アメリカのクリスマス大特集!おすすめの過ごし方と楽しみ方

もうすぐ 12月25日 クリスマスの日がやってきます。アメリカのクリスマスは、実は日本とは違うことがいっぱいあります。アメリカのクリスマスは、12月のシーズンを通して色々な楽しいクリスマスイベントが行われ、街はキラキラとイルミネーションで輝き大賑わいとなります。クリスマスイブの夜やクリスマス当日は、驚くことに実はとても閑散とします。
アメリカのクリスマスは実際どんな感じなの?クリスマスってどんな日?知っているようで知らなかった、クリスマスについて紹介します。



アメリカのクリスマスってどんな日?

Rockefeller Center Christmas (10)

毎年12月25日がクリスマスとなり、その前日 12月24日が、クリスマス・イブとなります。
12月25日のクリスマスは、アメリカの祝日で、毎年お休みになります。
12月25日は、今年は日曜日になりますが、その場合は、振替休日で翌日、月曜日がお休みになります。

アメリカのクリスマスは、アメリカ人にとって、大切な祝日のひとつであるため、クリスマス当日はお店屋さんやレストラン、観光地など多くのところがお休みとなります。

そのため、クリスマス休暇で旅行に出かける人も多いのですが、家族でゆったりと時を過ごす休暇となり、クリスマス当日は、観光したり、レストランへ行ったり、ショッピングをしたりはあまりできません。

アメリカのクリスマスに旅行をするならば、クリスマス当日、12月25日は、街遊びは期待せず、ゆったりと時を過ごし、その前後の日に、観光などを楽しむプランをするのがおすすめです。

クリスマス休暇の始まりは、その年の仕事納めとなる人も多いです。クリスマスイブ前後からお休みに入り、そのまま年末、新年までお休みになる人が多いので、クリスマス休暇の旅行にでかける人もとても多くなります。ニューヨークも、クリスマス前後の時期は、本当に街中大変な数の旅行者になり、とても賑やかになります。



クリスマスの準備のはじまりはいつ?

アメリカでは、クリスマスの準備は、サンクスギビングデー(感謝祭)が終了後すぐスタートします。お店屋さんや街中の飾りが一夜にして変わる勢いで、一斉にクリスマスモードになるのにはいつも驚かされます。お店屋さんが一斉にクリスマスグッズを販売し始めるようになり、街全体がクリスマスモードに変身する時期は、11月末から12月初旬頃です。それからまもなく、個人のお宅でもクリスマス飾りの準備が始まります。クリスマスの準備のはじまりの時期は、ちょうどセールもたくさん開催されているので、そんなセールも上手に使って、クリスマスグッズを色々と買い揃えます。

クリスマス ショッピング

アメリカでクリスマスの準備というと、まずは、家のクリスマスの飾りを買い揃えます。
クリスマスツリーや、クリスマス飾り、イルミネーションなど、アメリカのおうちは、本当に華やかで豪華な飾り付けをするところが多いです。

また、家族や友達など、みんなへのプレゼント選びも早いうちから始めます。アメリカでは、11月末から12月初旬頃までセールが開催されているので、その時期に買いそろえることができるとベストです。
そうはいっても、プレゼントを買うのが直前になってしまう人も多いと思いますが、オンラインショッピングの場合は、中旬頃になると、クリスマスまでに間に合うように配送できるか心配になってきます。そのため、クリスマスショッピングはできるだけ、12月15日くらいを目安に、お買い物を終わらせるようにするのがおすすめです。

クリスマスショッピングシーズンになると、色々なキャンペーンが始まるので、ぜひ利用してお得に買い物をしましょう。
Amazon のお買い物で AMEXを利用すると、最高50%OFF になるプロモーション が始まっています。他にも以下のようなアメリカでお得にショッピングする方法もあります。




クリスマスツリー

Rockefeller Center Christmas (1)

アメリカのクリスマスの定番の飾りと言えば、クリスマスツリー。生木をはじめ自宅でクリスマツリーの飾り付けを楽しむ家庭も多いです。
また、アメリカ各都市の公園や商業施設には、名物となっている立派なクリスマスツリーも登場します。
アメリカで一番有名なクリスマスツリーは、ニューヨークで一番豪華なロックフェラーセンターのクリスマスツリーです。

ニューヨークのクリスマスツリーおすすめ13選

クリスマスツリーはいつまで飾られているの?
クリスマスツリーは、12/25 クリスマスが過ぎてもすぐ片付けません。
クリスマスツリーは、1月6日までは飾られています。

