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ついにエボラ感染者ニューヨークに

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(New York officials: Doctor has Ebola, 1st in city)

ニューヨークでついに初のエボラ感染者がでてしまいました。
国境なき医師団(Doctors Without Borders)で西アフリカから帰ってきた、ニューヨーク、Presbyterian/Columbia University Medical Centerの医師、Spencerさん(33歳)がエボラを発症し病院に運ばれました。1週間ほど前にニューヨークに帰国して、23日に発症、マンハッタンのBellevue HospitalのEbola centerで治療中です。

発症する前日まで、ジョギングでハイラインへ行ったり、ブルックリンでボーリングへ行ったりしたようで、地下鉄や、タクシーも利用したそうです。
Spencerさんの住むHarlemのアパートは封鎖。ボーリング場も閉鎖中です。
また、症状は出ていませんが、Spencerさんのフィアンセは現在病院で隔離中。Spencerさんとコンタクトのあった友人二人も同じく隔離中だそうです。

JFK空港の検疫が強化されているようですが、潜伏期間が数週間に及ぶということもあるようなので、完全に阻止するのは難しいですね。

Spencerさんは防護服を着て完全装備で治療にあたっていたそうですが、それでも感染してしまうなんて、専門家のドクターでその状態なのだから、もし流行ってしまったら一般人はどう対処するべきか本当に難しい課題です。富士フイルム傘下の富山化学工業により開発され、エボラの治療にも有効なのでは、と考えられている抗インフルエンザウイルス薬「アビガン錠(ファビピラビル)」というものがあるそうですね。富士フィルムによると、既にいくつかの国では投与が始まっており、万が一の場合、2万人分の錠剤、30万人分の原薬のストックがあるようです。

西アフリカでは、エボラで約4800人もの人が亡くなられているそうです。国境なき医師団のメンバーでは、16人が感染し、9人もの人が亡くなられました(10/14時点)。
アメリカで発症したリベリア人男性はダラスの病院で亡くなりましたが、治療に当たった看護婦さんが感染してしまった以外は他に感染者はいませんでした。
感染した二人の看護婦さんはまだ治療中です。
西アフリカへ行ったアメリカ人医師では、3人の感染者が出ましたが、アメリカに連れ帰り治療を行い全員回復したそうですので、今回も大丈夫だと信じています。

症状が出始めてからのみ感染するということなので、直接患者さんと接する医療関係者以外はそれほど危険はないとのことですが、やっぱり心配ですね。他に感染者が出ませんように。
来週末は、ニューヨークマラソンが予定されていますが、今後どうなっていくのか、ちょっと心配です。

ついにエボラ感染者ニューヨークに was last modified: 9月 7th, 2016 by mikissh