大英博物館の見どころ 有名作品と回り方徹底紹介!ロンドンで見逃せない世界の歴史文化ミュージアム

British Museum (27)

イギリスの首都ロンドンは、ヨーロッパの歴史ある文化都市で、たくさんのミュージアムがあります。その中でも、最も多くの人が訪れる人気のミュージアムが「大英博物館」(British Museum) です。18世紀後半の産業革命を経て、19世紀には大英帝国として世界を席巻したイギリスの国立ミュージアムの一つで、エジプト、メソポタミア、ギリシア、ローマなどの古代文明をはじめ、世界各地の歴史文化を象徴する数多くの遺品が展示されており、入場料無料で訪れることができます。ロンドンの見逃せない人気のミュージアム、大英博物館を楽しむための基本情報、大英博物館の有名作品と見どころ、館内の回り方などを紹介します。

大英博物館とは

British Museum (28)

大英博物館 (ブリティッシュミュージアム British Museum) は、ロンドンの繁華街であるウエストエンドの北、ブルームズベリー (Bloomsbury) にある巨大なミュージアムで、1753年創設、1759年オープンのとても長い歴史を誇る博物館です。もともとは、医者で収集家でもあった、ハンス・スローン (Sir Hans Sloane) のコレクションをもとに設立されたミュージアムでしたが、その後の大英帝国の発展と共に、世界各地から数多くの遺品が加わり、現在では、世界的にも歴史文化的に価値が高い様々な分野の遺品が展示されています。かつては、自然科学や書籍なども収蔵されていましたが、1881年から、自然科学系の展示は 自然史博物館 (Natural History Museum) へ、1973年から、書籍の展示は、大英図書館 (British Library) へと移され、別々の博物館に分かれています。

絵画などアートに関しては、大英博物館にも、図画やデッサンのコレクションはありますが、その中心である古典西洋美術は、ナショナルギャラリー (National Gallery) へ、装飾・デザイン系は、ヴィクトリア&アルバート博物館 (Victoria & Albert Museum) へ、現代アートは、テートモダン (Tate Modern) へ、そしてイギリスアートは、テートブリテン (Tate Britain) にと分野毎に分かれて展示されています。

大英博物館がオープンした当時は、Montagu House と呼ばれる建物のみでしたが、19世紀前半には、大幅に増改築され、現在の形になったのが、19世紀中頃、グリークリバイバル様式の正面部分が完成したのは、1852年、博物館の中心にある円形の 大英博物館読書室 (British Museum Reading Room) が完成したのは、1857年のことです。その後、様々なリノベーションを経て、現在に至り、ロンドンのミュージアムの中でも最も人気のあるものの一つとなっています。

British Museum (21)

大英博物館への行き方

大英博物館 (British Museum) は、とても便利な位置にあります。
徒歩5分くらいでアクセスできる最寄りの地下鉄の駅が4つあり、近い順に、ホルボーン駅(Holborn Station)、ラッセルスクエア駅 (Russell Square Station)、トッテナムコートロード駅(Tottenham Court Road Station)、グージストリート駅(Goodge Street tube station)にて下車し、徒歩で訪れることができます。

British Museum Map

入館前には、荷物検査などセキュリティーチェックがあります。

大英博物館 British Museum
Great Russell St, Bloomsbury, London WC1B 3DG, UK 地図

大英博物館の開館時間・休館日

大英博物館の開館時間

土曜日 – 木曜日: 10:00 a.m.–5:30 p.m.
金曜日: 10:00 a.m.–8:30 p.m. 金曜日がおすすめ!

大英博物館の休館日

1/1、12/24-26

大英博物館 入館料

British Museum (20)

大英博物館のチケット入場料は、無料です。イギリスでは、大英博物館を含め、国立のミュージアムは、入場無料となっています。オーディオガイド は、£7、または、こちらも有料となりますが、アプリ (iTuneGoogle Play) をダウンロードして、スマホで利用することもできます。
また、館内ツアー には、Eye Opener Tour(無料)や、90分ツアー (£14) などがあります。

大英博物館のフロアプラン

大英博物館には、中央の広場、Great Court を中心に、正面右手の東館、左手の西館、奥の北館の3つがあり、地上6階、地下1階の7つのフロアがあります。大英博物館の見どころのメインとなるギャラリーは、0階と3階の2つのフロアで、残りは、小さなギャラリーになります。こちらが、大英博物館のフロアプラン(PDF) です。紙の館内案内パンフレットは現地で 2£です。
大英博物館の各ギャラリーの詳細については こちら でも紹介されています。

