今年2023年は、暖冬だったこともあり、桜の開花がとても早く、日本滞在中に、東京をはじめ各地で満開の桜を見ることが出来ました。東京は、日本全国で最も早い桜の開花となり、今年は特に早い、3月14日に開花し、22日に満開を迎えました。残念ながら、桜が満開になった後は、雨模様の寒い日が続き天気があまり優れませんでしたが、おかげで気温が低かったため、花の持ちが良く、比較的長い間、桜を楽しむことができました。千鳥ヶ淵、目黒川、上野公園、墨田公園など東京を代表する桜の名所の様子を紹介します。
今年2023年は、アメリカは、ここ数年同様、暖冬で、3月23日に、ワシントンDCの桜が満開となり、ニューヨークも、4月初旬に満開となり、美しい桜の景色が広がっています。
日本も同様に暖冬で、全国的に開花が早く、東京は、全国で最も早く、2020年の史上最早記録と並ぶ、3月14日に開花しました。ところで、東京の開花や満開の基準とされる「標本木」と呼ばれる桜の木があるのは、靖国神社で初めて目にしましたが、たくさんの人が集まる人気の桜となっていました。この桜の木が、5、6輪花を咲かせると「開花」、8割咲くと「満開」とされています。今年は、3月22日に満開となりました。こちらは、その数日後ですが、見事な咲きっぷりでした。
桜の時期に日本滞在していた、せっかくの機会なので、東京の色々な桜の名所を巡って来ました。
千鳥ヶ淵
東京を代表する桜の名所の一つが、皇居の北西に位置する千鳥ヶ淵です。お堀沿いの千鳥ヶ淵緑道と呼ばれる遊歩道沿いには、桜が260本程植えられていて、迫力ある桜並木となっています。最寄りの駅は、九段下駅か半蔵門駅で、桜を見に訪れる場合は、どちらかと言うと、九段下駅が便利です。九段下駅のすぐ側には、日本武道館があり、卒業式や入学式と重なり、桜が満開の時期は、とても賑やかになります。
遊歩道沿いには、千鳥ヶ淵ボート場 があり、お堀でボートに乗ってお花見を楽しむことができます。ただし、桜の時期は大人気のため、整理券制で列ができていてすぐには乗れません。
桜の時期に合わせ、千代田のさくらまつりが開催され、桜がライトアップされ、夜桜も楽しむことができます。
千鳥ヶ淵の桜を見に訪れるとき、合わせておすすめな桜の名所が、九段下駅すぐ、千鳥ヶ淵に隣接し、東京の桜の標本木があることで有名な靖国神社です。素晴らしい桜の景色が楽しめます。ちょうど卒業式のシーズンで、袴姿でお友達同士写真撮影を楽しむ学生さんたちも多く見かけ、とても華やかでした。
また、武道館などがある北の丸公園も200本以上もの桜があり、桜の名所となっています。
目黒川
東京の桜スポットとして、よく聞く場所のひとつが、目黒川です。
目黒から品川にかけて川沿いに桜並木がずっと続く「目黒川」も東京を代表する桜の名所の一つとなっています。特に、人気となっているのが、中目黒駅を中心に、池尻大橋駅、目黒駅にかけてのエリアで、800本もの桜が植えられていて、満開時には、素晴らしい桜の景色が楽しめます。
川に架かるいくつもの橋の上から水面に反射する幻想的な桜の写真を撮影することができます。見頃の時期には、目黒川沿いがライトアップされ、夜桜も楽しむことができます。
上野公園
宴会で思い浮かぶお花見スポットと言えば、上野駅からすぐの上野恩賜公園です。パンデミックでここ3年間は、飲食が禁止となっていたようですが、今年から解禁となり、お店屋さんも気合いが入っていました。この日は、残念ながら雨模様でしたが、雨にも負けず、たくさんの人が、桜を楽しみにやって来ていました。
上野公園と言えば、上野動物園などもあるとても広い公園で、1200本もの桜が植えられていて、日本さくら名所100選にも選ばれています。豪華な桜並木に加え、小高い丘にある月の松で有名な清水観音堂からも桜を見ることができました。
隅田公園
雨の中、上野公園の後に足を運んでみたのが、隅田川沿いの桜の名所、墨田公園です。隅田公園は、浅草近くの台東区側と墨田区側からなる大きな公園で、上野公園同様、日本さくら名所100選に選ばれています。
特に吾妻橋・桜橋間には、隅田川の両岸に数多くの桜が植えられていて、桜の見頃の時期には賑わいます。隅田川は、普段から水上バスが走っていますが、桜の季節は、お花見クルーズも大人気となります。
どこの桜の名所を訪れてもたくさんの人でいっぱいでした。まだまだマスク姿は目につきますが、海外からの旅行者の姿も多く、パンデミックもようやく終わったなということが実感できます。
東京では、曇天の中でのお花見となってしまいましたが、京都などでは、素晴らしいお天気の下、桜を楽しむことができました。日本各地の美しい桜の景色は、またあらためて紹介したいと思います。
