カナダは、昨年3月から長期間に渡り、カナダ国民とエッセンシャルワーカーなど一部の人を除き、海外からの旅行者の入国を制限していましたが、とうとう海外からの一般旅行者の受け入れを再開することを発表しました。アメリカからの入国は、8月9日から、その他は、9月7日から、カナダへ訪問可能になります。ただし、条件付きで、ワクチン接種を完了した人のみで、ワクチン接種完了を証明する書類をアップロードし、入国時にも提示、さらに、入国72時間前に検査も行い、陰性証明書が必須となります。これらの条件を満たしていれば、入国後の自己隔離は必要なくなります。
カナダは、長期間に渡り、一般海外旅行者の入国は全面禁止となっていました。アメリカとカナダは、陸続きですが、昨年3月以来、エッセンシャルワーカーなど一部を除き、一般旅行者の陸路での往来は、両国間共に禁止されていました。カナダでは、最初の頃遅れをとっていた、ワクチン接種が進み、直近では、接種完了者が 50% に達し、アメリカと同レベルに追いついてきたこともあり、今後の海外旅行者の受け入れ再開について発表しました。
アメリカ市民や永住者など、アメリカ在住でワクチン接種を完了した一般旅行者が、いよいよ8月9日からカナダを訪れることができるようになります。
その後、順調に行けば、ワクチン接種済みのその他の国からの海外旅行者にも拡大される予定となっています。
Travel restrictions remain in place for visitors seeking entry to Canada for discretionary (non-essential) travel, including tourism. Changes are coming for eligible fully vaccinated U.S. citizens & permanent residents on August 9.
Learn more ➡️ https://t.co/aVkjbEK70V pic.twitter.com/vde16tmBZL
— Canada Border Services Agency (@CanBorder) July 19, 2021
対象ワクチンは、アメリカでも承認されている Pfizer/BioNTech、Moderna、Johnson & Johnson に加え、AstraZeneca の4種のみで、それぞれのワクチンの最終回接種を終えた14日後から入国が可能となります。
カナダへの旅行は、これまでも eTA の事前手続きが必須でしたが、これからしばらくは、ワクチンカードなど、ワクチン接種を証明する書類のアップロード (ArriveCAN) も必須となり、さらに入国72時間前に検査を行い、陰性であることの証明も必要となります。
入国後は、入国時に、抜き打ち検査が課されることもあるようですが、それ以降、検査の必要はなく、自己隔離の必要はなく、自由に旅行することができます。
まだワクチン接種が承認されていない12歳未満の子供たちは、例外として、ワクチン接種を完了した親と旅行する場合、自己隔離の必要はありませんが、到着後1日目と8日目の検査が必須となります。
アメリカは、現在も、カナダからの旅行者は、陰性証明のみで空路からのみ受け入れている一方、陸路では、カナダからの一般旅行者は、入国不可となっています。今回のカナダの発表を受け、アメリカ側も近々対応を発表するのではないかと思います。現在のルールでは、アメリカは、国外からの旅行者は、フライトの72時間前に検査を受け、陰性証明を航空会社に提示することになっています。アメリカに到着後は、ニューヨークをはじめ、ほとんどの州で自己隔離の義務はなくなっています。(ハワイなど一部ではまだ海外からの旅行者は自己隔離義務が継続されています。)
今秋の紅葉シーズンは、ニューヨークからアップステートニューヨークやニューイングランド地方はもちろん、カナダの トロント や モントリオール、ケベックシティ などケベックやオンタリオ州にも出かけることができるようになるかもしれません。