1月6日はキリスト教で、東方三博士が生まれたばかりのイエスのところにやってきて洗礼をした、エピファニー(Epiphany 公現祭)の日で、この日がクリスマスのお祝いの最後の日とされています。
そのため、クリスマスツリーは、1月6日まで飾られ、クリスマスツリーを片付ける日は、1月6日以降というのが一般的です。

→ アメリカ クリスマスツリーはいつまで飾る? クリスマスツリーの片付け方

クリスマス・イルミネーション

アメリカのクリスマスの楽しみのひとつが、クリスマスイルミネーション巡りです。

アメリカでは個人のお宅でも、まるでディズニーランドのような、とても豪華な飾り付けが行われるところがあります。

ニューヨークにもとても有名なクリスマスイルミネーションの邸宅、ダイカーハイツ という場所があります。エリア一帯のおうちがまるで競争するように、豪華なクリスマスイルミネーションの飾り付けをしています。そんなイルミネーション巡りをするのも、アメリカのクリスマスの楽しみ方のひとつです。



クリスマスのホリデーウィンドウ

アメリカのクリスマスシーズンには、ショッピングにやってくるお客さんを喜ばせようと、各デパートなどお店屋さんが、ショーウィンドウを競い合うように美しく飾り付けします。
ニューヨークの有名デパートだと、メイシーズ や サックスフィフスアヴェニュー、バーグドルフグッドマン など本当色々ありますが、毎年、感動のホリデーウィンドウを見せてくれます。

芸術的なホリデーウィンドウのバーグドルフグッドマン。

ジョンレノンとのコラボのイルミネーションショーを見せてくれる、サックスフィフスアヴェニュー。

子供たちが大喜びの可愛いホリデーウィンドウ、メイシーズ。

素敵なクリスマスのウィンドウを見て回るだけでも楽しい気分になります。



クリスマス・ミサ

クリスマスやクリスマスイブの定番イベントといえば、教会で行われるミサです。普段、教会を訪れることがあまりない人でも、クリスマス前後のミサだけは、家族で教会に足を運ぶという人も多くなります。

Saint John the Divine (15)

ニューヨークの大聖堂のミサの様子です。

セントジョンザディバイン大聖堂の見どころ ニューヨーク最大にして未完の教会 名物のミッドナイトクリスマスミサ

クリスマス・キャロル

アメリカのクリスマスの習慣のひとつに、みんなでクリスマスツリーの回りに集まって、クリスマスの歌を歌う、クリスマスキャロルというものもあります。ニューヨークでは街の公園などに集まって大勢でクリスマスキャロルを楽しむイベントが行われたりしますが、おうちで家族で集まって歌を歌ったり、学校などで歌を歌ったりすることもあります。

このように、クリスマスキャロルのイベントはとてもアットホームな雰囲気で行われます。

グラマシーパーク 1年に1度クリスマスイブのみオープンされる カギで閉ざされた公園



クリスマス ホリデーシーズンの名物イベント

クリスマス前後のホリデーシーズンには、全米各地で様々な名物イベントが開催されています。
例えば、ニューヨークでは、ミニチュアの電車が走る、トレインショーや、

美しいイルミネーションショーが、ホリデーイベントとしてよく開催されます。



メリークリスマス!って挨拶しない?

クリスマスカードなどで、メリークリスマスという挨拶をよく見るので、海外のクリスマスの挨拶は「メリークリスマス」だと思っている人がとても多いと思いますが、実は意外と「メリークリスマス」とは言いません。
多くの日本人が驚きますが、アメリカでは、クリスマスの挨拶で「メリークリスマス!」というのをほとんど聞きません。

では、どうして、アメリカでは、「メリークリスマス!」って言わないのでしょうか?
「メリークリスマス!」と言わないなら、クリスマスの挨拶はどういうのがいいでしょうか?

アメリカのクリスマスの挨拶で定番となっているのは、「ハッピーホリデー!(Happy Holidays!)」です。
アメリカは、キリスト教だけでなく、色々な宗教の色々な人種の人々がたくさん住んでいます。
クリスマスは、キリスト教のお祝いの日なので、明らかにキリスト教の人同士の場合には「メリークリスマス!」と挨拶することもありますが、
一般的な挨拶としては、多くの人たちが「ハッピーホリデー!(Happy Holidays!)」と挨拶します。



クリスマスの楽しみ方 クリスマスディナーを楽しむ!

