかるかもしれません。
普通にお買い物できます。
バーニーズニューヨークといえば、ファッションな感じですが、意外なところで、ホームキッチン雑貨フロアも人気で売れていました。
イタリアのおしゃれ雑貨店 10 Corso como や、ニューヨークの巨大見本市 NY NOW などでも登場していたブランド、Fornasetti も山積みのセールになっています。
インテリアのグッズと一緒に、ちょっと高級感のある本も売れている様子でした。ホリデーシーズンなので、お客さんを家に呼ぶための家のセットアップのためのショッピングで、インテリアグッズが売れている感じでした。
最上階にあるカフェもまだ営業中です。
具体的な閉店の日程は、発表されていませんが、おそらく今年中は、オープンしていると思います。
今年の年初に閉店してしまったロード・アンド・テイラー、ヘンリベンデル、そして今回のバーニーズニューヨークと長年、素晴らしいホリデーウィンドウで楽しませくれていたニューヨークの顔と言っていい老舗高級デパートの数々が閉店に追い込まれてしまっているのは、残念なところです。
バーニーズニューヨークの最後の本格的なホリデーウィンドウとなった2017年の様子は、こちらです。
バーニーズニューヨークのその後はこちら。
バーニーズニューヨークが帰ってきた!バーニーズアットサックス Barneys at Saks 五番街のサックスフィフスアベニュー本店に