セントラルパークに新パブリックアート!多種多様なNYを表現した巨石彫刻 Sam Moyer: Doors for Doris

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セントラルパークの最南端、東側の5番街沿いに新しいパブリックアートが登場しました。少し前までは、昨年から展示されていた銀の馬の像がありましたが、今月から岩の抽象アートの彫刻に変身し、ガラッと雰囲気が変わっています。今月、9月16日に登場したばかりの新作品は、ブルックリンで活動するアメリカ人女性アーティスト、Sam Moyer さんによる、”Doors for Doris” という題名の彫刻です。ドアを模した3体の彫刻には、それぞれ異なる色合いと幾何学模様の組み合わせが、絶妙のバランスで配置されていて、見る角度によっても、また違った雰囲気が作り出されています。

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ニューヨークの五番街沿い、プラザホテルやアップルストアなどがある、セントラルパークの最南端周辺には、黄金のシャーマン将軍の騎馬像 (Sherman Memorial) の他、毎年、パブリックアートファンド (Public Art Fund) により、約一年間、彫刻作品が展示されています。ニューヨークは、少し涼しくなり、例年であれば、絶好の旅行シーズンで、セントラルパークもとても賑やかになりますが、さすがに今年は、人通りも少な目で、マスク姿の人が目立っています。先日、通りかかった所、見慣れた 銀の馬像 から新しい彫刻作品に変身し雰囲気が変わっていました。

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今月の9月16日に登場したばかりのこちらの作品は、Sam Moyer さんの、“Doors for Doris” というタイトルの彫刻です。ドアを模した巨大な3体の彫刻からなる作品で、パブリックアートファンドを創設した Doris C. Freedman さんに敬意を表し、Doris という名が冠されています。ドアの周囲の基盤部分は、ニューヨーク原産の岩を用い、カラフルな中心のモザイク部分には、ニューヨークの建築プロジェクトで使用するため、世界各国からやって来た大理石の残りを再利用し制作されていて、ニューヨークならではの多種多様でダイナミックな雰囲気が表現されています。

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別の角度から見てみると、色合いや模様が異なり、違った雰囲気に感じる面白い作品です。上空から地球を眺めた感じのものやチェス盤のような大理石が印象的です。

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緑、白、オレンジなど様々な色合いと幾何学模様が印象的な抽象アートになっています。基盤部分の巨石の表面は均一でなく、色合いもなだらかに変化していて自然な感じで、禅のような印象です。

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一方、こちらは、青と白の独特の形が人工的な感じで、ポップな雰囲気に感じます。Sam Moyer さんの Doors for Doris は、今後約一年間、2021年9月12日まで展示されています。

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2020年8月末までの一年間は、馬の像が飾られていました。

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その前はというと、こんなびっくりするような巨大な顔の像でした。

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セントラルパークには、8月に、新しい3人の女性像も誕生していて話題になっています。

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セントラルパークといえば、もうすぐ紅葉の季節ですね。
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セントラルパークに新パブリックアート!多種多様なNYを表現した巨石彫刻 Sam Moyer: Doors for Doris was last modified: 1月 17th, 2021 by mikissh