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要注意!アメリカのベストバイクシティー ニューヨーク

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狭い道を猛スピードで、しかもスピードを緩めずに “Watch Out!!!” と大声で叫びながら接近してくるバイカー、言われた方も怒りあらわに “Slow Down, You Jerk!!!” と大声で言い返す光景、
人、車、バイカーと交通量の多いニューヨークでサイクリングをしたことのある人なら見たことあるのではないでしょうか?

Bicycling Magazineが2年に一度発表するアメリカのバイクシティーランキングでニューヨークがトップに選ばれたそうです。2年前の1位はポートランド、ニューヨークは7位だったようです。NYCの懸命な努力によりこの10年間ほどでバイクレーンの全長は350マイルに達するなどサイクリングロードが充実、去年はじまったバイクシェアプログラムCiti Bikeの参加者も10万人近くにのぼります。自転車で通勤する人の数もこの5年間ほどで倍増したそうです。オフィスには、今日はいい天気だったし、Citi Bikeで通勤してきた、という人も。たしかに以前に比べるとバイクレーンも充実し、安全になってきており、バイカーの数もとても増えてきていますが、ニューヨークは大都市、危険がいっぱいなんです。

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まず全般的にブレーキがききにくいなど自転車自体が適切に整備されていないのか、ただ運転が下手なのか分かりませんが、コントロールが上手でない人が多いような気がします。車社会で昔からあまり自転車に乗る習慣がないということと、毎日ではなく、たまにしか乗ることがないというのが理由かもしれません。私は先日のサイクリングで、超高速スピードで走ってくるバイカーにぶつかられてしまいました。痛かったです。止まるつもりがあったというけれど、ハンドル操作が下手なのか、ブレーキが悪いのか避けきれなかったようで激突。幸い擦り傷程度で済んだのでよし、としますが、自分の能力と加減を知って運転してもらいと思いました。自分自身気をつけるだけでなく、周りの人の動向、特に予期しない動きにも注意を払いながらじゃないと怪我してしまいます。

大多数の人は優良バイカーなのですが、ストレスフルな大都会ということでしょうか、バイクの技能以前に、マナー自体が悪いバイカーもいます。
ニューヨークシティー交通局が作成した面白い動画のような“JERK”にならないよう、ルールを理解していいバイカーでいたいものです。もしマナーの悪いバイカーに出会ったら、かっとせずにやり過ごすのが一番。

つい最近、8月後半2週間に渡って“Operation Safe Cycle”という特別なキャンペーンが行われ、警察がバイカーをとても厳しく取り締まっていました。明らかな危険を伴う違反にフォーカスした取り締まりならいいのですが、実際はちょっと行き過ぎた感が。その取り締まりの様子を伝えるこんなニュースも。
こちらはマンハッタン、Flatiron District、交通量の多くない一方通行の道、バイクレーンもあります。順方向に走る車、自転車は一台もありませんが、流れと逆に走っているということで、一瞬の間に2台も止められていました。こんな取り締まりキャンペーンのことを知らなかったのでビックリ。具体的にどのような罰則が科されたかは知りませんが、可哀想としかいいようがありません。

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違反で捕まった場合、いろいろと議論はあるようですが現在のルールでは、自転車は、車と同じ扱いを受けます。信号無視で$278連続信号無視で$1555などのニュースも。取り締まりキャンペーン情報をチェックするとともにルールを守って走りましょう。

また、バイクレーンにおいても障害物があったり、途中で途切れていてどちらに行ったらいいのか分からないケースも。
こちらは、バイクレーンを走っていなかったことで違反チケットをもらってしまった人が作成したニューヨークのバイク事情を風刺した動画、おもしろいです。大げさな演出ですがわかるわかる、と思っちゃいます。

というように、危険がいっぱいなのですが、それでも見所満載のニューヨークでのサイクリング、やめられません。
そこで一番安全で、おすすめなのが、週末のCentral Park、ブルックリンのProspect Park、そしてハドソン川を越えたLiberty State Parkなどの公園です。車を気にせず、広々とした道を快適に走れます。
次に、専用バイクレーンのある川沿いのHudson River Greenway、East River Greenwayです。バイクレーン自体は狭く、バイカー密度も高いのですが、車を気にすることなく走れます。特に長距離を走れ、所々に公園があり、素晴らしい景色を楽しめるHudson River Greenwayがおすすめです。
またマンハッタンのパークアベニューを走ることのできるSummer Streetなど特別なサイクリングイベントもおすすめです。
その他の一般の道では特に、車、自転車、歩行者、警察、犬、障害物等、様々なものが出現する中、バイクレーンがあったり、なかったり、特定の方向のみだったりします。バイクマップで正しい道順を確認するとともに、より注意して走る必要があります。

秋もとてもサイクリングにいい季節、2014 Best Bike City in USAのニューヨークで安全に気をつけて楽しんで下さいね!

要注意!アメリカのベストバイクシティー ニューヨーク was last modified: 8月 23rd, 2016 by mikissh