クリスマスの日は、アメリカでは、家族が集まり、クリスマスのご馳走を食べる習慣があります。
日本などでは、恋人と一緒に素敵なレストランでディナーを楽しむ、そんな習慣もありますが、アメリカ・海外では、家族と過ごすクリスマスが優先されています。

アメリカ 世界のクリスマス 定番のごちそう料理メニューは何? でも紹介しましたが、
多くの家では、おうちでご馳走を囲みクリスマスを過ごします。
クリスマスのご馳走というと、
メインディッシュは、クリスマスならではのローストハム、または、サンクスギビングデーでも食べる、七面鳥の丸焼き などです。キャセロールなどのサイドディッシュを用意してテーブルいっぱいに並べます。

おうちではじめてクリスマスディナーを作る場合は、アメリカのミールキット などを利用してみるのも楽しいと思います。私がよく利用している ホームシェフ でも、クリスマスディナーメニューや、ステーキ、シーフードなどのご馳走メニューが色々あります。

アメリカのミールキット どれがおすすめ?今大セール中!

クリスマス スイーツ

アメリカと日本のクリスマスの違いのひとつで、日本人がよく驚くもののひとつが、クリスマスのスイーツかもしれません。

イチゴのショートケーキはありません。
生クリームたっぷりのホールサイズのケーキよりも、フルーツケーキ(ドライフルーツたっぷりのパウンドケーキ)や、クリスマスクッキー(クリスマス柄を描いた、アイシング・シュガークッキー)などが、アメリカのクリスマスの定番スイーツになっています。

クリスマスクッキー

クリスマスクッキーは、クリスマス柄を描いた、アイシング・シュガークッキーのことです。
中でも、人形の形をした可愛らしいクッキー、ジンジャーマン(ジンジャーブレッドマン Gingerbread Man)のクッキーなど、とても可愛くて、アメリカのクリスマスの定番のお菓子です。

クリスマスクッキーは、クリスマスイブの夜、子供たちがサンタさんをお迎えするためにも用意します。クリスマスクッキーとミルクをクリスマスツリーの近くの暖炉の上などに置いておく習慣があります。プレゼントを届けに来たサンタさんがクリスマスクッキー食べてくれたかな?翌朝楽しみに起きてきて、プレゼントを見つけるのです。

キャンディケーン (Candy Cane)

クリスマスデコレーションでよく使われる、可愛い赤と白の縞々の杖のお菓子、キャンディケーン(キャンディケイン)です。
キャンディケーンの味は、ペパーミント味、または、シナモン味が伝統の味です。よく見かける人気の味は、ペパーミント味です。
キャンディケーンがなぜクリスマスのお菓子として有名なのか?実は、羊飼いの杖を象徴する、クリスマスの意味を持つお菓子なのです。クリスマスツリーの飾りとしてもよく使われます。

パネトーネ (Panettone)

アメリカには、色々な国の出身の人々がいるので、特にニューヨークなどは、色々な国のクリスマススイーツを楽しむことができます。
イタリア系のお店へ行けば、ミラノの発祥の銘菓である、パネトーネがクリスマスのお菓子としてよく売られています。
パネトーネ (Panettone) は、ドライフルーツが入った、美味しいふんわりとした菓子パンです。箱に入って売られていて、イタリアだけでなく、色々な国に広がっています。

シュートレン (Stollen)

また、ドイツ系のお店へ行けば、シュートレン (Stollen) というドイツのケーキが売られています。
シュートレン (Stollen) とは、真っ白な粉砂糖がかかったドライフルーツケーキのことです。

アメリカのいいところは、色々な国のクリスマスの文化を味わえることかもしれません。



ジンジャーブレッドハウス

アメリカのクリスマスの楽しみ方の定番のひとつに、ジンジャーブレッドハウスがあります。
ジンジャーブレッドハウスとは、お菓子の家のことです。
ジンジャーブレッドハウスキットというのが売っていて、子供たちもジンジャーブレッドハウスのデコレーションをクリスマス前に楽しんで遊びます。

ジンジャーブレッドハウス 可愛いお菓子の家が楽しいアメリカのクリスマスデコレーション

アグリー・クリスマス・セーター

アメリカのクリスマスで、なぜか定番になっているものに「アグリーセーター」があります。
アグリー (Ugly) は、醜い、とか、不細工のような意味ですが、つまり、かっこ悪い、ダサいセーターのことです。
ちょっと昔っぽい、ザ・クリスマスな、サンタさんやトナカイなどの大きな絵柄がどーんとのったセーターを堂々とみんなで着て楽しもうという、面白い習慣で、アグリークリスマスセーターを着てパーティをしたりします。

しかも、アグリーセーターの日などという日まで存在し、毎年12月第3金曜日は、アグリーセーターの日 (National Ugly Sweater Day) となっています。



クリスマス・チップ

アメリカではクリスマスのシーズンになると、その年1年間お世話になった人たちに、クリスマスチップ(ホリデー・チップ)や ギフトを渡す習慣があります。
学校の先生や、アパートのコンシェルジュさん、ドアマンさん、お掃除のスタッフさん、ベビーシッターさん、美容師さん、ネイリストさんなど、いつもお世話になっている人たち全員にクリスマス・チップを渡します。
ギフトでもいいのですが、クリスマスチップとして現金(またはギフトカード)を渡すのがやはり王道で、渡すときには、チップ専用の封筒に入れて一言添えるか、もしくは、クリスマスカードなどと一緒に入れて渡します。アメリカのクリスマスチップについて詳しくは以下記事をどうぞ。

クリスマスチップ・ホリデーチップのシーズン到来!相場はどれくらい?

