ニューヨークシティでは、今後、全てのニューヨーカーの新型コロナウイルスのPCR検査が無料となります!NYC は、来週月曜日、6月8日に予定されている経済再開第一フェーズを前に、地下鉄やバスなどMTAが運営する公共交通機関やコンタクトトレーシングなど急ピッチで準備を進めています。これまでは、検査に関しては、症状がある人、感染者に濃厚接触した人、医療関係者をはじめとしたエッセンシャルワーカーが対象でしたが、今後は、全ての住人が、それぞれの必要性に応じて、無料で検査を受けることができるようになることが発表されました。
アメリカでは、こちら の記事で紹介しましたが、これまでも LA やジャージーシティなど自治体によっては、既に誰でも無料でコロナの検査を受けることができるようになっている街もありました。アメリカ一の大流行地となり、最大の検査数を誇るニューヨークも、ようやく感染者が少なくなってきたため、6月8日の経済再開第一フェーズスタートを前に、全ての住人が無料で検査を受けることができるようになることが発表されました。
Testing is now available for ALL New Yorkers. GO GET TESTED.
We’re going on the offensive against COVID-19.
Coronavirus testing is FREE, easy and quick. Go to https://t.co/hnU8YAS15r or call 311 to find a location near you. pic.twitter.com/hy46kFHP6j— Mayor Bill de Blasio (@NYCMayor) June 3, 2020
現在、市内全域には、150 の検査場があり、今週の月曜日から、1700人体制で、コンタクトトレーシングもスタートしています。経済再開が予定されている来週月曜までには、コンタクトトレーシングのスタッフ数を 2500人まで引き上げる必要があるそうです。
感染したかどうか全く身に覚えがない人には、検査会場に行くこと自体がリスクに感じられるかもしれませんが、経済再開がはじまり、ちょっと調子が悪い気がするけどどうしよう?という時や、コンタクトトレーサーからの連絡を受けた時などに、誰でも簡単に検査できるインフラがあるというのは、心強いと思います。まだ始まったばかりのコンタクトトレーサーですが、知り合いが感染した場合などに、接触者として電話がかかってくる可能性があります。その場合、ニューヨークのコンタクトトレーサーだとわかる表示で電話がかかってくるそうです。
6月8日から、地下鉄やバスも通常通りの運行レベルに戻りますが、深夜1時から早朝5時までの閉鎖は継続し、消毒・清掃を行います。乗車時には、マスクは必須 となり、マスクの配布なども行うそうです。ハンドサニタイザーも各駅に用意され、特別対策下での再開となります。地下鉄でスタートした、新テクノロジーを利用した消毒 も取り入れられていきます。
コロナとの闘いの一波の幕引きまであと一歩というところで、これから経済の再開を始めようとしていたニューヨークをはじめ、全米、そして世界にも広がっているのが、ジョージ・フロイドさん事件への抗議デモです。
ニューヨーク夜間外出禁止令しばらく続きます!George Floyd 事件の大規模デモ 犯罪防止のため NYC Curfew
ニューヨークでは、日曜日、月曜日と連日、略奪による被害が大きかったのですが、昨日、火曜日は、外出禁止時間を早めた効果もあり、だいぶ対応できるようになってきているようです。
こちらは、NYPD のチーフによるコメントです。
ニューヨークの5番街は、ほんの少し前までは、本当に静まり返っていました。
ここ数日でそんな状況が一変してしまい、今異様な空気に包まれています。
破壊や略奪を警戒し、ニューヨーク中のショーウィンドウが完全防備に入っています。
特にサックスフィフスは鉄壁です。
やはり、略奪事件は、抗議デモとは全く関係なく行われたもので、実行犯も外部からやって来た、組織的、計画的な犯罪グループによるものだそうです。略奪のホットスポットとなってしまったブロンクスでは、外からやって来た略奪者に対して、コミュニティの住人による、熱い演説も繰り広げられ、その映像 が、バイラルになっています。
ニューヨークの新型コロナウイルス後の経済再開予定はこちらです。