大英博物館の見学所要時間

大英博物館の見学所要時間は、全部を一通り見て回るには半日程、じっくり見て回ると丸一日過ごせる博物館です。

大英博物館のおすすめ見学スポット

大英博物館の主な見どころは、入館してすぐの 0階フロアにあるので、時間がない人は、この0階のグラウンドフロアだけに集中して見学してもいいと思います。
イギリスの王によって収集された18世紀の貴重なコレクションが揃い、かつて王の図書館 (King’s Library) だったギャラリーや、ロゼッタストーンをはじめ、古代エジプト、メソポタミア、ギリシアの巨像などがあります。
普通でいう1階フロアが、イギリスでは、グランドフロア (ground floor) と呼ばれる 0階になります。

british-museum-floor-map
(Floor Plan-PDF)

大英博物館のレストラン・カフェ

館内には、グレートコートの真中にある3階のレストラン Great Court Restaurant をはじめ、カフェや、ピザなどが食べられるような軽食のお食事スポットがあります。

エンライトメント Enlightenment

グラウンドフロアの正面右手の東側にあるのが、かつて王の図書館 (King’s Library) があった場所です。現在では、大英博物館の250周年を記念し、2003年にオープンしたエンライトメント(Enlightenment) と題されたアカデミックな雰囲気のギャラリーとなっています。18世紀は、ヨーロッパやアメリカにおいて啓蒙思想が盛んだった時期で、世界や自然の理解が大きく進んだ時代ですが、そんな時代の大英博物館の様子を再現し、宗教、貿易、考古学、歴史など様々な角度から紹介している、見応えのあるギャラリーになっています。

British Museum (1)

また、エンライトメントのギャラリーの南、正面側では、世界的に有名な国際財閥、ロスチャイルド家の一人、Ferdinand de Rothschild が遺贈した Waddesdon Bequest の豪華コレクションも展示されています。中世、ルネサンス期のヨーロッパの豪華な遺品が色々と展示されています。

British Museum (2)

先日の火災で無事救出された、パリのノートルダム大聖堂で、最も貴重な宝物の一つ、いばらの冠 (Crown of thorns) を格納するために、パリで1400年頃に製作されたとされる Holy Thorn Reliquary が展示されています。細部までこだわりが見られる素晴らしい装飾品の数々が並んでいます。

British Museum (39)

古代エジプト

グラウンドフロアの正面左手は、エジプト、メソポタミア、ギリシア、ローマなど古代文明のギャラリーになっています。古代文明の遺品の中でも、特に巨大なものや重要なものが展示されていて、大英博物館最大の見どころの一つとなっています。
中央の入口から入ると、まず最初に登場するのが、古代エジプトのギャラリーです。紀元前14世紀、テーベにルクソール神殿を建設したことでも知られるエジプト王朝絶頂期の王様、アメンホテプ3世の巨大な像が出迎えてくれます。

British Museum (27)

大英博物館で最も有名な展示物が、エジプトのロゼッタで、1799年に発見されたロゼッタストーンです。紀元前2世紀初頭頃の黒色の石板には、エジプトの神聖文字である、ヒエログリフ (hieroglyph) と、民衆文字 (demotic)、古代ギリシア語、など3種類の言語が刻まれており、ヒエログリフの解読につながった歴史的な石碑です。

British Museum (16)

近づいてみると象形文字のヒエログリフや字体の違うデモティックの様子もよく見えます。

British Museum (17)

スカラベの巨象やラムセス2世が刻まれている巨柱など様々な遺品が展示されています。

British Museum (14)

こんなモダンな雰囲気の銅製の凛々しい猫の像もあります。その独特の雰囲気から、少し東京の松岡美術館で見かけたジャコメッティの猫を思い出してしまいます。紀元前7世紀から紀元前4世紀頃に作られたものだそうです。

British Museum (36)

古代メソポタミア アッシリア

古代エジプトギャラリーからさらに奥に進むと、メソポタミア地方北部に、紀元前2500年頃から紀元前600年頃まで栄えたアッシリアのギャラリーがあります。
アッシリアと言えば、お馴染みなのが、世界の有名ミュージアムで見かける顔が人間、体が獣の人面獣身像 (lamassu) ですが、大英博物館にはそのペアのものが二つもあります。こちらは、紀元前10世紀頃から滅亡する紀元前7世紀までの新アッシリア帝国の時代、紀元前9世紀から紀元前8世紀にかけて首都だったニムルド (Nimrud) の宮殿の門にあった像です。メトロポリタン美術館 のものもニムルドからやって来たものです。右はライオン、左は雄牛の体をしています。

British Museum (18)

