ジョー・バイデン 公式に新アメリカ大統領に決定!明け方に連邦議会が選挙結果認定 1月20日に就任へ

Washington Monument (21)

アメリカの首都、ワシントンDCでは、連邦議会で公式に新大統領が決定される予定だった昨日、1月6日に、トランプサポーターたちが大挙して押し寄せ、国会議事堂に侵入するなど大混乱状態に陥ってしまいました。夜には、安全が確保され、審議が再開され、翌日まで続いていましたが、とうとう明け方に、選挙結果が認定され、副大統領のペンスさんにより、ジョー・バイデンさんが大統領、カマラ・ハリスさんが副大統領に選出されたことが発表されました。今後は、2021年1月20日に就任式が行われ、新政権が始動することになります。

アメリカでは、昨年、2020年11月4日に大統領選が行われ、オバマ大統領時に副大統領だった、民主党のジョー・バイデンさんが、共和党の現職大統領、ドナルド・トランプさんを、一般投票や、獲得選挙人数で上回り、勝利しました。

アメリカ大統領選2020 バイデンさん勝利!歓喜溢れるニューヨークの街角

アメリカの大統領選の行方は、単純に全州での票数を足し合わせた一般投票の結果では決定せず、各州で一般投票をもとに、それぞれに割り当てられた数の選挙人団を選出し、選挙人団が、大統領及び副大統領の投票を行うという、選挙人制度 (Electoral College) を取っています。昨年12月14日にそれぞれの州の選挙人団の投票が行われ、306対232で 、バイデンさん勝利の結果は確定していました。そして、昨日は、大統領選の最終プロセスとなる、アメリカ連邦議会での、各州の選挙人団の投票結果の認定の日でした。

アメリカ大統領選の最終プロセスとなる、アメリカ連邦議会での投票結果の認定は、通常では、セレモニー的な要素が強く、あまり話題に上ることのないものです。ところが今年は、現職大統領のトランプさんが負けを認めず、不正選挙という言い掛かりを続けていて、国会の中にも一部それに追随し、接戦だった州の結果の認定に反対する議員も出て来ていたりしたため注目が集まっていました。
そんな注目の大統領選の最終プロセスが行われた昨日、1月6日、なんと数百人ものトランプサポーターたちが、国会に侵入し、無法状態になるという想像以上の混乱ぶりとなってしまったのです。民主主義国家の代表である、アメリカの首都の様相は、世界中を驚かせたのではないかと思います。

大混乱のワシントンDC 暴徒化したトランプファンが国会に侵入 バイデン勝利の選挙結果を公式に認証する長い一日

そんな大混乱の事態も夜には正常化され、連邦議会は午後8時から再開しました。途中、アリゾナ州とペンシルバニア州の選挙結果に異議が申し立てられ、上院、下院のそれぞれで審議されましたが、投票の結果、退けられました。中には、国会の占拠という驚きの現実を目の当たりにして、異議申し立てへの賛成を表明していましたが、控えることにした議員もいました。1月7日明け方の午前3時40分、全州の選挙結果が認定され、現副大統領のペンスさんにより、ジョー・バイデンさんが大統領、カマラ・ハリスさんが副大統領に選出されたことが発表されました。1月20日に大統領就任式が行われ、新政権がスタートします。

こちらの映像では、国会での審議再開までのワシントンDCの波乱の午後を振り返っています。銃撃により死亡した女性をはじめ、救急で搬送された人など合計4名が亡くなりました。1月8日には、怪我で緊急入院していた警察の方も一人亡くなっています。

このトランプ大統領の4年間、危なげな場面が色々ありましたが、独立以来、保持されている民主主義を守るための法律は健在で、脆弱性がありながらも、独裁や権力の悪用を防ぎ、平和を維持しながら大幅な政権交代もできる民主主義の制度を、維持できているというのは、建国期の人々の先見の明、そしてそんな法律を尊重する多数の市民の存在によるものと言えると思います。

こちらは、新大統領となるバイデンさんのツイートです。

新ホワイトハウスが誕生する1月20日までまだもう少し時間がありますが、昨日の一件で落ち着き、今後は、混乱なくスムーズに新政権が移行していってくれるのではないかと思います。
コロナ対策や経済問題など難題は山積みですが、これからは、分断せずに、党派の垣根を越えて協調し難局に当たってくれることを期待したいです。平和な2021年になりますように。

ジョー・バイデン 公式に新アメリカ大統領に決定!明け方に連邦議会が選挙結果認定 1月20日に就任へ was last modified: 1月 8th, 2021 by mikissh