ニューヨークのアメリカ自然史博物館のクリスマスツリーは、ニューヨークの毎年恒例の伝統のクリスマスツリーです。折り紙飾りで飾られた可愛いクリスマスツリーで、おりがみホリデーツリー (The Origami Holiday Tree) として、名物になっています。この折り紙のクリスマスツリーはスタートしてからなんと50年の歴史があり、今年は50周年目のお祝いの年です。1000以上もの手作り折り紙の作品が飾られていて迫力満点です。折り紙クリスマスツリーの飾りの折り紙作品は、日本人が見ても、これどうやって作るの?!って驚くびっくりのクオリティで感動すると思います。
今年2021年のアメリカ自然史博物館のおりがみクリスマスツリーは、1階南側、77th St 沿いの入口にあるグランドギャラリー (Grand Gallery) に飾られています。
ニューヨークのクリスマスは色々な名物のものがあります。華やかな五番街のデパートのホリデーウィンドウもとても有名ですが、これらのクリスマスデコレーションは、前年のクリスマスが終わって新年がスタートしてすぐの約一年前から準備がスタートします。素晴らしい芸術のクリスマスのデコレーションは、実はとても時間をかけて作られているのです。それらと同じで、実はここ、ニューヨークの自然史博物館のクリスマスツリーもほぼ一年かけて、折り紙クリスマスツリーの準備をしているそうです。
クリスマスツリーの折り紙作品をひとつひとつじっくり見ていくとわかるように、どれも自然史博物館らしい作品ばかりです。
それもそのはず、自然史博物館の中を見て回り、これを折り紙の作品にしたいというものを見つけて作品が出来上がっているので、もともと折り方を知っている作品を作っているわけではなく、作りたいと思ったものをどうやって折り紙で作るかを考える、まさに創意工夫の集大成のツリーなのです。
アメリカ自然史博物館のおりがみクリスマスツリーは、OrigamiUSA 協会の協力で制作されています。4月くらいにクリスマスツリーのテーマが決まり、折り紙を買い集め、ボランティアを募ります。ボランティアの募集は子供から大人まで世界中に渡って募集され、難しい作品になってくると、日本からも協力を得ているそうです。中には何日も、何週間もかけて完成するものもあるそうです。
アメリカ自然史博物館には、驚くほど首が長い恐竜がいます。入口から恐竜の顔が飛び出してしまうほど大きいのです。
そんな恐竜もおりがみツリーに仲間入りしています。
ローカルをはじめ、全米、世界中の折り紙アーティストたちが折った作品が、9月後半になると集まりはじめ、完成するとこんな素敵なクリスマスツリーになります。
アメリカ自然史博物館の人気者、モアイくん。
おりがみでこうなりました。
袋に入った金魚はまるで金魚すくいです。
周りにいる、キリンやお魚、昆虫たちも、とてもよくできています。
以前、ティラノサウルスの恐竜特別展 がアメリカ自然史博物館で開催され、世界中で話題になるほど大人気のイベントとなりましたが、アメリカ自然史博物館は、恐竜で有名なミュージアムでもあります。
なので、クリスマスツリーにも恐竜のおりがみがいっぱいいます。
ニューヨークの自然史博物館の名物、入り口に入ってすぐのところにある大きな恐竜も必見!
恐竜は、折り紙でこんな風に作れるそうです。
ところで、アメリカ自然史博物館は今、すっかりニューヨークの人気ワクチン接種会場となっています。ミュージアムの会場で接種した人には特典があり、後日、訪れることができる無料入場チケットが配られています。以前は、巨大なシロナガスクジラがあるギャラリーが会場となっていましたが、現在は、1階のグランドギャラリーが会場となっていて、そのフロアに折り紙ツリーも飾られています。接種に訪れると、おりがみクリスマスツリーも遠目にちらりと見ることができます。
おりがみクリスマスツリーは、1月9日まで展示されています。
アメリカ自然史博物館は見どころ満載の楽しいミュージアムです。サメをテーマとした特別展やバタフライガーデンなどが新しくオープンしています。
ニューヨークのクリスマスシーズンの素敵なおすすめスポットはまだまだたくさんあります。
楽しいホリデーシーズンを♡