Architecture Tours Chicago (22)

シカゴ建築ツアークルーズ 美しい高層ビル街をフェリーで行く シカゴ川からの絶景

Architecture Tours Chicago (22)

シカゴで楽しみにしていたことのひとつが、シカゴクルーズで美しいシカゴの現代建築の高層ビル群の景色を楽しむことができる、シカゴ建築ツアークルーズ(アーキテクチャー ツアー クルーズ)に参加することです。いくつもあるボートクルーズの中から、評価も高く人気のあるシカゴファーストレディー (Chicago’s First Lady) のシカゴ建築ツアーに参加しました。このシカゴ建築ツアークルーズでは、「シカゴ アーキテクチャー ファウンデーション (Chicago Arichtecture Foundation) 」のガイドさんによるシカゴ建築について詳しい解説を聞きながら、近代高層ビル建築の誕生したシカゴならではの様々なスタイルの高層ビル建築を見て回ることができます。

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ツアーの出発地点は、シカゴを南北に通っている大通りミシガンアベニューとシカゴリバーが交差するところからです。川の南側のところからリバーウォークに下りていくと、シカゴ建築ツアークルーズのチケット販売所があります。
美しく晴れた真っ青な空だと最高ですが、この日は曇り空でした。
目の前には、1924年に建てられた巨大なヨーロッパ風の建物、Wrigley Building と2009年に完成した Trump International and Tower が見えます。Trump International and Tower は、シカゴで2番目の高さで、街で一番目立つ所に物件を押さえ、誰の目にもとまるゴージャスな建物を建てるというブランド戦略がここでも展開されています。実はこのトランプタワー、本当はシカゴで一番高いタワーにするつもりだったそうです。ところが2001年、ニューヨークで一番高いビル、ワールドトレードセンターの事件があったこともあり、テナントたちの意向で2番目に高いビルとして落ち着いたのでした。でもシカゴの一等地に立つ、どこから見てもかなり目立つビルです。

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シカゴの歴史にまつわるお話で興味深かったのは、実はこのフェリーが通るシカゴリバーは、もともとミシガン湖の方向に向かって流れていたというお話です。ミシガン湖は、シカゴの人々の飲み水の水源なのですが、街が発展し、人口が増え、どんどん川が汚染されていき、その水がミシガン湖にも影響を与えるようになりました。そこで、飲み水として利用されていたミシガン湖の水質を守るために、なんと川の流れを逆流させたのだそうです。1900年からミシガン湖の水は内陸の方へ流れるようになり、最終的にはミシシッピ川を経て、メキシコ湾へと流れていくようになりました。水の流れを逆流させるという大胆な解決方法は、とてもアメリカらしいですが、汚染された水が流れ込んでくる方にとっては大迷惑ということで、ミズーリ州は裁判所に訴えたそうですが敗訴してしまったそうです。
建築ツアーのクルーズ船は、シカゴの内陸部、下流の方へ向かって出発します。

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クルーズは90分間で、高層ビル黎明期のウェアハウスタイプ、ヨーロッパ風ヒストリックリバイバル様式、アールデコ、ミッドセンチュリーモダン (International Style)、ポストモダン、コンテンポラリーとシカゴの高層建築の歴史を堪能することができるツアーとなっています。
一際目立っている黒いタワーがシカゴで1番高いビル、ウィリスタワーです。

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スカイデッキシカゴ シカゴNO1の高層ビル ウィリスタワーから眺める摩天楼とミシガン湖の絶景

こちらの時計が印象的な美しい赤レンガのビルは、1914年に建てられた Reid, Murdoch & Co. Building。

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川は北と南に分岐しています。北が上流、南が下流となります。まず向かうのは北側。

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みんなの視線を奪ったのはこちらのビル。ビルの足元が細い、なんともチャレンジングなビルで、見ているだけでドキドキしてしまいます。地震がないからできることかもしれません。中央の芯だけで立っているビル。
River Pointという名前のビルで今年オープンしたばかりのようです。

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シカゴがなぜ高層建築で有名な街なのか?それは、近代高層ビルがこのシカゴで誕生したからです。近代高層ビルは、エレベーターと強力な鉄鋼という二つの発明をもとに、シカゴで誕生し、その後、ニューヨークをはじめ世界中に広がっていきました。そんな歴史についてこちらのビデオで説明されています。

美しいビル群の中をクルーズは進んでいき、そろそろUターンします。こちらの建物は、1908年に建てられた 600 West です。カタログ販売会社の Montgomery Ward の本社だったことから Montgomery Ward Company Complex とも呼ばれています。横への伸びを感じさせるプレーリースタイルの建築です。現在は、Groupon の本社になっています。

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ビルのてっぺんには “Spirit of Progress” の像が見られます。

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再び分岐点に戻り、今度は南へ進みます。

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クルーズ中に上を見上げると、ビルに川のマップが。今いるのは赤いところ。

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全ての線が丸みを帯びているユニークな形が印象的。1986年に建設されたRiver City。Marina Cityをデザインした建築家、Bertrand Goldberg がデザインした建物です。Ludwig Mies van der Rohe や Le Corbusier に強い影響を受け、曲線美のある建築というのはこの時代の流行でしょうか、リオデジャネイロやブラジリアで見かけたブラジルのオスカー・ニーマイヤーの建築とも似ている気がします。

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グラフィティが描かれたビル。中心地から離れるとグラフィティが多いエリアもあるようですが、シカゴの中心地ではあまり見かけません。

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キュービックが飛び出したようなおもしろい建築。

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1929年に完成したアールデコ調のシカゴオペラハウス。

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シカゴでは今でも大きな船が通る時に橋の開閉が行われています。道を歩いているときにも橋の開閉に遭遇しました。シカゴならではの光景です。

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シカゴの中心街にあるとても目立つ面白い建物。こちらは、1967年に建てられた Marina City です。下の方は駐車場になっているようですが、落ちて来そうで少し怖いですね。

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なんて言っていたら、こんなびっくりな映像が。
実は何かの撮影だったようです。

今回のアーキテクチャーツアーのガイドさんはもとニューヨーク出身の Chicago Arichtecture Foundation のボランティアの方でしたが、クルーズに乗船中 90 分間ずーっと休む間もなく解説されていました。さすが建築や、建築の歴史、シカゴの歴史に詳しく、お話もとてもおもしろく、素晴らしいガイドさんでした。このシカゴファーストレディー (Chicago’s First Lady) の建築ツアークルーズが多くの人から支持される理由が分かります。

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このクルーズは雨の日でも運航されますが、デッキの上の席だけでなく、室内の席もあります。この日は曇りだったので、外で写真を撮りながら楽しむことができましたが、風が少し肌寒かったので室内の席に移っていっている人もいました。もちろん晴れているに越したことはありませんが雨でも楽しめるクルーズです。

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シカゴ建築ツアーのクルーズはこんな感じに楽しめます。

シカゴリバー沿いのリバーウォークを歩くだけでも雰囲気を楽しめますが、時間があれば、建築に関する詳しい解説を聞きながらフェリーで広範囲を回ってくれるリバークルーズがおすすめです。

シカゴ建築ツアークルーズ シカゴファーストレディー
Chicago’s First Lady Cruises (Chicago Architecture Foundation)
112 E Upper Wacker Dr, Chicago, IL 60601 MAP

シカゴ建築ツアークルーズ 美しい高層ビル街をフェリーで行く シカゴ川からの絶景 was last modified: 3月 10th, 2018 by mikissh