ニューヨークのブロンクスにあるニューヨークボタニカルガーデンで、大変珍しい巨大花、通称「死体花 (Corpse Flower)」と呼ばれる花が、今日の午後、開花しました。開花自体が10年単位の珍しい出来事である上に、さらに開花後花は短命のため見ることができるチャンスは明日のみということで、ニューヨーク植物園では、明日は、時間を延長し、オープンしています。
「死体花 (Corpse Flower)」は、正式名では、ショクダイオオコンニャク (Amorphophallus titanum) といいます。この花がなぜ「死体花 (Corpse Flower)」と呼ばれるのか?それは、その花が開いた時の匂いからきています。虫たちを寄せ付けるために、かなり強い異臭を放つのですが、その匂いが、まるで死体(Corpse)のようらしいのです。
今回ニューヨークボタニカルガーデンで開花した死体花 (Corpse Flower) と呼ばれるショクダイオオコンニャクは、12年がかりで、とうとう今日、2019年6月27日に開花を迎えることとなったようです。ただし、開花しているのは、たったの36時間程ととても短いため、是非見てみたいという人は、明日が唯一のチャンスです。ニューヨークボタニカルガーデンでは珍しい開花に合わせて、営業時間が延長され、明日は朝9時から夜8時までオープンしています!
It’s happening! The #corpseflower began its bloom this afternoon. We'll be opening early this Friday, 6/28, at 9 a.m. for visitors to see it, and staying open late on Friday night for a Corpse Flower Happy Hour from 6–8 p.m. Don’t miss the moment! https://t.co/52ZUNHebsw pic.twitter.com/h2vO8kHsIq
— New York Botanical Garden (@NYBG) June 27, 2019
1937年に、西半球ではじめて、ニューヨークボタニカルガーデンで開花し、その2年後の1939年に再び開花が起こった後、77年間のブランクがありましたが、近年再びよく咲いていて、2016年、2018年に続き、今回で5度目の開花となります。
この「死体花 (Corpse Flower)」は、インドネシア原産の燭台の形に似た巨大な花で、通常の開花は7―10年に一度とかなり珍しいイベントです。世界で最も巨大な花の一つで、大きいものは高さ4m近く、重さ80kg程度にもなるそうです。
ニューヨークボタニカルガーデンの園内は色々と見所があり一日ゆっくり過ごせる場所となっています。
現在、ニューヨーク植物園では、ブラジル人アーティストをテーマとした特別展、BRAZILIAN MODERN: THE LIVING ART OF Roberto Burle Marx も開催されています。