ニューヨークのメトロポリタン美術館の日本美術ギャラリーでは、現在、密教、阿弥陀信仰、修験道をはじめ古くから日本美術のモチーフとなって来た不安と希望をテーマとした、Anxiety and Hope in Japanese Art (日本美術に見る不安と希望) と題された特別展が開催されています。先日、日本滞在中に、桜の名所で世界遺産にもなっている吉野山を訪れ、初めて蔵王権現の存在を知りましたが、平安時代につくられた蔵王権現像をはじめ、日本にあれば国宝級の歴史的に貴重な作品の数々が、メトロポリタン美術館の日本美術ギャラリーに展示されています。仏像に加え、戦の屏風絵や、吉野や厳島神社のお花見の様子を描いた屏風絵、美しい絵巻物や、着物、浮世絵、写真など様々な媒体の作品が、不安と希望というテーマの下、展示されていて、日本の美術や歴史好きにおすすめの特別展となっています。
