ニューヨークにあるアイビーリーグの大学の一つコーネル大学と言えば、アップステートニューヨークのイサカ、そして最近建設が進んでいるルーズベルトアイランドの Cornell Tech が思い浮かびますが、実は、マンハッタンにもキャンパスがあります。
ロウアーマンハッタンのウォールストリートからも近い、有名なブルの像の近く、歴史ある高層ビルが立ち並ぶフィナンシャルディストリクトにあり、高層階にあるキャンパスからはニューヨークハーバーの絶景を楽しむことができます。
Cornell AAPがあるのは、26 Broadway、昔、スタンダードオイルの本社があったことから、Standard Oil Buildingとも呼ばれている建物で、ニューヨークのランドマークにも指定されています。
1928年に完成した長い歴史を持つビルで、現在もオフィスビルとして使用されており、普段は一般には開放されていませんが、オープンハウスニューヨークの日はCornell AAPが参加していたので、はじめて中に入ってみました。
20階にあるキャンパスに入ると、すぐあるのは、このロウアーマンハッタン周辺エリアの模型です。
現在進行中、また、未来のプロジェクト図案がいっぱいのお部屋。
ニューヨーク建築の文献が並ぶ壁いっぱいの本棚。
このコーネルのキャンパスからの景色は本当によく、自由の女神も眺めることができます。
自由の女神からのフェリーがリバティ島を出発。本当にいい見晴らしです。
オープンハウスニューヨークのイベントで訪れたのですが、色々とお話を聞いたりしました。Cornell AAP の宣伝も兼ねています。
最近では中国をはじめとしたアジア系の留学生がとても多くなっているそうです。
Cornell AAP が長い間探した中でも、特に気に入った物件だったようで、2014年に移ってきました。たしかに素晴らしいロケーションと眺望だと思います。金融危機で多くの企業がフィナンシャルディストリクトを離れ、以前と比べるとかなりお手頃なレントで借りることができたそうです。ちなみにフィナンシャルディストリクトは、現在では、多くの建物が居住用にコンバートされています。
キャンパス内を案内してもらっているところです。
デスクの上には模型がいろいろ。
学生たちが熱心にプロジェクトに取り組んでいる様子が垣間見れます。
街づくりは自分の努力が実際に街に目に見えて反映される楽しい夢のある仕事。変化が激しく、次から次へと建築計画が沸き上がるニューヨークだからこそというのもありますが、学生の頃からニューヨークの街づくりのプロジェクトに実際に参加できるというのは、恵まれた環境だと思います。ニューヨークの街がこれからどんな風に変化していくのか楽しみです。
こちらは1930年頃に撮影されたもののようですが、建物の外観は今でもほぼ変わっていません。
Cornell University College of Architecture, Art, and Planning
26 Broadway, 20th Floor New York, NY 10004 MAP