セントラルパークや自然史博物館から程近い、アッパーウエストサイドに、お気に入りの小さなお店屋さんがあります。ちょうど一年前くらいにオープンしたお店で、ローカルにもとても愛されているかわいらしい雰囲気のお店、ブック・カルチャー (Book Culture) です。オンライン書店や電子書籍などの台頭で本屋さんの存続が大変だといわれている今日この頃、大手のバーンズ＆ノーブルですら支店が減少を続ける時代にも関わらず、ここニューヨークでは、ブック・カルチャーのような個人経営の個性豊かな本屋さんがとてもがんばっています。ブック・カルチャーは、本屋さんだけど、ただの本屋さんじゃないんです。かわいい雑貨もたくさん揃えていて、半分おしゃれな雑貨屋さんのような感じ。そして、ニューヨークらしいかわいい珍しい商品も多く、ここに来れば、必ずギフトが見つかる、そう思える素敵なセンスのお店です。
ここの本屋さんの強みはやっぱり本のセレクション。他ではなかなかみつけられないようなセンスのいい本が色々と並んでいて思わず本を手にとってみてしまいます。中でもよく目につくのは、ニューヨークをテーマにした本。
メイドイン・ブルックリンの特集本など、ローカル感のある本のセレクションが抜群です。
ニューヨークセレクションの本も本屋さんの中を歩いているとあちらこちらに見つけられます。本だけでなく、カードもかわいいニューヨークデザインが色々。
本のセレクションのセンスのよさに加えて、この本屋さん、お店の雰囲気がとてもいいのです。本が並ぶ合間にかわいいインテリアのディスプレイをいれて、お店の雰囲気を和ませています。
実はこのお店、ブックカルチャー (Book Culture) は、ニューヨーク内にいくつか支店があります。ビジネスがスタートしたのは、2007年、コロンビア大学のあるモーニングハイツから始まりました。モーニングハイツには、2店舗あり、今回紹介したアッパーウェストサイドのお店は、3店舗目として、昨年、オープンしました。それぞれのお店のエリアの人々、コミュニティが自然と集まってくるようなローカルに根ざした本屋さんを目指しているそうです。
本屋さんなのに、かわいい雑貨屋さんの一面もあります。
他のお店ではなかなか見かけない、おしゃれな雑貨が集合。
ワインボトルバッグや、エコバッグ、トートバッグなどニューヨークやブルックリンをテーマにしたかわいいものがいっぱい。また、ここで注目したいのが、BENTO BOX！そう、お弁当箱です。ニューヨークの雑貨屋さんなどで、時々日本のお弁当箱が売ってたりするんですよ。
センスのいいニューヨークトートバッグ。
ギフト用のおしゃれなラッピングペーパー。ちょっと書斎にいる雰囲気にさせるデスクもあり、自由に座って本を読むことができます。
カードもかわいいセンスのいいものが色々あります。
本屋さんなのに、マフラーや帽子、バッグなどのおしゃれ小物も置いてあります。
本と雑貨の個性的な品揃えは親和性が高く、とてもいい雰囲気のお店になっています。本屋さんであっても、必ずしも本だけにこだわらなくてもいいんだよ、と気づかせてくれる素敵なお店だと思います。
Book Culture on Columbus
450 Columbus Avenue
between 81st St. and 82nd St. New York, NY, 10024
どこにでも売っているようなベストセラー本など、定番の本になると、どうしてもアマゾンなどの、オンラインリテーラーが強くて誰もかないません。でも独立系書店は、価格で勝負するのではなく、地域に根差し、その本屋さんらしい個性ある本や雑貨の品揃えで勝負。ニューヨークは特に、独立系書店を応援する人も多く、コミュニティに愛される本屋さんは、順調にビジネスが成功している様子です。
こちらの Book Culture のお店は、2020年の年初に、閉店してしまいましたが、同じく独立系のニューヨークの老舗本屋さん、Strand が引き継ぎ、7月からオープンしています。
