シアトルの個性的なミュージアム、ミュージアム・オブ・ポップカルチャー (Museum of Pop Culture (MoPOP)) (旧 EMP ミュージアム (Experience Music Project Museum))
は、ポピュラーミュージックを中心に、その他、サイエンスフィクションや、ファンタジー、ホラーなど様々なアメリカのポップカルチャーを展示するおもしろいミュージアムです。
シアトルの街は全体的に個性を尊重する街、すごくいい意味でオタク的な個性を大切にするカルチャーがあり、物事をとことん突き詰めて成功している様子があちらこちらで感じられます。
例えば、歴史的に飛行機で成功したボーイング社があったり、ロックで大人気を博したジミ・ヘンドリックスやニルヴァーナのカート・コバーンが生まれた街でもあり、最近ではマイクロソフトやアマゾンなどのテクノロジーの会社の成功や、こだわりのコーヒー文化も挙げられます。街中を歩いているだけでも、一風変わった巨人のアートがあったり、ピエロが主役のお祭りがあったり、特定のサブカルチャーにはまっている凝り性なギーク気質の人が多く見られる街です。
そんなシアトルに、EMP ミュージアムという、これまた一際変わったミュージアムを設立したのは、マイクロソフトの共同創業者であったポール・アレンさんです。
ミュージアム・オブ・ポップカルチャー (Museum of Pop Culture (MoPOP)) は、建物の外観デザインがとにかくユニークです。表面が波打った感じのユニークな建築は、スペイン、ビルバオのグッゲンハイム美術館をデザインしたことでも有名なFrank Gehryさんによるものです。この表面のゆらゆらした感じと言えば、ニューヨーク、マンハッタンのブルックリンブリッジ近くのレジデンシャルビルの 8 Spruce Street が思い浮かびますが、やはりこのFrank Gehryさんがデザインしたものです。
スタジオさながらのかっこいい空間の巨大スクリーンで映像を楽しめます。
貴重なギターの歴史の展示ルーム。
ファンタジーのコーナーも大人気でした。
映画で使われた衣装やグッズも色々展示されています。
オズの魔法使い
魔女の帽子。
As you wish
ロードオブザリングやハリーポッターなども。
空間づくりがとにかくモダンでアーティスティックで上手なミュージアムです。
ギフトショップもこの通り。
スクリームの壁。カメラの前でスクリームしてください、というコーナーがあるのですが、そのときに撮る映像を集めた作品かな?みんな演技派です。真っ暗なお部屋のホラー映画のコーナーがあり、夏は涼しくなれます。日本のホラー映画、リングも取り上げられています。
最初は大人向けのミュージアムかな、と思っていたのですが、実際に演奏できたり、インタラクティブなものが多く、子供たちもかなり楽しめる場所になっています。ステージをシュミレーションしたスターになれるコーナーも人気。
ミュージアムの中央に立つ、ギターツリーは壮観です。
色々な楽器のお部屋があり、各お部屋、個人スタジオのように使って自由に演奏ができるようになっています。
ポール・アレンさんはジミ・ヘンドリックスのファンだったそうで、もともとはジミ・ヘンドリックスミュージアムという構想だっただけあり、その展示は充実しています。最終的には、ジミ・ヘンドリックス、ポピュラーミュージックだけでなくアメリカの幅広いポップカルチャーを扱うミュージアムとなっています。
こちらのビデオではそんなトリビアと共にミュージアムの全体像について紹介されています。
ジミ・ヘンドリックスやニルバーナなどミュージックのファンはもちろん、アメリカのポップカルチャーに興味がある人にもおすすめのミュージアムです。
スペースニードルのすぐそばの好立地にあります。チフーリガラスミュージアムからもすぐなので、そのあたり全部合わせて観光するのがおすすめです。
ミュージアム・オブ・ポップカルチャー Museum of Pop Culture (MoPOP)
325 5th Ave N, Seattle, WA 98109 地図
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