EU カナダも入国制限へ 新型コロナウイルス対策

Madrid Spain (12)

アメリカでは、先週末から、ヨーロッパからの外国人の入国制限がスタートしましたが、EUのシェンゲン条約に加盟するヨーロッパの26ヵ国、そしてアメリカの隣国、北米のカナダも、新型コロナウイルス対策のため、自国民と永住者以外の外国人の入国制限を開始することを発表しました。カナダは、当面、アメリカ人の入国が可能となる模様です。

Algonquin (9)

年初に、中国で猛威を奮った新型コロナウイルス (COVID-19) ですが、現在、アウトブレイクが起こっているのが、イタリア、スペインなどヨーロッパ諸国です。
そんな状況下、先週、アメリカが、相手国への相談もなく、急にEU圏からのアメリカ人以外の入国制限を発表し、世界を驚かせました。ヨーロッパでは感染者が急増中で、それぞれの国々が国内のウイルス対応でいっぱいいっぱいなので、アメリカの今の現状から考えると妥当な対策だと思いますが、アメリカだけでなく、世界で一斉に行わないと、元の状態に戻るには、かなりの時間がかかる印象がありました。

EU内では、それぞれの国で異なった対応をしていましたが、ここに来て、EU が、統一的に、シェンゲン条約域内でEU圏外の外国人の入国を、30日間程制限することが提案され、G7 に説明も行ったようです。
こちらが、欧州委員会 (EC) の委員長、Ursula von der Leyen さんのツイートです。

イタリア、スペインに続き、今夜からフランスも完全にロックダウンが行われる模様です。フランスのマクロン大統領は、明日の正午から15日間、不必要な外出は避け、自宅で過ごすことを要請しています。

アメリカ、そして EUの対応を受け、カナダ首相の Justin Trudeau さんは、比較的感染者の少ないカナダでも自国民と永住者以外の外国人の入国を制限すること、カナダへのフライトの前に症状のプレチェックを行うことなどを、発表しました。

ちなみに、カナダの首相夫人は、ロンドンから帰国後、新型コロナウイルスへの感染が確認されていることから、現在、自己隔離中のようです。
入国制限は、アメリカ人に関しては、例外と発表されていましたが、3月18日に、アメリカ・カナダ間相互で、物流など必要なケース以外の不必要な入国は禁止となることが発表されました。

入国制限の期間など詳細の公式発表はまだ行われていませんが、EU圏やカナダの永住者ではない、日本人の旅行者は、しばらくの間、それらの国を訪れることができなくなりそうです。

アメリカでは、現在、14日間以内にヨーロッパに滞在していた外国人の入国制限が行われています。アメリカ人、永住者は、入国できますが、特定の空港のみで、ヘルスチェックが行われています。急遽決まったこともあり、帰国者も多く、空港によっては、かなりの大混乱だった模様です。

ヨーロッパからアメリカへの渡航禁止に ヨーロッパからの旅行者の入国制限がはじまります

ここまで来てしまったので、一斉に全てを封鎖し、コロナウイルスの流行を押さえ、一日でも早く元の状態に戻し、世界中の国々を自由に行き来できるようになって欲しいものです。

EU カナダも入国制限へ 新型コロナウイルス対策 was last modified: 3月 18th, 2020 by mikissh