ニューヨークシティから日帰り、または、1泊2日で気軽に訪れることができるアップステートニューヨーク。ニューヨークシティからわりと近いけれど、紅葉の美しいエリアとして知られているキャッツキル・マウンテンズ (Catskill Mountains) は、この時期おすすめの旅行先です。キャッツキルズを訪れたら、おすすめなのが、絶景を楽しむことができるハイキング!数多くのトレイルのあるエリアですが、今回、選んだのがノースサウスレイク (North-South Lake) からのトレイルで、サンセットロック (Sunset Rock) と呼ばれる湖を臨むポイントや、ニューマンズ・レッジ (Newman’s Ledge) と呼ばれるハドソンリバーと開けた大地を眺めることができるポイントを目指すコースです。お天気に恵まれたこともあり、湖と山の景色と一緒にところどころで美しい紅葉を見ながら、とても気持ちのいいハイキングを楽しむことができました。
まず向かったのが、North-South Lake Campgroundです。キャンプ場の外に駐車場があり、そこからトレイルを開始することもできるのですが、実はその場合、今回のコースを行って帰ってくると約5時間程もかかります。そのため、ちょっとだけショートカットして、キャンプ場の中に入場し、一番奥のノースレイク沿いの駐車場に駐車して出発することにしました。この場合、往復3時間程度のハイキングになります。
ちなみに日帰り利用は車一台、$10、キャンプ場利用の場合は、$22 となります。
19世紀に活躍したトーマスコール (Thomas Cole) をはじめとする、ロマン主義的に描くランドスケープ絵画を特徴とするハドソンリバー派のアーティスト達により、キャッツキルズ周辺の絵が多く描かれました。ハイキングではそんな美しい絵の世界に少し入り込んだ気分に浸ることができます。
ノースサウスレイクの畔から出発
静かな湖畔は、本当に贅沢な憩いの場所。のんびりと湖畔で楽しんでいる人も多いです。紅葉の中、今年最後のキャンプを楽しんでいる人もいますが、多くの人は日帰り利用でやってきています。
もっともっとここでゆっくりとしていたかったけど、山の上からの絶景を目指してトレイルへと向かいます。
よいお天気に恵まれたこともあり、本当に色鮮やかな世界が広がっています。
トレイルの様子
ノースレイクの畔から出発し、途中、Artist Rock を通り、少し脇道にそれて、Sunset Rock に立ち寄り、ゴールの Newman’s Ledge を目指す、往復3時間程度のトレイルコースを行きます。
余裕があれば、さらに進み、North Point や湖の反対側に出るコースなどもあります。
トレッキングコースの木についている印に従って進んでいきます。
所々にかなり傾斜のある岩があり、そこを登って行きます。一瞬、岩の大きさに引いてしまいますが、意外と大丈夫です。そんなに難関ではありません。
そんな激しい巨大岩があるかと思えば、それを超えたところには、まるで和の庭園を思い起こさせるような情緒のある小道が続いていたりします。
山登りの途中、所々、開けた景色を眺めることができ、とても気持ちがいいです。
芸術的に石が積み上げれています。
美しい紅葉です。
すっかり綺麗に黄色に色づいた木も。
この日は、快調なペースで進んでいたようでゴールとしていた Newman’s Ledge を通り越し、North Point と湖の反対側へと続く分岐点まで歩き続けてしまいました。Newman’s Ledge を通り過ぎた後は、なかなか傾斜のあるトレイルが続くので、物足りない人はさらに進んで行くといいかもしれません。
美しい紅葉と湖の景色 サンセットロック
このトレイルのおすすめポイントの一つがこちらのサンセットロックです。紅葉がはじまりつつあるノースサウスレイクとその周辺の絶景を見渡すことができます。
こちらは、ブルックリンミュージアムにある Thomas Cole の作品、Two Lakesです。正確な位置は分かりませんが、おそらくこんな場所で描かれたのではないかと思います。
サンセットロックへは、トレイルから少し脇道にそれるので、見落とさないように注意が必要です。行きに見落とした場合は帰りに立ち寄りましょう。
上を見上げると綺麗な彩の葉っぱに覆われて。日中の山のハイキングは、太陽の光を浴びて大変なことが多いけれども、このキャッツキルの山登りは、いい具合に、木が木陰を作ってくれていて、涼しい中ハイキングできるのがすごくよかったです。
赤・黄・緑とカラフルな色合いが特徴。
大きな岩が多い、トレッキングコースです。
開放感あふれる展望スポット Newman’s Ledge
カラフルなブロッコリーのよう。
遠くに見えるのがハドソンリバーです。
開放感があって気持ちがいいけど、足元を見るとやっぱり怖い。
North-South Lakeの近くには、Kaaterskill Falls と呼ばれる落差のとても大きな滝がありますが、現在、上からの展望スペースは工事中で閉鎖されていました。
こちらも Thomas Coleがよく描いた景観だったようです。
こちらでは、Thomas Coleさんの作品がまとめられています。キャッツキルズをはじめ、ハドソンリバー周辺の景観、ヨーロッパへも旅したことがあるようで、イタリアの景観の作品も多いようです。
ニューヨークシティから行く紅葉の旅先としてキャッツキルズはおすすめです。
アップステートニューヨークのおすすめ旅行先はこちら!