アメリカには数多くの素晴らしいアートミュージアムがありますが、全米トップクラスのミュージアムの一つが クリーブランド美術館 (Cleveland Museum of Art) です。エリ―湖に面したオハイオ州のクリーブランド (Cleveland) は、5大湖周辺の代表的な都市の一つです。クリーブランドも含め、5大湖周辺は、NYC へ水路でつながるエリー運河の開通、その後はアメリカの製造業の中心としての地位を築き、19世紀後半から20世紀前半にかけてとても栄えたエリアです。そんなクリーブランドで見逃せない観光スポットが、世界各地の歴史的な遺品からヨーロッパ印象派、コンテンポラリーアートの作品まで幅広い展示を楽しむことができるクリーブランド美術館です。
クリーブランド美術館 (Cleveland Museum of Art) は、1913年に設立され、1916年にオープンした歴史のある美術館です。巨大で素晴らしいコレクションを誇る美術館ですが、ワシントンDCのミュージアムのように入場無料となっています。
建物正面には、ロダンの考える人が立っていて、ミュージアムの象徴となっています。
歴史あるミュージアムですが、館内は美しくリノベーションされ、開放感のあるとても素敵な雰囲気です。
日の光が差し込むとても美しい空間が広がるミュージアムです。
紀元前のエジプトや中近東、古代ギリシアやローマ、アジア、アフリカなど世界の様々なエリアの歴史的遺品が展示されています。
こちらは、BC1600年頃のヒッタイトの遺品。
古代ローマ時代の像。
仏教、ヒンズー教の像の数々は、美しいガラスばりのお部屋に展示されていて、外の自然の景色と一体化して素敵でした。
廊下にも巨大な作品があったりして、館内全体がとても広々とした展示になっていてすごく居心地がいい美術館です。
ヨーロッパ中世アート。
ニューヨークの地下鉄アートでもお馴染みの Chuck Close さんの作品。
ピカソ、セザンヌ、ゴッホ、マティス、ルソー、ドガ、ゴーギャン、モネらなど、ヨーロッパ印象派絵画も充実しています。
ピカソの青の時代の作品、La Vie。
マティスの Interior with an Etruscan Vase。
美しい空間のギャラリーに、モネ、ドガなど有名アーティストの作品が並んでいます。
ゴーギャンの The Call。
こちらは、ニューヨークのフィフスアベニュー。珍しい印象派スタイルのアメリカ人画家、Childe Hassam の作品。
アンディー・ウォーホールの作品をバックに、おとなしそうな大天使ミカエルが微笑ましいです。
期間限定でしたが、こんな美しいペルシアの王が所有していたというテントも展示されていました。
最近、すっかり良くみかけるようになった電子媒体上の作品閲覧コーナー。コレクションの中から気に入った作品の詳細を知ることができます。
クリーブランド美術館のギフトショップもおしゃれな洗練された雰囲気です。
クリーブランド美術館のすぐ目の前には、ロックフェラーパークがあり、水と緑がとても美しい場所です。
美術館の周辺にもアートがあり、アート溢れるエリアになっています。
現在、ニューヨークのクーパーヒューイットデザイン美術館で、”The Jazz Age: American Style in the 1920s”が行われていますが、その後、2017年9月30日からはクリーブランド美術館で行われます。
クリーブランドミュージアムは、全米2位に選ばれていたりもするレベルの高い見応えのあるミュージアムです。
The CMA is #2 on @businessinsider's list of the best museum in America! https://t.co/RqZLfAjAod
— ClevelandArt (@ClevelandArt) September 1, 2016
クリーブランド美術館 Cleveland Museum of Art
11150 East Blvd, Cleveland, OH 44106 MAP
定休日:月曜日
開館時間:9:00-17:00 (水曜日のみ 21:00まで)
クリーブランドには、美味しいコーンドビーフやパストラミが食べられるおすすめランチスポットもあります。
この時は、あまりクリーブランドで時間を取れなかったのですが、次回訪れる時には色々と見て回ってみたい所です。
20世紀中頃までの繁栄から一転、長い衰退の時代が続いてきましたが、再び明るい兆しのでてきているクリーブランドは、こんな感じの街です。
クリーブランドは、デトロイトから車で3時間弱の距離にあります。デトロイト美術館 (Detroit Institute of Art) もおすすめのミュージアムです。