ニューヨークで今話題をさらっている、フクロウさん。なんと、現在、セントラルパークの森の中に住んでいます。あの広大なセントラルパークの中に、たった一羽だけいるというアメリカフクロウ。ちょっと前にセントラルパークを訪れた時も探してみたのですが、出会うことはできませんでした。難しいかなと思いながらも、昨日、目撃情報をもとに、再びセントラルパーク北部の森の中を歩いてみたところ、とうとう出会うことができました。すごくそばから見ることができ、とても可愛らしい動きをするフクロウさんにくぎ付けになってしまいました。セントラルパークにいるアメリカフクロウだけでなく、実はもう一羽、ロックフェラーセンターのクリスマスツリーの木の中に隠れていて、そのまま運ばれてきてしまった、フクロウさんも話題となっています。愛らしいフクロウさんたちに今ニューヨーカーたちは癒されています。
セントラルパークは、紅葉がそろそろ終わりに近づいていて、数週間前の色とりどりの美しい紅葉の景色とはガラリと変わってきています。そんなセントラルパークで、今熱いのが、バードウォッチングです。特にフクロウウォッチングに夢中になっている人が多く、10月頃からセントラルパーク北部の森にとどまっている、人気者のアメリカフクロウ (Barred Owl) を一目見ようと沢山の人がやって来ています。Barred Owl というフクロウの名称から、雄か雌か分からないようですが、「バリー君」と呼ばれています。
広大な森が多い、セントラルパークで、一体どうやって、木陰に隠れている、たった一羽のフクロウさんを探すことができるのか、みんな疑問に思うと思いますが、意外と目撃情報を頼りに向かっても出会えます。夜行性のフクロウなので、日中はあまり動かず同じ場所にとどまることが多いので、その日の目撃情報を頼りに向かうと出会える可能性は高いと思います。ここしばらく滞在している場所が、セントラルパーク北部にある、グレートヒルの南東に広がる森の中です。
こちらが、セントラルパーク北部に、2週間程前に訪れた時の美しい紅葉の様子です。前回は、フクロウには出会えませんでしたが、キツツキやタカは見かけました。
フクロウの spotted 情報を頼りに向かってみたら、グレートヒル近くの森の中に、一目見ようとやってきている人がすでにそこにいます。
お目めクリクリのとても可愛らしいフクロウさんです。
セントラルパークの木々は落葉が進んでいますが、フクロウは、まだ緑の葉っぱが茂る元気な木が集まる森の中におり、葉っぱに隠れるようにしています。
フクロウをこんなにじっくりと見る機会って今までそんなになかったので、感動もいっぱいでした。まるでクジャクのように美しい羽根を広げる姿。
鷹のようにまるで何かを狙うような目をするフクロウさん。今にも飛び掛かりそうな感じですが、大人しいフクロウさん、じっと同じところで、寝たり起きたり、体を動かしたりしていました。フクロウの足が思ったより太くてしっかりした足だったのはちょっとした発見でした。指が4本で、体と同じようにふわふわしているので、太く立派な足に見えたのかもしれません。こんな風に木の枝につかまりながら寝たり起きたり本当器用です。
ぐっすりと眠っているように見えるフクロウのバリー君。この日やって来たのは、夕方だったので、羽づくろいをしたり、伸びたり、羽をはばたかせたり、と色々と動いていましたが、夜行性のフクロウは、まだまだ眠そうです。バリー君は、同じ場所にとどまっていてくれるので、とても観察しやすく、写真撮影もしやすいです。
体を覆う羽毛の毛皮がゴージャスで温かそうです。この日は冬のような寒さだったので、羨ましかったです。
最近、ニューヨークタイムズ、CBS などなど多くのメディアに報じられたこともあり、そんなフクロウさんのうわさを聞きつけて、近所の子供たちも大勢でやってきていました。
すごいカメラを持ってきている人も多く、話題のフクロウさんに会うためにセントラルパークへやってきた人たちも多かったです。
最後には、こんなにたくさんの人たちが集まってきていて、大人気のフクロウさんでした。
バリー君は、昨日に引き続き、今日も、同じ場所にとどまっていたようで、これからもしばらくセントラルパーク内で見ることができるのではないかと思います。
セントラルパークのフクロウ、バリー君はこんな可愛らしい動きをします。是非セントラルパークで見つけてみてください。
アメリカフクロウ、バリー君の鳴き声もとても可愛いです。
今日、11月20日、NYC で二羽目のアメリカフクロウが、コロンビア大学周辺のモーニングサイドハイツに登場したようです。以前、セントラルパークのフクロウのバリー君と一緒に飛んでいたフクロウが目撃されているのですが、こちらがそのフクロウで、この二羽はカップルではないかと考えられているようです。
セントラルパークをはじめ、マンハッタンの最新バードウォッチング情報は、Manhattan Brid Alert や #birdcp をチェックしてみるといいと思います。
The BARRED OWL high above Riverside Drive and West 115th Street appears as a fluffy, oval borb with a bit of owl face—this is the best we could do given the roost location. pic.twitter.com/rPOdiZfkkb
— Manhattan Bird Alert (@BirdCentralPark) November 20, 2020
アメリカフクロウに続き、アメリカワシミミズクもセントラルパークにやって来ています。
さらにウサギのような長耳のトラフズク(Long-eared Owl) も登場!
そうそう、もう一羽、話題のフクロウさんがいました。ロックフェラーセンターに、到着したばかりの今年のクリスマスツリーに隠れていた、とても小さなフクロウさん。こちらのフクロウは、子供ではなく、アメリカキンメフクロウ (Northern saw-whet owl) という小さな種類だそうです。
They found a small owl inside of this year’s Rockefeller Christmas tree, he hitched a ride all the way to NYC and is now being treated and cared for at a wildlife rehab facility. pic.twitter.com/f4PkBm6MGo
— Allison Esposito Medina (@techladyallison) November 18, 2020
ニューヨーク周辺で見られるフクロウについては、こちらをどうぞ。
11月14日に到着したロックフェラーセンターのクリスマスツリーは、これから飾り付けされ、12月2日にお披露目されます。
それでは、楽しい週末を♡