もう一つが、8世紀後半に短期間、首都となったドゥル・シャルキン (Dur-Sharrukin) の宮殿の門にあった像です。ルーヴル美術館 のものもドゥル・シャルキンにあったものです。こちらは、両方とも雄牛の体です。

British Museum (19)

ドゥル・シャルキンの後に、首都となったのが、ニネヴェ (Nineveh) です。二ネヴェの宮殿に描かれていたという紀元前7世紀初頭の巨大なレリーフも展示されています。

British Museum (15)

この他、同じく二ネヴェの王宮にあった、王のライオン狩りの様子を描いた紀元前7世紀頃のレリーフ、Lion Hunt of Ashurbanipal も有名です。

古代ギリシア・ローマ

アッシリアのギャラリーから、さらに奥に向かうと、古代ギリシアとローマのギャラリーになります。ギリシアの首都、アテネのアクロポリスにあるパルテノン神殿にあった紀元前5世紀中頃の彫刻群が展示されています。19世紀初頭、Elgin伯爵がギリシアのパルテノン神殿からイギリスに持ち帰ったことから Elgin Marbles とも呼ばれています。このパルテノン神殿の彫刻は、今ギリシアからの返還請求がされていて揉めている遺品です。

British Museum (25)

こちらは、紀元前4世紀初頭のトルコのアジア大陸部、アナトリアの国、Lycia の王の墓とされる、Nereid Monument です。東のペルシアと西のギリシアに挟まれた小国で、こちらのお墓には、ギリシアの強い影響が見られます。

British Museum (26)

古代世界7不思議の一つとされている、ハリカルナッソスのマウソロス霊廟 (Mausoleum at Halicarnassus) のてっぺんにあった大きな馬の彫刻です。マウソロス霊廟は、現在のトルコのアナトリア地中海沿岸の都市ポドルムとなっているハリカルナッソスに紀元前4世紀中頃に建てられた豪華なお墓です。英語で霊廟を意味する mausoleum は、このマウソロス霊廟が起源です。こちらもギリシア風建築だったようです。

British Museum (37)

ローマ帝国が勢力を誇った1世紀頃の有名作品、身をかがめるヴィーナス像 (Crouching Venus) など様々な彫刻が飾られています。

British Museum (45)

3階

3階は、回廊式ギャラリーとなっていて、東館から西館までぐるりと回れます。3階には、エジプト、メソポタミア、ギリシア・ローマの古代文明、中世のヨーロッパやイスラムなど西洋、中東を中心とした展示となっています。古代文明の展示は、グランドフロアにもありますが、3階では、比較的サイズの小さな遺品が展示されています。

古代エジプト

3階の正面奥の一番北側は、古代エジプトの展示エリアです。ミイラや棺をはじめ、エジプトとその周辺の様々な遺品が、ずらりと展示されています。

British Museum (8)

古代中東

グラウンドフロアでは、メソポタミア北部のアッシリアの展示でしたが、3階では、古代の中東全域の様々な地域や国の遺品が展示されています。
チグリス川やユーフラテス川の周辺で、現在イラクとなっているエリアは、世界4大文明の一つである、メソポタミア文明が栄えた場所です。このエリアでは、シュメール人により栄えたメソポタミア文明と合わせて、数多くの都市国家が形成されていました。こちらは、なんと紀元前2600年頃の都市国家ウル(Ur)の遺品、ウルのスタンダード(Standard of Ur)です。こちらは平和な時代、裏には戦いの時代の様子が見事に描かれています。木製の飾り箱のようなもので、その用途はよく分かっていないようです。

British Museum (31)

こちらは、ウルの近くの Tell al-‘Ubaid にあったシュメール人の神、ライオンの顔をしたイーグル Imdugud を祀った寺院にあった銅製のレリーフです。こちらも、紀元前2500年頃のもので、Imdugud を中心に、2頭の鹿が描かれています。

British Museum (44)

紀元前7世紀後半にメソポタミアのバビロンを中心に成立した新バビロニア王国時代の有名なライオンをモチーフとした壁画。バビロンの復興工事などで知られる2代目の王、ネブカドネザル2世時代の遺品です。

British Museum (9)

こちらは、紀元前6世紀頃、現在のイランで成立したアケメネス朝ペルシア時代の黄金の遺品の数々です。紀元前5世紀から紀元前4世紀頃のアケメネス朝時代の金や銀などからなる数百もの遺品群、Oxus Treasure の一部が展示されています。

British Museum (30)

古代ギリシア・ローマ

3階の西側は、彫刻や壺をはじめ、ギリシア、ローマ、キプロスなど地中海沿岸の古代の遺品が展示されています。中でも有名な遺品が、ウェッジウッドの復刻デザインでも知られる、1世紀頃のカメオガラスの花瓶、The Portland Vase です。