クリスマスの起源

クリスマスとは、キリスト教を創始したイエス・キリストの降誕をお祝いする日、つまり、イエス・キリストの誕生日として知られていますが、実は、キリストの誕生日が本当に12月25日なのかはわかっていません。聖書には、キリストがいつ生まれたかについての記述がなく、キリストの本当の誕生日がいつなのか定かではないのです。

キリスト教が登場する以前、ヨーロッパの様々な文化圏及び古代ローマでは、一年で最も日が短くなる冬至を迎える12月にお祭りが行われていました。
特に、古代ローマでは、農業の神様(農耕神)である、サートゥルヌス (Saturn) をお祝いするお祭り、サートゥルナーリア (Saturnalia) が、12月17日から1週間程盛大に行われ、さらに 12月25日には、太陽神、ミトラ (Mithra) の生誕が祝われていました。

キリスト教が成立後、古代ローマの文化を塗り替える形で、ヨーロッパ中に急速に拡大していきますが、昔ながらの人々の慣習は変わることはなかったようで、既存のお祭りに便乗する形で、紀元後4世紀前半、336年頃に、時のローマ教皇、ユリウス1世 (Julius 1) は、12月25日がキリストの降誕の日であると宣言し、これが現在多くの人が知る、クリスマスの起源となっています。

アメリカのクリスマス

アメリカでは、初期の頃は、全体でクリスマスが祝われることはありませんでしたが、移民の国ということもあり、それぞれのコミュニティ毎ではクリスマスのお祝いがされていました。清教徒の影響が強かった17世紀のマサチューセッツ州ボストンなどでは、クリスマスをお祝いすることを禁止する法律があったこともありました。

19世紀には、アメリカでは、クリスマスカードを送ったり、クリスマスツリーを飾ったり、クリスマスプレゼントを交換したり、サンタクロースがプレゼントを運んで来たりと、ヨーロッパ由来の祝い方が広がっていきます。そんなクリスマスが、アメリカの祝日となったのは、国としての一体感が求められた南北戦争後、グラント将軍が大統領だった1870年のことでした。

現在では、クリスマスは、サンクスギビングデー同様、アメリカで最も大切な祝日で、家族や親しい友人と過ごす日となっています。クリスマスの飾り付けやプレゼントなどで何かと支出が増え、最も消費が多くなる祝日でもありますが、商業的にも重要なイベントとなっています。

クリスマスツリー

クリスマスのシンボルとなっている、クリスマスツリーも、ヨーロッパ古来の慣習に由来します。冬至の時期に来る春を待ち望み、緑の飾り付けを行っていたことが、クリスマスツリーの始まりです。現在一般的となっている、クリスマスツリーは、キャンドルなどで飾り付けをした木を家に飾り、クリスマスを祝った、ルターらによる宗教改革の時代の16世紀ドイツの慣習に由来しています。その後、イギリスなどヨーロッパを経由し、クリスマスツリーは世界各地に広がり、現在では、クリスマスに欠かせない存在となっています。



サンタクロース

クリスマスに欠かせない存在といえば、子供たちにプレゼントを運んで来てくれる、サンタクロースです。
サンタクロースの起源は、キリスト教初期の頃の紀元3-4世紀の聖人、聖ニコライ (Saint Nicholas) です。その活躍は、神話となってヨーロッパ各地に残されています。特に、オランダに伝わる、シンタクラース (Sinterklaas) が、現在のサンタクロースのイメージに大きな影響を与えています。

アメリカでは、19世紀以降、サンタがトナカイのソリでやって来て、煙突から家に入り、贈り物を持って来てくれることを描いた、A Visit from St. Nicholas などの詩をはじめ、小説、雑誌、ポスター、広告など様々な媒体で、サンタクロースが登場するようになり、サンタクロースがクリスマスのアイコンとなっていきました。

こちらでは、クリスマスの歴史がコンパクトに紹介されています。

アメリカのクリスマス大特集!おすすめの過ごし方と楽しみ方 was last modified: 1月 8th, 2023 by mikissh