最近、ニューヨークでも見た目美しい北欧風オープンサンドなどがとても人気があり、北欧風フードホールやベーカリーなどデンマーク発のグルメ店がニューヨークにも進出してきていますが、その本場、デンマークの首都、コペンハーゲンのグルメを紹介します。コペンハーゲンでは、伝統的なデンマーク料理を楽しめる老舗レストランから、見た目も繊細な美しいお料理が食べられる、新ノルディック料理を代表する Noma などの世界のベストレストランとして1位に輝いたこともある、ミシュラン星付きの有名レストランまで幅広いレストランがあります。また、コペンハーゲンには、デニッシュが美味しいベーカリー、世界各国料理も楽しめるフードマーケット、美味しいクラフトビールが楽しめるマイクロブリュワリーなども数多くあり、グルメ好きも満足できる美味しい食の街です。

コペンハーゲンは、北欧屈指のグルメ都市で、夜遅くまで、食事やクラフトビールなどを楽しむことができます。ニューヨークでも、最近、グランドセントラル駅にできた北欧風フードホールやベーカリー、ブリュワリーなどデンマーク発のお店の勢いがありますが、コペンハーゲンでも、盛り上がりを見せるグルメシーンが感じられました。伝統的なデンマーク料理からフードホール、ベーカリー、ブリューパブなど色々なグルメスポットを巡って来たので、そんな中からおすすめのお店を紹介します。

今回は、訪れることはできませんでしたが、コペンハーゲンには、見た目も美しい、クリエイティブなお料理を提供する、新ノルディック料理レストランが、数多く登場しており、2019年現在、三ツ星レストランも含む、17軒ものミシュランレストランがあります。どんなレストランがあるのか、詳しくはこちらで紹介されています。世界一のレストランに選ばれることもあり、昨年、移転し、リニューアルオープンした Noma などの人気店は、かなり先まで予約が埋まっているので、どうしても訪れたい場合は、早目の予約がおすすめです。今回の旅行中は、残念ながら、予約がいっぱいでしたが、運が良ければ、直前に空きがでることもあるようです。

デンマーク料理レストラン Kronborg

コペンハーゲンの観光の途中に訪れるのにも便利なコペンハーゲンの中心地にあるレストラン、kronborg は、コペンハーゲンで伝統的なデンマーク料理を楽しみたいときにおすすめのレストランです。

お堅いレストランというわけでは全然ないのですが、ビジネスランチやファミリーランチでやってきて、ランチのコース料理を楽しむ人が多い感じでした。ジェントルマンなウェイターさんのサービスも素晴らしく、とても印象のいいレストランです。街中のこういう老舗のいいレストランは、デンマークでは、なぜか早く閉まってしまい、夜開いていないところが多いので、お店のオープン時間をチェックするか、なるべくランチで訪れるのがおすすめです。

前菜で頂く一品は、エビのオープンサンド、スモーブロー(Smørrebrød) です。北欧で食べるエビは、いつもびっくりするくらいたっぷりの量のエビがのっていますが、とても新鮮で美味しいのでおすすめです。

こちらも、デンマーク料理の代表的なお料理のひとつ、ローストポーク(Flæskesteg) です。何気ないポークに見えるかもしれませんが、今までに食べたことがない、とても特徴のあるポーク料理で、デンマークの伝統的な調理方法で作られています。何がそんなに特徴的なのかというと、このポークのお肉の周りの脂身の部分が、びっくりするくらいカリカリに香ばしく焼かれているのです。食べると、ボリボリ、カリカリ、音がするくらい、歯ごたえがあります。これがとっても美味しいのです。黒いライ麦パンと一緒に出てきます。

デザートのメニューがたくさんありましたが、とてもデンマークらしいデザートだとおすすめしてもらったものがこちらです。グラスの底にあるのは、リンゴのジュレです。このリンゴのジュレがとても上品な自然な甘さで、ふんわりとのせられたホイップクリームととてもあいました。パフェのように重くなく、とても軽いデザートで食後に是非おすすめしたい一品です。

Kronborg
Brolæggerstræde 12, 1211 København, Denmark 地図

スモーブロー(Smørrebrød) と呼ばれるデンマークのオープンサンドイッチは、ニューヨークのグランドセントラル駅の北欧風フードホール、Great Nothern Food Hall でも楽しめます。

グランドセントラルに北欧グルメフードホール新登場！The Great Northern Food Hall

コペンハーゲンの屋外フードマーケット Reffen

Reffen フードマーケットは、コペンハーゲンローカルのインターナショナルなお料理のお店が集まるフードマーケットです。基本的にはローカルたちはそんなインターナショナルな珍しい食べ物を目当てにやってくるので、アメリカンやメキシカンなどのお店が人気だったりします。

夏の夕暮れ時の水辺はそよ風が吹いてとても気持ちがよかったです。アウトドアでご飯を楽しむ、デンマークらしい楽しみ方ができます。

ジュージューと香ばしい香りを立てながら、とても美味しそうな新鮮なサバを焼いているお店がありました。

丁寧に焼いてくれた、一押しのお魚は、雪の結晶のような綺麗で美味しそうなお塩と香草をかけて仕上げてくれました。ホクホクの焼き立てのお魚は美味しいです。

フードマーケットのお隣には、スケボー場もあり、腕を競っていました。

かつてデンマークの海軍基地だった、コペンハーゲン東部のウォーターフロント地区、Holmen は、個性的なコミュニティーのクリスチャニアがある他、現代アート美術館、コペンハーゲンコンテンポラリーなどがあり、グルメでも、Reffen の他、昨年、オーナ兼メインシェフの René Redzepi の下、クリスチャニアに移転し、再オープンした Noma、Amass Restaurant など新ノルディック料理レストランや、マイクロブリュワリーなどクールな最新人気グルメスポットが点在しています。コペンハーゲンのグルメのトレンドを探るならこのエリアは欠かせません。

