Eastern State Penitentiary Philadelphia (1)

イースタン州立刑務所 アルカポネの豪華な牢獄もあるフィラデルフィアの独房監獄 Eastern State Penitentiary

Eastern State Penitentiary (1)

先日のフィラデルフィア旅行では、フィラデルフィア観光で有名なスポットのひとつ、イースタン州立刑務所 (Eastern State Penitentiary) を訪れてみました。イースタン州立刑務所は、厳かな雰囲気を漂わせる、ゴシック様式の堅牢な歴史的な建物で、その刑務所の内部を見学することができます。今でも廃墟感が所々に残る広大な刑務所内には、当時の様子が分かる歴史が紹介されている他、「刑務所xアート」という、意外性のある牢獄のギャラリーがあったりと見応えのある歴史スポットとなっています。

Eastern State Penitentiary Philadelphia (1)

イースタン州立刑務所 (Eastern State Penitentiary) は、フィラデルフィア美術館などのある、フィラデルフィアのフェアモント地区にあります。ロンドンの ロンドン塔 を彷彿とさせるゴシック様式の石造りの建物の刑務所で、1829年にオープンし、1971年まで使用されていました。イースタン州立刑務所は、サンフランシスコの アルカトラズ島の刑務所 でもお馴染みのマフィアのボス、アル・カポネが投獄されていたこともある刑務所です。国定歴史建造物 (National Historic Landmark) にも指定されている歴史的な刑務所跡を見学することができる、イースタン州立刑務所は、フィラデルフィアの人気観光スポットの一つとなっています。

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イギリス出身でフィラデルフィアで活躍した建築家、John Haviland によりデザインされた刑務所で、周囲は、高い石の壁で正方形で囲まれ、内部は、正方形の真中を中心に、放射状に刑務所棟が伸びています。その後、多くの刑務所でモデルとされたデザインです。

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中央には、全体を見晴らせる監視塔があります。

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中心からは、こちらのような番号のついた刑務所棟がいくつも放射状に伸びていて、独房がずらりと並んでいます。

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見学は、ガイドツアーまたはオーディオツアーで、解説を聞きながら、刑務所棟を巡り、独房をはじめとする刑務所内の様々な施設、歴史に関する展示、映像作品、インストレーションアートなどを見て回ります。

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この刑務所では、現在あらゆる刑務所で主流となっている集団での労働による服役というスタイル、オーバーン制 (Auburn / New York style) とは異なり、独房で孤独の中、自身と向き合い、悔い改めるというスタイル、ペンシルべニア制を取り入れていました。そんな方針から、独房には天窓があり、キリスト教的な感じで光が射し込むようなデザインとなっています。ちなみに、中央のラジカセは、アート作品の一部です。

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オーディオツアーは、Cellblock 1 からスタートします。

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教会のような雰囲気の中、独房がずっと続いていて圧巻です。

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ペンシルバニアシステムと呼ばれる孤独を強いることによる囚人の更生法についても詳しく紹介されています。後に、その効果が疑われ、また実際的にも囚人数が増えすぎて、独房では対処不能となっていったこともあり、集団で暮らし、労働を行うニューヨークシステムが隆盛となっていきます。

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当時の独房の様子が再現されたお部屋。

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床屋さんもありました。

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入口から中央部分まで来ると、色々な方向に進むことができます。

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外にはグリーンハウスがあり、真っ青な空に映えるアート作品のようなハウスになっていました。

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こちらは、1959年から1961年にかけて一時期使用されていた “Death Row” (デスロウ)と呼ばれる、死刑囚監房の棟です。実際は、イースタン州立刑務所では、死刑は一度も行われなかったそうです。

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中には、立入禁止で、封鎖されている棟もあります。

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アートのようにひとつひとつの独房に演出がされていて、そんな小部屋を覗きながら回っていきます。

