初夏を迎えたニューヨークでは、ニューヨーカーや旅行者たちにも大人気のセントラルパークが、ピクニックやイベントなどで今大賑わいとなっています。ニューヨークのマスクに関するルールが緩和されたこともあり、セントラルパークでは、マスクなしの人の姿をたくさん見かけるようになってきました。公園は、春以降、すっかり美しい緑でいっぱいとなり、動物たちの可愛らしい赤ちゃんも多く見かけるようになっています。約一ヵ月前に生まれた、ニューヨークで話題になった、コンサバトリーウォーターで暮らしている、マガモ一家の11匹の赤ちゃんもとても元気にすくすく育っていました。しばらく見ないうちにすっかり大きくなっていて、その急成長ぶりには驚かされました。
ニューヨークでは、30度 (90F°) を越える、湿度が高い猛暑の日が続く日もあれば、ほどよく過ごしやすい日もあったりしますが、夏の到来が感じられるようになって来ています。昨年は、そんな猛暑の中でもマスクをし続けましたが、ワクチン接種が進んだ現在、感染状況は落ち着きつつあり、まだスーパーやミュージアムなど屋内ではマスクが必須となっている場所も多いのですが、屋外では、マスクなしの人も多く見かけるようになっています。
セントラルパークも大賑わいで、マスクなしの日常が戻って来ていました。
大人数でピクニックを楽しむグループも公園のあちらこちらでたくさん見かけました。春先は、日当たりの良いピクニックスポットが大人気でしたが、さすがに暑くなって来たため、木陰が人気エリアとなっています。
It’s okay to hug me. ハグしていいよ！の可愛いらしいメッセージが書かれている木を発見。
セントラルパークには、大小様々な清涼感のある池があり、暑い時期には、特に癒しのスポットとなります。こちらは、ヴェルバデーレ城の北側にある、タートルポンドです。池の東側の岩の部分は、いつも人が集まる和みスポット。冬には、たくさんいた様々な種類のカモたちも暑い季節を前に、その多くが北へ旅立って行きました。
そんなカモやガチョウの中で、ニューヨークで一年中暮らし、繁殖する数少ない代表が、マガモ (Mallard) と カナダガン (Canada Geese) です。
コンサバトリーウォーターでは、約一ヵ月前に生まれた11匹の赤ちゃんカモとそのお母さんが暮らしていて、道行く人が思わず写真撮影したくなるほほえましい光景が広がっています。
コンサバトリーウォーターのマガモ一家は、ニューヨークの街中で迷子になっていた所、ポリスに保護されて、セントラルパークへやってきました。その後、ずっとこの池で暮らしています。生まれたばかりの頃は、大きく見えた浮島も、今では、すっかり小さく見えます。大きくなった赤ちゃんカモと一緒に、亀も甲羅干しをしています。
セントラルパークには、コヨーテ、アライグマ、タカやフクロウなど様々な野生動物が住んでいるので、隠れることができず、逃げ場のないコンサバトリーウォーターで暮らしはじめた時は少し心配しましたが、コンサバトリーウォーターは意外ととても安全でパラダイスのような状態になっています。母親と11匹の赤ちゃんが今もみんな元気に暮らしています。時々、他のマガモのオスが飛び込んできたりしますが、それ以外は、マガモ一家がほぼ池を丸ごと独占状態です。
母親と11匹には、浮島は、小さくなってしまっため、池の脇の新スポットで過ごしていました。
池の外に出ると、子供たちやワンちゃんたちの目に止まってしまい、近寄って来てしまうこともあるので、そんな時は、みんな急いで水の中に逃げていきます。
赤ちゃんは、せっせと羽繕いをしたり、草を食べたりしていますが、そんな中、母親は、周囲を見張っています。マガモの母親は、通常、生後1.5ヵ月から2ヵ月程、赤ちゃんと過ごすため、6月下旬頃までは、コンサバトリーウォーターでマガモ一家の成長の様子が見られると思います。
こちらは、最近の成長ぶりの様子です。マガモは、通常、水面を泳ぎながら水をバシャバシャさせ食物をえる、ダブリングダック (Dabbling duck) とされていますが、面白いのは、11羽の中一羽だけ、潜水が大好きなようで、例えば、ヒメハジロ(Bufflehead) や オウギアイサ(Hooded Merganser) のように、水中に潜って食物を取る、ダイビングダック (Diving duck) がいたりします。
こちらは、約一ヵ月前、まだ赤ちゃんがとても小さかった頃のマガモ一家の様子です。本当にちっちゃかった赤ちゃんたち、成長が早くて驚かされました。
ニューヨークでは、セントラルパークをはじめ様々な場所で、ヒナをたくさん見かける季節になっています。
