アメリカ独立宣言 トーマスジェファーソンの手書きのコピー ニューヨークパブリックライブラリーで公開中

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もうすぐ7月4日の独立記念日ということで、アメリカはすっかりバケーションモードとなっています。アメリカ独立の名所というとニューヨークよりも フィラデルフィアワシントンDCボストン に多いですが、ニューヨークでも、7月4日の独立記念日に合わせた特別イベントが開催されています。ニューヨークの白亜の美しい建物の図書館、ニューヨークパブリックライブラリーで、現在トーマスジェファソンの独立宣言の手書きの文書が公開されています。

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ニューヨーク公共図書館では、現在いくつかのテーマの特別展が開催されていますが、中でも大人気となっているのが、独立記念日に合わせて行われていている展示 “The Declaration of Independence, Handwritten by Thomas Jefferson” です。
6月29日からはじまり、6月30日、7月1日、7月3日の4日限定の特別展で、ライブラリーへ入ってすぐの正面奥の大きな部屋が会場となっています。

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ワシントンDC でも公文書の見学は常に大行列なのですが、ニューヨークのこのようなちょっとした公文書の特別展でもこんなに行列ができるほどの人気になるとは驚きました。
特別展の会場となっている部屋の前には長い行列ができていて、さらに部屋の中もかなりの行列が続いています。のんびりと待ちます。

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広い部屋の中心にポツンと展示エリアがあります。

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でもこの部屋、よく見てみると、素晴らしい豪華な作りのとても美しいお部屋です。

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1776年6月、アメリカの独立に向けて、その論拠をまとめるために、ジョン・アダムスや、トーマス・ジェファーソン、ベンジャミン・フランクリンら5人のグループが結成されました。独立宣言は、トーマス・ジェファーソンが他の4人の意見を汲みながら、短期間で主に一人で書き上げたとされる文書で、その後、世界中に大きな影響を与えていきます。

1776年7月2日にイギリスからの独立を求めていくことが決定し、7月4日に独立宣言のいくつかの内容修正後に、承認され、この7月4日が独立記念日となりました。こちらが、独立宣言の全文です。

ニューヨークパブリックライブラリーが所有し、今回、公開している文書は、独立宣言の承認後、奴隷制度に関する記述の修正に不服があったと思われるトーマス・ジェファーソンが、修正前の状態で手書きで書き写し、親しい知人に送ったとされる2通のうちの1通だそうです。

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みんなが食い入るようにトーマスジェファソンの手書き文書を見入っています。

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ジェファソンの美しい筆記体で書かれた文書から貫録が伝わってきます。

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独立宣言の文書と言えば、ワシントンDCの National Archive国会図書館のものが有名ですが、ニューヨークの公共図書館 (NYPL) にもこのような貴重な文書が保存されていたとは知りませんでした。

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トーマスジェファソンとは

ところで、トーマスジェファソンとはどんな人でしょうか?
奴隷制度に反対の意思を示しつつ、でも自身は奴隷を所有し続け、矛盾を抱えながらも、アメリカの建国時に大活躍したトーマスジェファーソン。大統領として様々な功績も挙げてきましたが、最も誇りを持っていたことは、独立宣言の著者であったこと、バージニア州で宗教の自由に関する法律の著者であったこと、そしてバージニア大学を設立したことで、これらのことは墓石にまで刻まれています。トーマスジェファソンは、大統領であったことに関しては一切触れられていません。

ニューヨークパブリックライブラリーの特別展は、残り一日、明日、7月3日月曜の10時から17時となっています。
ニューヨークパブリックライブラリーは他にも見所がたくさんあります。ニューヨークへの旅行者や、ニューヨークでステイケーション中の人には、独立記念日ならではのイベントのひとつとしておすすめです。

ニューヨークパブリックライブラリーの魅力 ウェディングも挙げられる美しいニューヨーク図書館

その他、独立記念日をお祝いするのにふさわしいスポットをいくつか紹介します。

フェデラルホール・ナショナルメモリアル

ニューヨークの歴史的スポットとして、アメリカ初期に歴史の表舞台となった、フェデラルホール・ナショナルメモリアルがあります。以前は週末は休みだった気がしますが、今夏、7月1日から9月9日の間は、土曜もオープンしています。多くの観光スポットがお休みとなる独立記念日もオープンしています。

ニューヨーク・ウォールストリートの隠れ観光スポット フェデラルホール

トーマス・ジェファソンの特別展

ニューヨークヒストリカルソサイエティーで、トーマスジェファーソンの特別展、“Thomas Jefferson: The Private Man, from the Collections of the Massachusetts Historical Society” が7月14日まで開催されています。

ニューヨークヒストリカルソサイエティーでは、頻繁に歴史上の有名人物に焦点を当てた特別展を開催していますが、昨年は、大ヒットしたミュージカル・ハミルトンで一躍有名人となったアレクサンダーハミルトンの特別展でした。トーマス・ジェファーソンとはライバル関係にあった人物です。

ニューヨーク好きにおすすめNYC最古のミュージアム New-York Historical Society

トーマスジェファソンの邸宅

トーマスジェファーソンの邸宅だった場所は、バージニア州のモンティチェロにあります。ニューヨークからショートトリップで行ける場所ですが、ジェファーソンの幅広い興味が感じられるおすすめの観光スポットです。

NY近郊ちょっと遠出の旅おすすめ3選 トーマス・ジェファーソンのモンティチェロ シャーロッツビルとその周辺

アメリカ独立宣言 トーマスジェファーソンの手書きのコピー ニューヨークパブリックライブラリーで公開中 was last modified: 5月 17th, 2018 by mikissh