ニューヨークでもドックレスバイクシェアがスタート!電動自転車シェアも登場

LimeBike

ニューヨークでは、市内に点在する自転車置き場 (Dock) から自転車をレンタルすることができる シティバイク がすっかり定着して来ましたが、今、全米の様々な都市で急拡大を続ける自転車置場のないドックレスのバイクシェアがいよいよニューヨークでもはじまります。ドックレスバイクシェアは、サンフランシスコなど様々な都市の中心で突如現れたサービスですが、その利便性の反面、バイクが街の様々な場所に放置されることも多いため、物議を醸し出していたのですが、ニューヨークでは、スタッテンアイランド、ロッカウェイ、ブロンクスなどニューヨークの中心から離れたエリアで、今月から実験的にスタートします。

先日、シティバイク (CitiBike) を運営する Motivate という会社を Lyft が買収したりして、このバイクシェアのサービスは、すっかりホットな分野となっています。ニューヨークでは、これまでシティバイクのみでしたが、今月から実験的にドックレスバイクシェアが導入されます。ニューヨークで今月からスタートするドックレスバイクのパイロットプログラムでは、西海岸で流行っている電動スクーター (e-scooter) は含まれず、自転車のみとなります。ただし、現行ルールの改正後、7月28日からは、pedal-assisted bike、補助的な電動自転車もOKとなるようです。
ドックレスバイクシェアは、数年前から中国で大流行しており、そんな波がアメリカに押し寄せはじめたのが昨年です。自転車置き場がいらない、ドックレスでいいため、ビジネスとしてスケールしやすく、街中にゲリラ的にばらまくだけでスタートできることもあり、様々な都市で、突如現れ色々な騒動を巻き起こしています。先日、訪れたサンフランシスコでは、電動スクーター(e-scooter) を街の色々な場所で見かけましたが、現在は、完全に撤去され、認可待ちとなっています。

今回、ニューヨークのドックレスバイクシェアのパイロットに選ばれたのは5社。Uber が買収したばかりの Jump、中国のバイクシェア大手 Ofo、e-scooter に強い西海岸発のスタートアップ Limebike、全米の様々な都市でバイクシェアを行っている Pace、そして、Lyft が買収したばかりの Citibike を運営する Motivate です。

急激に数が増えないように、地域とそのエリアで運営できる業者が指定されています。

ドックレスバイクは、スマホでアプリを使用することにより、近くにある自転車を見つけ、鍵を解除し使用します。使用時間に応じて課金され、大体、30分で$1-$2程度となるようで、リーズナブルで使い勝手がいいのが特徴です。電動のものは、gig economy 方式で、それぞれの業者のワーカーにより、定期的にチャージされる仕組みとなっています。
ボードウォークが整備されているロッカウェイビーチなどでは、とても便利だと思います。

NYC夏のおすすめビーチ ロッカウェイ & Jacob Riis Park

電動自転車が上手く運用されていけば、ビーチ周辺に、電動スクーターもそのうち登場するのではないかと思います。

サンフランシスコで e-Scooter が熱い?!

アメリカでのドックレスバイクシェアは、中国のバイクシェアスタートアップ、ベンチャーキャピタル、Uber や Lyft も参入し、既に、評価額 $1 billion を越えるスタートアップも登場していたりと、現在、かなりホットな分野となっています。ただし、ビジネスモデル的には、利便性の追求ということ以上に、最終的には、勝ち残った企業に買収されることが狙いなスタートアップな感じがしますが、いずれにしても、便利なサービスが登場するのは歓迎です。

ただし、中国では自転車が増殖し過ぎてこんな状態になっているようなので、上手くバランスを取りながら進んで行って欲しい所です。

China’s Bicycle Bubble

ニューヨークでもドックレスバイクシェアがスタート!電動自転車シェアも登場 was last modified: 7月 29th, 2020 by mikissh