Meyers Bageri

北欧は、パンが美味しい国が多い印象ですが、中でもデンマークは美味しいパン屋さんがある国としても有名です。コペンハーゲンを訪れたら、美味しいベーカリーを色々はしごしてみるのも楽しみでした。そんなコペンハーゲンで訪れて美味しかったベーカリーのひとつが、Meyers Bageri です。

お店のお姉さんもとても親切で、人気のパンや、おすすめのペーストリーなどを色々教えてくれました。
ローカルに人気だという、木苺のジャムサンド。

そして、サワードウブレッドも買ってみました。デンマークでは、日本のような真っ白な食パンのようなパンではなく、全粒粉の小麦を使った茶色いパンが好まれます。全粒粉の小麦は、白い小麦に比べて、食物繊維やビタミン、鉄分を豊富に含んでいてヘルシーなので人気があるのです。ニューヨークでもヘルシー志向な人はそういうパンを好んで食べています。このコペンハーゲンの Meyers Bageri で出会った、サワードウブレッドは、さすがな美味しさでした。中身がびっくりするくらいしっとりモチモチに仕上がっていて、出来立てを買ってすぐ食べて本当によかったです。時間が経つとしっとりモチモチ感が薄らいできちゃうのですが、買った当日にすぐ食べてみると全然別物の美味しさでした。

Meyers Bageri では、甘いペーストリーも試してみました。Meyers Bageri というと、実は、ブルックリンのウィリアムズバーグにもお店ができていたのですが、残念ながら、閉店してしまいました。今なら、もっともっと色々試したいパンがあるのですが本当に残念です。

Lagkagehuset / Ole & Steen

ニューヨークに最近進出してきたベーカリー Ole & Steen も実は、デンマーク、コペンハーゲンで有名なベーカリーです。ただし、コペンハーゲンでは、お店の名前が違い、Lagkagehuset といいます。お店の名前が違うのでパンを買ってみるまでわかりませんでした。Lagkagehuset は、コペンハーゲンの空港に入っていて、飛び立つ直前まで、デンマークのパンを名残惜しく買っていたのですが、買った袋を見てみると、なんと Ole & Steen って書いてあったんです。ニューヨークに帰れば Ole & Steen のお店があるけど、やはりコペンハーゲンのお店の方が、品数も圧倒的に多かったです。

ニューヨークで北欧パンを買うならおすすめのお店です。

ニューヨークにデンマーク発ベーカリー新登場！美味しい北欧スイーツが楽しめるカフェ Ole & Steen

Andersen & Maillard

Noma で働いていたことがあるパティシエさんが2018年にオープンした、コペンハーゲンで人気ある新しいベーカリー、Andersen & Maillard です。コペンハーゲンの中心地からちょっと離れた場所にありますが、バス一本で来ることができます。クロワッサンが目玉商品で朝からローカルたちでにぎわっていました。

Andersen & Maillard とは関係ないのですが、アンデルセンといえば、日本のパン屋さん、アンデルセンも、コペンハーゲンに出店しています。デンマークに来てパンの美味しさに魅せられて日本でパン屋さんをはじめたアンデルセンが、その祖国にお店をオープンするなんて素晴らしいですね。

BRUS

コペンハーゲンの中心から北西にあるノレブロ (Nørrebro) は、世界各国B級グルメやブリューパブなど遅くまでオープンしているお店が多い人気エリアです。そんなノレブロで、夜遅くまで盛り上がっている人気のブリューパブが、BRUS です。なんと、通常は、深夜0時まで、木曜日は深夜1時まで、金土は深夜3時までオープンしています。

バーガーなどバーメニューもあり、夜10時まではお食事もできます。訪れたのは、かなり遅い時間帯でしたが、タップルームに行列ができ、大盛り上がりでした。北欧では、全般的にピルスナーが人気な感じですが、コペンハーゲンでは、IPA やペールエールなど幅広いタイプのクラフトビールが楽しめます。

BRUS
Guldbergsgade 29, 2200 København, Denmark 地図

Broaden & Build

コペンハーゲンコンテンポラリーの建物にも人気のマイクロブリュワリー、Broaden & Build が、あります。近くにある人気新ノルディック料理レストラン、Amass Restaurant のオーナーによるブリュワリーです。こちらも、様々なタイプのクラフトビールと一緒に、美味しいお料理も楽しめます。コペンハーゲンの中心からは離れた場所にありますが、美術館や屋外フードマーケット Reffen の帰りに立ち寄ることができます。

Broaden & Build
Refshalevej 175A, 1432 København, Denmark 地図

Mikkeller

デンマークでクラフトビールブームを巻き起こした有名なマイクロブリュワリーが、Mikkeller です。Mikkeller の本拠地は、コペンハーゲンですが、昨年、メッツの本拠地であるクイーンズの City Field に、醸造所をオープンし、ニューヨークにも進出してきているので、知っている人もいると思います。屋外フードマーケットの Reffen の隣や、コペンハーゲン市内に、いくつかのお店があります。