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廃墟のように崩壊した独房部屋。

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こちらは、刑務所の病院で、赤十字マークが刻まれています。通常、封鎖されているのですが、病院のガイドツアーがあり、参加すると中に入ることができます。病院以外にもそんなスポットがいくつかあります。

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囚人たちが運動をしていた野球場。

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屋外にも隔離するための独房スペースがあったようです。

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現在のアメリカの刑務所事情を紹介する Prisons Today と題された展示も行われています。

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イースタン州立刑務所の全部の棟の中で、最も美しい見どころとなるのが、Cellblock 7 です。階段を上り、2階部分から全体を見渡します。

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刑務所棟の外からの様子です。長くまっすぐに伸びる細長い建物になっています。

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教会以外にも、シナゴーグもあったそうで、刑務所棟の外側から入ることができます。当時の小部屋が再現されており、さらに、刑務所でのユダヤ人の生活も紹介されています。

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イースタン州立刑務所では、悪名高い囚人が多く収監されていましたが、中でも有名なのが、シカゴのマフィア、アル・カポネでした。1929年に、フィラデルフィアを訪れた際、拳銃の不法所持で逮捕され、1年の服役を命じられたそうです。

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シカゴのマフィア、アル・カポネは只者ではない人物で、他の囚人たちとは違う驚きの待遇だったようです。
アル・カポネは、イースタンステート刑務所で7ヵ月間過ごしたそうですが、こんな素敵なお部屋で過ごせる、特別待遇でした。アル・カポネは、マフィア間の抗争が激しくなると身を隠すためにわざと刑務所で過ごしたと言われていますが、そんな一例なのかもしれません。

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イースタン州立刑務所で、最も有名な事件が、1945年に起こったトンネル脱獄事件です。悪名高い銀行強盗犯、Willie Sutton ら12人が計画し、刑務所内から外へのトンネルを掘り、脱獄を図ったとうい事件ですが、すぐに捕まってしまいました。事件を紹介する映像作品も流されていました。

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面白いのが、有名な囚犬、Pep です。刑務所に入るのは、人間だけではなかったんだ?っと驚いてしまいましたが、ペンシルバニア州知事の猫を嚙み殺したため、牢獄に入れられ、無期懲役になったというフェイクニュースで有名になった犬でした。実際は、州知事の飼い犬が、ソファのクッションに噛みついたりと行儀が悪かったので、イースタンステート刑務所で飼われることとなった犬だそうです。Pep は、刑務所内の人気者でした。

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牢獄アートの独房です。囚人たちを連想させるようなたくさんの顔が並ぶ迫力のアートでした。他にも面白いアートが色々ありました。

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こちらの独房では、幻想的な壁紙のお部屋の中で、映像作品が上映されます。

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どうやって中に入れたのか分からない、狭い独房いっぱいに詰まった車。

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こちらは、部屋いっぱいの紙飛行機です。

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とても巨大で、色々と興味深い展示もあったので、全体を見て回るのに2-3時間程かかりました。無料ツアーに参加して、ガイドさんと一緒にハイライトだけ見て回る場合は、見学所要時間は1時間で済むと思います。

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イースタン州立刑務所の見学の最後にはお土産屋さんもあり、刑務所らしい面白いグッズや、アル・カポネのキャラクターグッズなどがあります。

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イースタンステート刑務所では、9月の下旬から11月はじめのハロウィンの時期には、恐怖アトラクションを体験することができる Terror Behind the Walls が開催され、人気となっています。

イースタン州立刑務所 Eastern State Penitentiary
2027 Fairmount Ave, Philadelphia, PA 19130 地図
営業時間:毎日 10:00-17:00
入場料:
・大人 $14
・シニア (+62) $12
・学生 $10
・子供 (7-12) $10
・子供 (7歳以下) 無料

フィラデルフィア旅行1泊2日の旅はこんなプランでした。

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イースタン州立刑務所 アルカポネの豪華な牢獄もあるフィラデルフィアの独房監獄 Eastern State Penitentiary was last modified: 7月 10th, 2019 by mikissh