アメリカをはじめ世界各国で、近年、セキュリティを高めるために導入が進められているのが、電子渡航認証 (Electric Travel Authorization) です。以前は、日本のパスポートを持っていけば、そのまま入国できる国が多かったですが、アメリカ、カナダをはじめ事前に電子渡航認証のオンライン申請と承認を必要とする国が増えて来ています。今年2023年11月からは、EUで導入が延期されていた、ETIAS がはじまる他、イギリスでも、ETA UK の導入が、近々予定されています。
日本のパスポートは、ビザ無しで訪れる国、193ヵ国とパスポートランキングで世界一の国で、以前は、パスポートだけを持って気軽に世界の多くの国々を訪れることができましたが、アメリカ (ESTA) では 2009年から、カナダ (ETA) では 2016年から、電子渡航認証制が導入され、ビザ無し訪問可能な国の人でも、事前にオンライン申請を行い、認証を受けることが必要となっています。
EU でも、パンデミックにより導入が遅れていた ETIAS が、今年2023年11月からはじまる予定となっています。対象国のパスポート保持者であれば、通常、パスポートの情報とemailを入力し、手数料を支払うだけの簡単な手続きで自動承認されますが、旅行前に手続きを忘れないように注意が必要です。パンデミックの影響で、それぞれの国の入国条件をしっかりと事前にチェックする習慣がついて来ていると思いますが、パンデミックの旅行制限が終わっても、これからは海外旅行の前に事前チェックが必須となりそうです。
EU に続いて、イギリスでも、電子渡航認証制、ETA UK の導入が進められていて、まだ具体的な手続きの詳細や開始日程は発表されていませんが、今年または数年以内に旅行前の事前手続きが必要になりそうです。
日本、アメリカ、カナダ、EUの国々をはじめイギリス訪問のビザ免除国のパスポート保持者が対象となります。
ETA UK がスタートすると、ロンドンへ行くときやトランジットでも、旅行前にオンライン手続きが必要になります。
アメリカ旅行の前には、ESTA の申請が必要です。
カナダとEUの電子渡航承認制は、こちらです。