ニューヨーク周辺には、17世紀以降に建てられた歴史ある貴重な邸宅がいくつも残されています。都会のマンハッタンにも、なんと18世紀後半に建てられた農家の邸宅があり、ダイクマンファームハウス (Dyckman Farmhouse) というミュージアムになっています。ダイクマンファームハウスは、メトロポリタン美術館の分館のクロイスターズなどがある、マンハッタンの最北端のインウッドというエリアにあります。インウッド周辺の歴史が感じられる、小さな邸宅博物館となっていて、見学することができます。
ダイクマンファームハウス (Dyckman Farmhouse) は、マンハッタンの最北端にあるインウッドの大通り、ブロードウェイ沿いにあります。オランダコロニアル様式の建築で、1785年頃に建てられた、マンハッタンに残る最古の農家の邸宅で、国家歴史的建造物 (National Historic Landmark) に指定されています。奥が本邸で、手前は、夏用のキッチンがある建物です。2階建ての本邸は、当時の暮らしを紹介する、邸宅ミュージアムとなっており、見学することができます。
今では、高層ビルやアパートが立ち並ぶマンハッタンですが、かつては、ダウンタウンの一部を除き、カントリーサイドで、農家もたくさんあったそうです。現在のダイクマンファームハウス (Dyckman Farmhouse) は、インウッド周辺に広大な敷地を所有していたオランダ系の Dyckman 家の William Dyckman により、18世紀後半に建て直されたものです。
1階入口左手には、広いリビングルームがあります。
リビングルームの隣奥にある小さなお部屋では、邸宅周辺で発掘された食器のかけらなど、当時の暮らしが想像できる遺品が展示されています。
それぞれのお部屋には、アーティスティックな工夫も色々と凝らされています。こちらは、1階にあるセカンドベッドルーム。
2階には、広いメインベッドルーム。
細長いロフトスペースもあり、こちらでも歴史的な遺品が展示されています。
こちらは、当時、使用されていた様々な道具です。20世紀前半に行われた修復工事時に周囲で発見されたものだそうです。
当時のアイススケート用の木製靴など、他にも色々なものが展示されていました。
冬用のキッチンだった地下には、巨大な暖炉があり、
ダイニングスペースもあります。
キラキラ輝く飾り棚が、家具を美しく見せています。
フロア間は、小さな階段で移動します。
かつて、この邸宅を飾っていたことのある、デルフト焼きのタイルも展示されていました。
レゴで作った可愛いダイクマンファームハウス。
広々とした気持ちのいいポーチがある、素敵なおうちです。
ダイクマン・ファームハウス Dyckman Farmhouse
4881 Broadway, New York, NY 10034 地図
ダイクマンハウスの近くには、アーティスティックな飾り付けがされたとても目をひく綺麗なお店がありました。Bocaditos Bistro という、インウッドの評判のいいレストランです。
ニューヨーク、インウッドには、メトロポリタン美術館の別館である、中世ヨーロッパアートの素敵な雰囲気のミュージアム、クロイスターズもあります。
ラテン系のストリートフードのお店も色々あります。
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