ケベックシティ近郊で訪れるのにおすすめのスポットとして紹介した スノーグースで有名な Cap Tourmente National Wildlife Area と合わせて、もうひとつ一緒に訪れるのにおすすめのスポットがあります。ケベックシティと Cap Tourmente のちょうど中間に位置する、セントローレンス川沿いを車で30分程行った場所にある、とても豪華な巨大な大聖堂、サンタンヌ・ド・ボープレ大聖堂 (Basilica of Sainte-Anne-de-Beaupré) です。通常、大聖堂と言うと街中にある場合が多いですが、この大聖堂を中心として小さな町ができています。サンタンヌ・ド・ボープレ大聖堂は、何度か立て直されているようで、現在の壮麗なロマネスクリバイバル様式の大聖堂は、1946年に完成したものです。大聖堂のルーツをたどると、その起源は、なんと 1658年とフランスの植民地ニューフランスの時代の初期の時代までさかのぼることができるそうです。この地で様々な奇跡が起こったことから、ここを訪問すると病気や怪我が治癒すると信じられており、カトリックの聖地巡礼の場所となっています。
サンタンヌ・ド・ボープレ大聖堂は、セントローレンス川沿いのとても小さな町です。数多くの巡礼者を受け入れられるように、周囲にはいくつか駐車場があります。なんと、年間150万人以上の巡礼者が訪れているそうです。
大聖堂の正面には、教会のものと思われる宿泊施設 (Auberge) があったり、周囲には、ミュージアム、ショップなど全て大聖堂を中心とした構成の町となっています。
大聖堂の正面には、美しい噴水の聖母子像があり、お花に彩られ和やかな雰囲気となっています。
Sainte-Anne は、キリストの母であるマリアの母と言うことで、キリストの祖母に当たります。船乗りたちの守護聖人であり、またケベックの守護聖人とされています。フランスがケベックにニューフランスを築き、その後、わりとすぐ設立された教会で、未開の地を開拓する人々の拠り所的存在だったのかもしれません。
一番の見どころ、壮麗なバシリカです。
バシリカの左前方には、豪華な聖母子像。
教会内には、メインフロアの大聖堂の他、地下もあります。
小さな礼拝堂や様々な教会アートが飾られています。
ミケランジェロのバチカン、サンピエトロのピエタを複製した作品。
メインの教会以外にも小さな教会やミュージアム、おみやげ屋さんなどもあります。
大聖堂の横を電車が走っていて、そのデザインと言いなんだか少し日本のような雰囲気です。
ケベックは、歴史的にフランスの植民地、ニューフランスだったこともあり、現在でも豪華なカトリックの大聖堂が数多く見られます。サンタンヌ・ド・ボープレ大聖堂もそんな素晴らしいケベックの教会の代表的なものの一つで、ケベックシティから足を運んでみるのもおすすめのスポットです。
Sainte-Anne-de-Beaupré Shrine
10018 Chemin Royale, Sainte-Anne-de-Beaupré, QC G0A 3C0, Canada MAP
営業時間:7:00-17:00(日-18:00)