アメリカの大手生活用品小売業、ベッド・バス・アンド・ビヨンド (Bed Bath & Beyond) が経営破綻し、今日4月23日、チャプター11を申請しました。ベッドバスビヨンドといえば、20% off クーポンでお馴染みの小売ブランドで、全米に展開していて、ニューヨークのマンハッタンにもチェルシー店をはじめ3店舗あります。ベッド・バス・アンド・ビヨンド (Bed Bath & Beyond) には、引越し時や日常の生活用品のお買い物でお世話になったことがある人が多いと思います。私もベッドバスビヨンドでよく買い物をしていたので、本当に悲しいニュースです。
ベッド・バス・アンド・ビヨンド (Bed Bath & Beyond) で、これからクーポンを使ってお買い物をしようとしている人、返品・交換したいものがある人、ベッド・バス・アンド・ビヨンド (Bed Bath & Beyond) のギフトカードを持っている人は、急いだ方がいいです。
ギフトカードやクーポンがもうすぐ使えなくなってしまいます。
今後、Chapter11 で身軽になった後に、買収する企業が現れるかもしれませんが、現在の所、清算予定となっています。
今朝メールをチェックするとビックリ、なんと Bed Bath & Beyond から経営破綻のお知らせがやって来ていました。最近では、商品の品揃えもいまいちになっていて、ちょっと心配していましたが、とうとう破綻となってしまいました。
ベッド・バス・アンド・ビヨンド (Bed Bath & Beyond) といえば、ビッグボックスストア (Big-box store) と呼ばれる全米展開の巨大な実店舗網が強みのアメリカを代表する大手生活用品小売会社で、アマゾンをはじめとしたオンライン小売が隆盛となる以前は、引っ越し時など生活をはじめる際にみんな必ずお世話になるようなお店でした。ところが、最近では、すっかりアマゾンをはじめとしたオンライン小売で買い物をする人が増え、さらに実店舗でも、ターゲットにお客さんを奪われるようになり、低迷が続いていました。最近では、店舗数を減らしたり、ニューヨークのチェルシーをはじめとした旗艦店をリノベーションするなど色々努力をしていましたが、状況は改善せず、金利上昇の局面に入ってしまい、資金調達の努力を続けていましたが、目途がたたず、今回のチャプター11の申請に至っています。バランスシートは、負債が、$5.2 billion、資産が、$4.4 billion で、今後の清算プロセスに、$240 million を確保したとしています。
ベッド・バス・アンド・ビヨンド (Bed Bath & Beyond) の株は、パンデミックの真最中に、同じく経営破綻した Hertz などと共に、ミーム株として投機の対象となり話題になっていました。1月頃からベッドバス自身が経営破綻の可能性を示唆し、徐々に価格も下がって来ていましたが、チャプター11前の最終値は、$0.28 となっていました。
ベッド・バス・アンド・ビヨンド (Bed Bath & Beyond) から受け取ったメールによると、今後のお店の営業スケジュールや、クーポンの使用期限、ギフトカードの期限、商品の返品期限は以下のようになっています。
当面、現在あるベッドバスビヨンドのお店は、オープンする模様で、4月25日(火曜日)までは、通常通りの営業となり、オンラインでの販売も継続されます。
クーポンの使用期限は、4月25日(火曜日)までになります。
ギフトカードの使用期限は、5月8日までです。
ベッドバスビヨンドの商品の返品期限は、4月23日までに購入した商品に限り、5月24日までできます。
今の所、閉店セールで在庫を売り切り、清算予定となっていますが、もしかした借金がなくなり身軽になった後に、買い手が現れるかもしれません。
そうすると、ベッド・バス・アンド・ビヨンド (Bed Bath & Beyond) がまた復活するかもしれません。
ベッド・バス・アンド・ビヨンド (Bed Bath & Beyond) は、Bed ‘n Bath として1971年に創業したニュージャージー州を本拠とする生活用品に特化した小売業です。ウォルマート、ターゲット、ホームデポ、ベストバイなどビッグボックスストアが隆盛となった20世紀後半に、急成長を遂げ、アメリカの生活用品を代表するお店となりました。オンライン小売が成長すると共に、低迷がはじまり、2014年以降、利益が0% 前後となり、2019年以降は、ほぼ恒常的に赤字が続いていました。生活用品需要が高まったパンデミック中も、オンライン小売の躍進の上に、実店舗では、ターゲットにお客さんを奪われ、あまり奮いませんでした。現在では、需要が巣ごもり需要から旅行やイベントなどへと推移すると共に、金利水準も高くなり、経営環境が悪化してしまい、今回の破綻へと至ってしまいました。
ベッド・バス・アンド・ビヨンドは、ターゲットと比べると、生活用品の品揃えが良く、引越しの時などにも重宝する存在なので、マンハッタンからお店がなくなってしまうのは本当に残念です。復活を期待したいです。
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