先日、ニューヨークのチェルシーギャラリーで見つけた、あの有名な “Rothko” の特別展を紹介しましたが、チェルシーには大小様々な本当に数多くのギャラリーがあります。久しぶりにチェルシーのウエスト25ストリート周辺にあるギャラリーを気ままに周ってみましたが、ギャラリー巡りで見かける様々な素晴らしい奇想天外な作品は、アート系の人もそうでない人もクリエイティブな刺激を受けたり、気持ちがリフレッシュできたりするので、ちょっと時間ができた時に訪れてみるのにおすすめです。
お散歩中に、目を引いた作品とギャラリーを紹介したいと思います。
Winston Wächter Fine Art
無表情な美しい人の顔とその周りの崩れ加減が悲しい雰囲気を出しているこちらの作品は、Tony Schermanさんの作品です。
Winston Wächter Fine Art
530 W 25th St, New York, NY 10001
Leila Heller Gallery
2020年東京オリンピックに向けて、オリンピックのメイン会場となる、新国立競技場のデザインをする建築家として一旦は選ばれたのですが、その後、コスト面やその他の理由等でキャンセルされてしまったことですっかり日本でも有名になった、世界的な建築家、Zaha Hadid さんのインテリアデザインの作品が展示されているギャラリーもあります。
Zaha Hadid さんは残念ながら昨年亡くなられてしまいましたが、Zaha Hadid さんの作品が展示されているギャラリーに入った瞬間、思わず虜にさせられる独特の世界観に、世界的な建築家の実力を感じました。Zaha Hadid さんの作品は、独特の流線形とヨーロッパ系ならではの華美なデザインが印象的です。昨年ダウンタウンにオープンした、オキュラス (Oculus) をデザインした Santiago Calatrava さんと共通するような雰囲気を感じます。
ダイナミックなかっこいいモダンデザインのテーブルとイス。とにかくフォルムが美しいです。
Zaha Hadid さんがデザインで参加した 520 West 28th Street のコンドも美しいです。
とても美しい曲線のテーブルとイス。まさにそのおうちにぴったりな感じです。
ショッキングピンクのアートが印象的です。このアートを動画撮影している人がいたのですが、最近、写真より動画を撮っている人をよく見かけます。でも場所によっては、写真はいいけど、動画はダメってところがあるので注意が必要です。
Zaha Hadid さんが新国立競技場のデザインをする建築家としてキャンセルされてしまったのは非常に残念でした。既にブランドの確立している世界的な建築家である上に、複雑な形状のデザインを得意する建築家を選択した時点で、かなりコスト増しになるだろうことは予想できた気がしますが、その時々の雰囲気で決断がころころと変わり、選ばれ、キャンセルされた方にとっては可哀想だったかもしれません。コストが大幅増しになることはアメリカでもよくあることです。例えばワールドトレードセンター跡に昨年完成した Oculus は、$2 billion のコストの予定が、最終的には $4 billion にまで膨れ上がっていました。
Leila Heller Gallery
568 W 25th St, New York, NY 10001
Stricoff Fine Art
こちらは、Stricoff Fine Art。ポップでカラフルな楽しい雰囲気の作品が多く展示されていて、個人的には好きなタイプの作品が多かったです。
Stricoff Fine Art
564 W 25th St, New York, NY 10001
Galerie Lelong
人でもなく、物でもなく、色味だけで表現する、そんなアート作品が好きな人に。Samuel Levi Jones さんの、優しい、ナチュラルな色使いの作品は穏やかな雰囲気です。
Galarie Lelong
528 W 26th St, New York, NY 10001
First Street Gallery
チェルシーにはまるで文化祭のような雰囲気で、小さなギャラリーがたくさん入っているビルもあります。1階のフロアにパンフレットなどが置いてあるので、そこで興味のありそうなギャラリーをチェックして、ギャラリー巡りをします。
こちらは、First Street Gallery で、Matthew Dibbleさんの作品です。Polluckら、コンテンポラリーアメリカンアートの影響を強く感じる作品です。
First Street Gallery
526 W 26th St #209, New York, NY 10001
Fergus McCaffrey
こちらのギャラリーは、Fergus McCaffrey。アーティスト Jiro Takamatsu さんの「From Shadow to Compound」という影をテーマにしたアートの展示。透明感のある新鮮な雰囲気のアートです。
Fergus McCaffrey
514 W 26th St, New York, NY 10001 MAP
George Billis Gallery
George Billis Gallery では、アーティスト Tom Gregg さんのテーブルの上の写生画作品展が行われていました。
どれも色使いが美しく、特にグラスのドリンクが本当に美味しそうに描かれていました。
おもしろい顔をモチーフにした作品も。
キャンベルの缶詰も。
George Billis Gallery
525 W 26th St, New York, NY 10001 MAP
Nancy Margolis Gallery
とってもかわいいパステルな色使いの作品がいっぱいあるギャラリーです。
優しいメルヘンチックな世界観。
Nancy Margolis Gallery
523 W 25th St, New York, NY 10001
Agora Gallery
チェルシーギャラリーエリアの中で、かなり大きい方のギャラリーです。
個性的なアーティストたちの作品が展示されていて、どれも素晴らしい作品ばかりです。
Agora Gallery
530 W 25th St, New York, NY 10001
この他、Rothkoの特別展の行われていたPace Galleryもありました。
最後に、チェルシーギャラリー巡りをする時の休憩スポットの紹介です。最近ニューヨークのスタバはおしゃれ度が増した場所が増えてきているように思うのですが、このチェルシーのスタバも素敵で居心地がいいです。チェルシーのギャラリー巡りは、夢中になると結構たくさん歩くので、一息入れたいときのおすすめスポットです。
525 W 26th St, New York, NY 10001 MAP
チェルシーギャラリーが並ぶこのエリア一帯は赤煉瓦の倉庫街のような建物もあります。それらの趣のある建物はイベント会場として使われていたりします。
こちらは、以前のチェルシーギャラリー巡りの様子です。