British Museum (13)

ヨーロッパ

3階の東側は、古代から中世に渡るヨーロッパの遺品が展示されています。こちらは驚きの、青銅器時代 1900–1600 BC のものとされる、Mold gold cape で、イギリスのウェールズで発見されたものだそうです。また、Sutton Hoo helmet と呼ばれる7世紀頃の王の兜も有名で、美しい復刻版と一緒に飾られています。

British Museum (10)

こちらは、スコットランドで発見された The Lewis Chessmen と呼ばれる12世紀のチェスです。セイウチの牙やクジラの歯で作られている貴重なもので、大英博物館の人気の見どころ作品のひとつでもあります。王様に注目です。

British Museum (11)

フランス王家のために14世紀に作られたとされる豪華な黄金のカップ、Royal Gold Cup。華々しいとても存在感のある素晴らしい品でした。

British Museum (33)

ヨーロッパのギャラリーの南側には、時計のギャラリーがあります。こちらは、16世紀に南ドイツで製作されたガリオン船の形をした機械仕掛けの時計(Mechanical Galleon clock) です。職人技が光る、精巧に作られた遺品です。

British Museum (34)

イスラム

3階西側には、イスラムのギャラリー(Room 42&43) があり、壺、お皿、タイル、衣装など、特に青を基調とした美しい彩の遺品が展示されています。

British Museum (32)

マネー

変わった見所としては、3階の南側に、世界のお金の歴史を紹介するギャラリーがあり、お金のテーマのアート作品も一緒に展示されています。

British Museum (35)

北館

Living and Dying 0階

グラウンドフロアの北側、正面奥には、11世紀頃に作られたとされる有名なイースター島のモアイ像があります。1868年に、イースター島から初めて持ち去られた、数あるモアイの中でも特に傑作とされるモアイ像です。Hoa Hakananai’a という名称の像で、現地語で ”盗まれた友人” という意味だそうです。
このギャラリーは、生と死 (Living and Dying) というテーマのギャラリーで、オセアニアの作品などが展示されています。

British Museum (24)

アメリカ 0階

グラウンドフロアの北東エリアでは、メキシコのアステカ文明やアメリカの先住民の遺品が展示されています。

British Museum (40)

中国・東南アジア・南アジア 1階

北館1階には、中国、東南アジア、南アジアの仏像、ヒンズー教の神々の像をはじめ、様々な遺品が展示されています。

British Museum (4)

中国の陶磁器・韓国 2階

北館1階では、中国の陶磁器が展示されています。様々な時代の様々な様式の彩り豊かな陶磁器が集まっています。

British Museum (6)

北館1階には、韓国風屋敷のある韓国ギャラリーもあり、こちらでは、韓国風のシンプルでミニマリズムな磁器の数々が展示されています。

British Museum (43)

印刷物とデッサン 4階

北館4階は、ポスターなどの印刷物とデッサン(Prints and Drawing)のギャラリーです。歴史的なポスターや有名アーティストのデッサン作品などが展示されています。レンブラントの作品などが展示されていました。

British Museum (29)

日本 5階

北館5階には、日本のギャラリーがあります。縄文土器や埴輪など古代、鎧や刀の中世など代表的な歴史的遺品から現代アートまで幅広く展示されています。

British Museum (7)

アフリカ 地下2階

北館地階には、アフリカのギャラリーがあります。アフリカ各国の躍動感ある遺品が展示されています。例えば、こちらは、プレートがずらっと並んだ作品 (Benin plaques) で圧巻です。16世紀頃のナイジェリアの遺品です。歴史的遺品の他、現代アートも飾られています。

British Museum (38)

大英博物館のミュージアムギフトショップは、とても充実していて、見ていてとても楽しめます。イギリスらしいグッズやパッケージのお菓子なども色々揃えられていて、旅行者必見のお土産探しスポットです。

British Museum (22)

大英博物館は、色々とミュージアムで展示されているものについて知ってから訪れると、とても楽しめる感動できるミュージアムです。是非ロンドン旅行時に訪れてみてください。

ロンドンの見逃せないおすすめ観光スポットはまだまだたくさんあります。

ロンドン観光おすすめ人気スポット ミュージアム イギリス王室スポット こんなにあった国際都市の楽しい見どころ徹底紹介!

今回はこんな旅をしてきました!

ロンドン&アイスランドの旅 ニューヨークから行ってきました!

大英博物館の見どころ 有名作品と回り方徹底紹介!ロンドンで見逃せない世界の歴史文化ミュージアム was last modified: 1月 9th, 2020 by mikissh