フィラデルフィアは、何度も訪れているので、よく知っているつもりでいましたが、今回、意外と新しい発見があって楽しかったのが、こちらの ビッグバスツアー (BIG BUS TOURS) です。いつもフィラデルフィアでは、各スポットを車で周っていたのですが、意外と効率が悪かったので、今回は、ゆったりと街の様子を見てみようと、街全体の紹介を聞きながらぐるりと周ってくれるニューヨークでもよくみかけるビッグバスツアーのホップオン・ホップオフの観光バスに乗ってみました。ふだん旅先で、観光バスに乗ることが滅多にないためか、今回初めて乗ってみたこのホップオン・ホップオフバスが意外と楽しく、お天気のいい日、風を切って走るオープンバスが本当に快適でした。
バスのオープンな二階席は、高いところから全体を見晴らすことができ、写真も自在に撮れるのですごく快適です。お花が美しい季節は特に最高でバスの2階席がちょうど木の高さで、お花の下をくぐるように通っていきます。
ホップオン・ホップオフバスは、ニューヨークをはじめ、アメリカ主要都市、ロンドン、パリ、ローマなど世界の主要都市で行われているツアーで、ガイドさんの解説を聞きながら、街の主要エリアを周ってくれる、バスの上階がオープンになっているダブルデッカーバスです。フィラデルフィアの観光パス、フィラデルフィア観光パス を利用して乗ることもできます。
バスは、様々な観光スポットを結んでいて、自分の都合に合わせて、好きなところで乗り降りすることができます。初めて訪れる都市で街の全体像をつかむのにおすすめです。また、少しは知っている街でも、ガイドさんが色々とトリビアを披露してくれ、今まで知らなかった発見もあると思います。
フィラデルフィアでは、インディペンデンスホールのある広場、インディペンデンスモールのマーケットストリートが出発点となります。原則どこからでもスタートできますが、必ず係員がいて、好きな席を確保できるので、始発のバス停からスタートするのがおすすめです。とても人気のあるバスです。
ビジネス街のビル群の中を走りぬけていくときも普通の車だと空を見上げることができないけれど、このバスだと屋根のない完全にオープンな状態なので、いつもとはまるで違う景色を見ることができて爽快です。
このホップオン・ホップオフのバスは、好きなときに好きな場所で下りることができるのですが、あまりに快適で、バスの上からの景色をずっと楽しみ続ける人も多いです。歩かず、迷わず、主要の観光地をほぼ周ってくれるので、子供連れのファミリーにもすごくおすすめ。家族連れから、一人旅の人から、巡礼旅行中のシスターたちまで、全米、世界各国、様々なところからやってきた人たちが乗っていて楽しい雰囲気でした。ガイドさんも乗ってくる人たちみんなにどこから来たの?って聞いて、あーいいところだよね!僕の一番好きな場所だよー。っと、時々知っている外国語を駆使しながらお話しをしていてすごく楽しいガイドさんでした。このガイドさん、日本語もちょっと話せるようで、みんなが理解できないのを承知で、ガイドの途中で時々日本語を話したり、息をつく間もないくらいの超スピードの早口で話したりと、楽しいパフォーマンスも盛り込みながらのバスツアーでした。
賑やかなサウスストリート周辺には、ちょっとしたかわいい通りがありました。
United States Mint というのは、紙幣局。アメリカ内に5カ所あるそうですが、その中で、最も大きいのがフィラデルフィアです。最も多くのコインが造られているのがここだそうです。そういうトリビアのお話を聞きながら、街を駆け抜けていきます。
空に馴染み過ぎている空のアートのおもしろい看板。
かわいい色の家が並ぶ有名な小道 Elfreth’s Alley。18世紀初期の頃まで遡る、アメリカで最も古い住宅街だそうで、18世紀から19世紀前半にかけて建てられた家が今でも残っています。National Historic Landmark に指定されています。
Eastern State Penitentiary という元刑務所だった場所です。National Historic Landmark にも指定されていて、とても人気の観光地のひとつ。
アメリカの大都市には必ずあるチャイナタウン、フィラデルフィアにもあります。
リーディングターミナルマーケット。ガイドさん絶賛のおすすめのアイスクリーム屋さんのお話を聞いたので、あとで訪れてみます。
シティセンターのビル群など街中には、所々でパブリックアートもあらわれます。
観光地には必ず登場する、ハードロックカフェ (Hard Rock Cafe)。ハードロックカフェは、歴史のありそうないい雰囲気の建物に入っていることが多く、いつも絶妙な好立地に立っているのがすごいです。
フィラデルフィアの市庁舎です。
市庁舎の建物が本当に美しく、ヨーロッパの建物を見ているようです。
フリー(無料)ではない図書館の方が珍しいと思いますが、フィリーの公共図書館の名称は、フリーライブラリー。ベンジャミンフランクリンがかつて作った図書館の制度が今も生きているんですね。
アールデコ調の歴史的な建築 Pennsylvania Railroad Suburban Station。
途中、アメリカの旗をデザインしたという、ベッツィー・ロスさんの家、Betsy Ross House もあります。
Betsy Ross House
239 Arch St, Philadelphia, PA 19106 MAP
ベッツィー・ロスの家の目の前には、大きな立派なアメリカ国旗が飾られていました。
フィラデルフィアの街中には、様々なアート作品があります。
例えば、こんなグラフィティとか。
市庁舎周辺のビジネス街には、こんなパブリックアートも点在しています。
馬車で巡るフィラデルフィア観光もあるようです。
セグウェイで街中を周るツアーも楽しそう。
フィラデルフィアはワシントンDCなどと比べても街中の道路がすごく狭い、小さな街です。いつもは車で各場所に移動していたのですが、駐車できる場所を見つけるのによく苦労しました。コインパーキングの場合は、時間制限があることもあり、時間を気にしながらなので落ち着かずゆっくり楽しめなかったりします。街中の縦列駐車、すごいでしょ。どこもかしこもいつもびっしりと埋まっていることが多いです。
車は一日パーキングできるところに置いておいて、街中の移動は、あらゆる観光スポットに停まってくれるホップオン・ホップオフバスを利用したら本当に便利で効率がよかったです。
このビッグバスツアーのバスに乗ったからこそ知ることができたスポットも多く、本当に大満足でした。
フィラデルフィアは見どころいっぱいの街です。フィラデルフィアのお得な観光パス、フィラデルフィア観光パス を利用して色々回ってみるのもおすすめです。
フィラデルフィアは、週末旅行の旅行先としても人気です。