新型コロナウイルスのおかげでしばらく歯医者さんへも行くことができなかったニューヨーク。歯医者さんも完全に閉まってしまっていて、もっと早いうちに行っておけばよかったと少し後悔していました。
新型コロナウイルスの感染者が急増してからは、コロナ治療のみに集中され、その他のあらゆる不急の治療は後回しになり、患者さんも、お医者さん側も困っていた人がたくさんいたと思います。
ニューヨークでは、新型コロナウイルス感染状況がかなり落ち着きつつあり、ようやく歯医者さんへ行くことができました。コロナ前とコロナ後では、やはり歯医者さんの対応も変わるかな、とちょっとドキドキしながらの訪問です。
ニューヨークでは、色々なことがかなり慎重な体制で再開を始めていますが、歯医者さんなどのお医者さんもとても慎重に様子見しながらの再開でした。
予約をしていた歯医者さんに到着すると、フェイスシールドをしたスタッフさんたちが出迎えてくれました。マスクにフェイスシールド姿は、まぁ、予想通りでした。withコロナ時代のノーマルなスタイルになりそうです。
今どこのお医者さんでもそうだと思いますが、コロナ前にはなかったプロセスが入ります。
まずは、患者さんが到着後、受付時に、色々確認事項があり、質問を受けることになります。
熱はありませんか?
最近コロナテスト受けましたか?
コロナかもしれないと思われる症状は出ていませんか?調子は悪くありませんか?
などなど、簡単な質問なのですが、コロナにかかっていないだろうことを確認してから始まります。
大丈夫だということがわかると、まずは、石鹸で手を洗うように案内されました。
石鹸で手を洗うのは、コロナ対策の基本のキですね。
ここ最近、ビジネスの再開にあたっては、ハンドジェルを必ず備えるようにしているところも増えてきていますが、アメリカも衛生観念の意識がかなりアップしています。
それからようやく待合室で待つことになります。
歯医者さんの待合室では、他の患者さんには一切会いませんでした。
自分一人だけで悠々自適です。書類の記入が終わったら、診察室へ通されます。
治療開始直前になってここではじめてマスクを外します。
最近どこ行くにもマスク必須で逆に安心感があります。
コロナ前のアメリカでは、マスクをつけることにとても違和感がありましたが、今では真逆の雰囲気で、マスクの着用が当たり前、相手への思いやりで、むしろマナーくらいな感覚になってきています。
受付のスタッフさんも、歯科助手さんも、サージカルマスクにフェイスシールドという姿でしたが、ドクターも同じでした。
来る前は、N95 のマスクに、すごい防護服来て、完全装備だったりするのかな?と密かに思っていたのですが、そこまで大げさな装備ではなく、ビックリさせられることもなかったです。
でもきっと、歯医者さんによっては、重装備で対応している所もあると思います。
ドクターとの対面時は
「コロナにかからなかった?家族や友達は大丈夫だった?」って聞いてくれてお話したのですが、
感染者数の数字は信じられないくらい大きな数字だったけど、周りでは誰もかかってないし、本当信じられないね、って感じでした。
そしていよいよ診察開始。歯のチェックアップとクリーニングがいつも通り行われて一安心です。
アメリカでは、通常、多くの歯科保険で、年に2回無料のチェックアップとクリーニングがカバーされているのですが、今年は行きそびれている人も多いかもしれません。
帰り際には、じゃあ次は六か月後にね、って約束しましたが、に本当その頃にはコロナの事態も終息に向かってるといいなと思います。
治療が終わった後も、次の予約時間の患者さんと遭遇することはありませんでした。患者さん同士が鉢合わせしないように、前の人が終了する前に、次の人は、先に別の診察室に通されるなど、しっかりと調節されていました。
さらに予約時間ぴったりに治療が受けられて、タイムスケジュール的にも理想的な状態。普段からこんな感じがいいなと思える、コロナ後の良くなった点かもしれません。
コロナのような大感染病の時って本当難しいな、と思います。
歯医者さんへ行くべきか、行かざるべきか、本当どうしようかすごい悩んじゃいました。
歯医者さんだけではなく、他のお医者さんも同じだと思うのですが、
コロナが終わったら、って思っていたけど、コロナはどう考えても当分終わらなそうなので、行くタイミングを見計らうのがすごく難しいです。
今回は虫歯ができてしまったかもと思い、しばらく気になっていたので見てもらうことにしたのですが、幸い大丈夫でした。でも懸念だったことが解決し、晴れ晴れすっきりしました。
患者さんの方もコロナを怖がっていますが、もちろん歯医者さんの方もとても怖がっているので、今は特にとても用心深く、色々な事に気を付けて再開しているように感じました。そんな中なので、割と安心して治療を受けられました。
3か月も閉まっていたので、歯医者さんだけじゃなく、他のお医者さんの診療も、行きたいけど、どうしようか迷っている人もいると思いますが、お医者さんが再開しているかどうか前もって状況を確認して行ってみるのもいいと思います。
新型コロナウイルスのために長い間お休みしなければいけなかったビジネスは、経済的に大変なところも多いと思いますが、歯医者さんに関しては、かなり安定したビジネスのようで、ロックダウン解除後、急ピッチで回復を遂げています。4月から5月にかけて全米で増えた全業種の雇用の 雇用数増加分10%が歯医者さん だったそうです。こちら の記事では、経済の現状を知るのに、歯科医の動向が一つの指標として注目されることが紹介されています。
記事によると、歯科オフィスの 37% 程が、スモールビジネスへの支援金 Paycheck Protection Program (PPP) を確保したと見積もられていて、再開を早めるのに役立っていたようです。
そろそろ歯医者さんに行ってみようかな、って迷っている人が実際増えているようで、こんな記事も出ていました。こちらでも歯医者さんのコロナ対策の様子が色々と紹介されています。結局、安全かどうかは、それぞれの歯科医次第となるのですが、信頼して行ってみたら、懸念も吹き飛んだので行ってみてよかったと思っています。
6月中旬現在では、アメリカ全州で歯医者さんの再開が可能となっているのですが、患者さんは、コロナ以前と比べ、大体 60% 程が戻ってきているそうです。
“It’s like changing out of a spacesuit." Dentists are donning head-to-toe protective equipment and taking other steps to reassure patients that it’s safe to get back in the chair. But some health experts are skeptical if the visits aren't urgent. https://t.co/eBq4sRuHN7
— The New York Times (@nytimes) June 25, 2020