NYCセントラルパークの人気者 可愛いアメリカフクロウ Barred Owl のバリーとバーナード

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ニューヨークで過ごす時間が圧倒的に増えた、ニューヨーカーたちの人気スポットとなっているのが、自然豊かなセントラルパークです。森や池、芝生に丘、小川などバラエティに富んだ地形の自然が豊かにあるセントラルパークで、昨秋から人気者となっているのが、可愛い顔をした、アメリカフクロウ (Barred Owl) です。昨年10月に登場して以来、セントラルパークでずっと滞在しているフクロウは、バリー君というのですが、わりと一定の場所でいつも過ごしていて、とても愛嬌のあるフクロウなので、セントラルパークを訪れる度に様子を見に立ち寄っている、ファンの人も増えてきています。最近、そんなバリー君に加え、新たに2羽目のアメリカフクロウ、バーナード (Barnard) 君もセントラルパークに登場しています。

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今まで、野生のフクロウを見たことがなかったのですが、昨年の11月、はじめて出会ったのが、セントラルパークにいる、アメリカフクロウ、バリーです。昨年10月に、Loch や Great Hill などノースウッド周辺で過ごしていましたが、木々が落葉してしまい、現在は、ボートハウスから丘を上がってすぐのランブルのエリアのツガの木の周辺にいます。日中は、ぐっすりと熟睡して寝ていることも多いのですが、

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タイミングによっては、眠そうな顔をしながら、むくっと起き上がって、周囲をキョロキョロしたり、体を伸ばしたり、羽繕いをしたり、叫んでみたり、可愛い仕草を見せてくれます。

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昨年11月、バリーを初めて見かけた時の様子は、こちらです。

ニューヨークでは今 フクロウが話題に!セントラルパークの人気者 アメリカフクロウのバリー

そんなバリーに加え、最近、新たにセントラルパークに登場したのが、同じく、アメリカフクロウ (Barred Owl) で、名前を バーナード (Barnard) といいます。以前は、コロンビア大学やバーナードカレッジ近くのリバーサイドパークにいたことから、バーナード (Barnard) の愛称で呼ばれています。

バーナードは、場所を転々と変えているので、出合うのがなかなか大変なのですが、先日、日没後に、ランブルの東側、78ストリート周辺で、たまたま出会うことができました。アメリカフクロウは、日中は一ヵ所でじっとしていますが、夜行性のため、日が暮れると活発に動き出します。日中は、葉のある木陰でひっそりと過ごしていて、暗くなってくると、見晴らしの良さそうな木を転々としながら、周囲を観察し、獲物を探します。

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とても面白い動きを見せてくれるのですが、暗いため、そんなフクロウの姿を写真に収めようとするのは、なかなか大変です。見慣れていないとどのフクロウも同じに見えてしまうかもしれませんが、フクロウも人間と同じで個性があって、よく知っているバリー君とは違った雰囲気を醸し出しています。

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狙いを定めたのか、バーナードが高い木から移動して来たのが、小枝がぎっしりとある低い木でした。何かをしっかりと観察しているような目をしています。

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そして、そこから緑の葉がふさふさとしたこちらの木の茂みに向かって突然突っ込んで行きました。外からはなかなか見えませんが、実は、こんな感じの葉の茂みの木の中には、たくさんの小鳥たちが隠れています。夕方になると木の茂みの中から鳥たちの声が聞こえてくるようになります。この時は静かで全く気づきませんでしたが、フクロウの襲撃後、木陰から小鳥たちがすごい勢いで飛び出してきて、周りにいた人たちはビックリしてしまいました。しばらくの間、慌てふためく小鳥たちが次々に逃げ出して行く様子が続きました。フクロウといえば、獲物に気づかれないようにそっと近づき、静かにさっと掴まえる、そんな姿を想像していましたが、現実は獲物目がけて突っ込んでいくというワイルドな意外な一場面でした。

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バーナードは、バリーと違って、神出鬼没で、色々な場所に移動しています。シェイクスピアガーデン周辺に居る日もあれば、この日は、デラコルテ劇場近くに居ました。フクロウが活発に動き出す、夕方には、たくさんの人が集まってきていました。

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こちらが、木陰の中のバーナードです。日中は隠れていますが、夕方には、見晴らしがいい場所に移動し、獲物を探しはじめます。動き出してから、どこかへ飛んで行ってしまうまで、みんな固唾を飲んで、その一挙手一投足に注目していました。

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バーナードは、ここ数日、目撃されていないので、もしかするとセントラルパークからまた以前までいたリバーサイドパークなどへ移動してしまっているかもしれません。

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凄いカメラを持って毎日のようにやって来ている人も見かけますが、たまたま通りかかった人を含め、たくさんの人がフクロウに癒されています。ラッキーな日は、見やすい位置にいることもありますが、双眼鏡や高倍率ズームカメラを持っているともっとよく観察できます。最近、セントラルパークにやって来るとき、結構な人たちがそんなズームできるカメラや双眼鏡を持っていることが多く、フクロウに出会うのを楽しみにやってきている人が多いんだな、というのを感じます。そんなみんなを虜にしている、可愛いフクロウ、バリー君の様子をご覧ください。

冬は、ランブルやノースウッドの森の他、貯水池にも、たくさんの渡り鳥がやって来ていて、よく見てみると珍しい鳥もいて、セントラルパークでも新しい発見があります。

池も凍りつく冬のセントラルパーク 渡り鳥 可愛いヒメハジロ 珍しいマガンなど大集合!

NYCセントラルパークの人気者 可愛いアメリカフクロウ Barred Owl のバリーとバーナード was last modified: 1月 22nd, 2021 by mikissh